さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

㉕それにしても、柵が多いですね。

 みなさん、こんにちは。

 

 鉄アレイウォーキングについて、ちょっと前に45分を切ったと喜んでいました。確かにペースは上がっています。これは間違いないのですが、今日は最短記録かな?と思えるほどのペースで歩いていても、結果前日より1・2分遅れていることがあります。なんでだろう?と考えましたがすぐにはわかりませんでした。で、昨日、それがわかりました。ズバリ信号待ちです。…すみません、つまらない理由で。

 鉄アレイウォーキングのコースは国道を2回横断します。1回目は陸橋を渡りますので、時間に変化はありませんが、2回目はその影響をもろに受けます。

 うっかり信号が赤に変わってしまうと、青になるまでとにかく長い。

 まぁ、相手は国道ですからねぇ、仕方のないことなのでしょう。

 信号待ちとは別に、この信号に引っかかってしまうと困ることがあります。

 それは、一旦停止してしまうので、次に歩き始めると異常なくらい体が重くなることです。1分くらいなら問題ないのですが、5分くらい待たされると体のほうが「ふぁ~今日も疲れたなぁ、さっさと風呂に入るか!」とウォーキング終了状態だと勘違いするようです。ですから青信号で再スタートすると「えっ、なんでまた歩き始めるの?終わったんじゃないの?いやだよ、もう歩きたくないよ!風呂に入りたいんだよ!」となってしまうのでしょう。とにかく拒絶反応がハンパではありません。

 昨日もそんな感じで、足は重いし、頭はクラクラするし(たぶん足に酸素を独占されるからでしょう)、本当に大変でした。「だったら信号待ちの間も足踏みをしていたらいいじゃないか」とお叱りを受けそうですが、私も一応人目を気にする年頃なので(鉄アレイを持って歩いている時点で言えた話ではないのかもしれませんが)、それはご容赦ください。

 

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 信号待ちをしている間は、2㎏の鉄アレイの重さを持て余すので、よく白い柵の上に載せています。この柵はガードレールの代わりなのでしょう。白く塗った丸い鉄パイプで組んだもので、歩道と車道の境目に設置してあります。ガードパイプというそうです。みなさんもご覧になったことがあると思います。その柵ですが、車が通るたびに振動が伝わってきます。軽自動車でもはっきりわかるくらい振動します。でも足元のセメントにクラックなど入っていません。さすがは公共工事です。

 車が移動手段の中心になると、こうしたものをぼんやりと目にすることはあっても、意識してまじまじと見たり、実際に触ってみたりしたことはありませんでした。中高生の頃、自転車で動いていた頃は信号待ちの時に足を乗せていたような…、足癖が悪かったみたいですね。

 本来、このガードパイプは車から歩行者を保護するために設けられたものです。

 決して足置きではありません。すみません。

 最近はご当地系の装飾を施したものが信号などと揃えて設置されているようで、観光資源としての役割も担っているようです。

 

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 このような柵は何も公共設備だけではありません。

 ご自宅やお勤め先にもあると思います。商業施設にもありますし、人が集まるところにはどこにでもありますね。

 さらに建物の内部にも手すりがあります。手すりと柵は違うだろうと言われるかもしれませんが、階段の手すりについて考えますと、壁がない場合は手すりが転落防止の柵も兼ねています。エスカレーターの手すりも同様です。厳密な意味での手すりというのは廊下の壁に取り付けられたものに限ると思います。まぁ、この際そのあたりはどうでもいいのですが。

 柵設置の目的はそこから反対側へ行かないようにするためです。よく高低差のある所に取り付けられているので転落防止のため、と思いがちですが、それだけではないということですね。しかしこの柵というのは、人や車などが反対側へ行こうとするのを物理的に止める能力はありません。だって、簡単に乗り越えることができますもの。では柵は何のためにあるのかと言えば、ここから先に進んではいけませんという目印、あるいは表示なのだと思います。ですから、一見頑丈そうに作ってあるからと言って、上に乗ったりぶら下がってみたり、寄りかかってみたりするべきではありません。設置するにあたって万一人が寄りかかっても大丈夫なくらいの強度を持たせているだけで、何度か申し上げましたが、永久に状態が変わらないものはありません。手すりにしても、歩行や階段の昇降が何らかの理由で困難な人を補助する目的で設置するもので、人の全体重を支えられるものでも、トレーニング器具でもありません。

 柵も手すりも、本来の目的をきちんと理解していればつまらない事故に遭うことはないのですが、そのあたりを誤解して無思慮にそして過剰にその強度をあてにしたような行為はとても危険なので、やめたほうがいいですよ。ある日、何気なく2階のベランダの手すりに寄りかかったら、手すりと一緒に転落した、なんてことがあるかもしれませんしね。

 

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 それにしても、柵が多いですね。

 歩道と車道に歩行者保護柵、隣地との境界にフェンス、階段やベランダに短絡防止を兼ねた手すり。年々その傾向は強くなっているような気がします。わずかでも危険の匂いがする所には、柵などの対策を講じなければならない、という考え方によるものだとすると、何か違和感を覚えます。柵があるからそこまでは安全ではなく、そこはもう危険な所だから近付かない、というのが正しいような気がするからです。

 山や海で遊んでいると、基本的にそんな親切でおせっかいな設備はほとんどありません。防波堤に転落防止の柵などありませんし、山にも「この先危険」の立て札がある程度です。

私はそれで十分だと思います。

 少しでも安全にというのはわかりますけど、このまま柵が増え続けると、檻の中で生活しているような気分になってしまいます。