さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

㉖星を見る会

 みなさん、こんにちは。

 

 昼、仕事をしている時も、夜、鉄アレイウォーキングをしている時も、ちょっとみなさん、あっちこっちで焼き肉やりすぎです!

 昼と言っても夕方近くなのですが、少し始めるのが早すぎませんか。まだ17時なのに、肉の油が炭で焼かれた香ばしい匂い、焼き肉のたれをつけながら焼いているのかと思うほどに漂うたれの匂い。ちょうどこちらのお腹がすいた頃にこうした攻撃を受けますと、労働意欲(もともとあるのかどうか疑わしいのですが)を根こそぎ刈り取られてしまいます。このまま、すべてを投げ捨ててしまいたい。そして箸とお椀を持ってその家に押しかけて、ご相伴にあずかりたい。そんな気持ちになってしまいます。

 夜、鉄アレイウォーキングをしている時は晩御飯を食べた後なのですが、ダイエット中の私はお椀にちんもり1杯のご飯とお惣菜しか食べません。ウォーキング後半には満腹感など跡形もなく消え去っています。そんな時にそんな無慈悲な攻撃。必死に106㎏だった頃の自分を思い出しながら、息を止めてその危険地帯を抜けていきます。

 最近、お庭や駐車場でBBQっぽいことをされているお宅をよく見かけるようになりました。飲食店も少しずつお客さんが戻って来ているようです。コロナ禍の中での生活に倦んできたからかもしれませんが、決して侮ることなく注意しながら楽しんでいただきたいと思います。

 さらに、私が仕事やトレーニングをしていないところでやっていただきたいのですが、それは無理な話だとも思うので、…我慢します。

 ところで、軽い熱中症になってしまった件は、日中の水分摂取が足りないから起きたようです。翌日から、のどが渇いてなくてもお茶を飲むようにして、お腹チャプチャプ状態にしたら、おきなくなりました。

 

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 さて、大勢の人と外での食事と言えば、以前「星を見る会」っていうのをやっていました。別に~法人でもNPOでも何でもありません。職場の仲間や業者さん等と夜、外で星を見ながらBBQや鍋をしよう、というものです。

 まぁ、なんだかんだと言って飲むための口実でしかないのですが、よく考えてみるとお酒を飲む人はほとんどいませんでした。そりゃそうですよね。会場が駅の近くであればよいのですが、ほとんどの場合、キャンプ場を日帰りで利用していましたから。

 この「星を見る会」ですが、行われたのはほとんど冬が中心でした。

 夏は方々でキャンプやらなんやらで騒々しいから回避した、というのもありますが、冬のほうが星がきれいに見えるから、というのが理由として大きかったように思います。一応、星を見なければなりませんので。

 日時の設定は基本的に週末で、必ず快晴の夜というのが条件でした。くどいようですが、一応、星を見なければなりませんので。この時「~流星群」にうまくあわせられると最高です。

 実際にその機会が1度だけありました。

 週末で、快晴で、確か「かに座流星群」だったと思います。

 但し、気温は非常に低く、1度くらいでした。いやぁ、寒かった。でもきれいでした。

 その日が「かに座流星群」の日であることは、当日誰かが「そういえば」と言う感じで言いだして判明したのですからいい加減なものです。参加者のほとんどが、寒いからやめようという気でいたのを、私を含む2・3人が強引に話を進めて強行しました。その時に「かに座流星群」も見られるとでも言えば、もう少し楽に進められたような気がしますが、必死に暖をとるための方策を考えていたので気が付きませんでした。

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 料理は当然のように寄せ鍋。しかもカセットコンロにて過熱します。しかし、それだけでは当然寒いので、七輪やBBQコンロ(って言うんでしょうか)を4・5ケ用意して炭を燃やし足元を暖めました。BBQコンロは足を外して、レンガなどを台にして置くと丁度良い高さになります。

 鍋はとてもおいしかったのですが、前に申しましたようにお酒を飲む人はほとんどいないので、食べ終わったら寒くなるかもしれないと心配する声が上がりました。そこで気の利いたY(イケメンながらお調子者)が「唐辛子を入れたらあったまるよ」と一味唐辛子を鍋にぶち込みました。なぜ取り皿のほうに入れさせてくれないのかと、主に女性陣から不平が出ましたが、みんなで同じものを食べるからいいんだよ的なことを言って納得してもらいました。鍋の中が真っ赤に染まったのを見て「辛くなるかな」と心配しましたが逆に丁度良い味になり、Yはご満悦でした。すると、今度は「汗が出た。冷えたら風邪をひいてしまう」との声。聊か呆れましたが、Yが「文句を言うヤツは何でも文句をいう」と悟ったようなことを言ったので、先ほどのご満悦な様子にイラっと来ていたこともあり、Yの取り皿に残りの一味を投入し、唐辛子倍増の刑に処してやりました。Yは顔中汗まみれになりながら、意地になって食べていました。

 食べている途中で流れ星を見つけた人から歓声が上がりましたが、チラッと見ても流星が見えなければすぐに鍋の近くに戻ってくる。やはり、風流より食欲なのでしょう。

 食べ終わると、みんな椅子に座って空を見上げていましたが、首が痛くなってきたのでシートを敷いて、その上に横になることにしました。一つ、また一つ星が流れる度にオーとかアーとか声が上がり、そのうち「かっ金が…早っ…」という声が聞こえ始めました。すると競い合うように「給料を…」「けっこ…」などと浅ましい人の性丸出しでの叫びあいになってしまいました。でも流れ星ってとにかく消えるまでの時間が短いですよね。とても願い事を言い終えることなんて無理だ、と考えていたら、先ほどのYが「愛!」と一言。「今の何?」と聞くと「欲しいものを言えばいいんでしょ。だったら一言にしたほうがいいでしょう」と、どこまでもちゃっかり茶利之助なYなのでした。

 ぽつりぽつりと流れていた星が複数同時に流れたときは、みんな願い事など忘れたようにウワーと歓声を上げて見入ってしまいました。あれはすごかった。

 おかげさまで、その時の「星を見る会」はみんな満足してくれたと思います。

 ちなみに、「唐辛子倍増の刑」に処されたYはもののみごとに風邪をひいてしまい火曜日まで休んでしまいました。参加した人達はちょっとだけ心配しましたが「それよりあいつは愛に飢えているようだから、我々にはどうしようもない」という話になぜがなってしまい、その後話題に上ることはありませんでした。

 

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 野外での食事はそれだけでおいしさを倍増させてくれますが、それにプラスして別の楽しみがあると本当に豊かな気分にさせてくれます。

 難を言えば、その時は市営のキャンプ場だったので、市の担当者の方に電話で使用の許可について問い合わせたところ「そもそもなぜこの寒い中、鍋をしなければならないのか」わかっていただくのに15分くらいかかったことでしょうか。

 こっちは盛り上がっているので、鍋をするのが当たり前くらいの勢いなのですが、当然先方は盛り上がっていません。むしろ何を言っているんだ?といった受け答えをされたので、なかなか会話がかみ合いませんでした。今思えば、市の担当さんのほうが普通ですよね。シーズンオフのど真ん中の時期にキャンプ場を使わせろと言っているのですから。

 しかし、根気強く「星を見る会」の存在意義を説いたところ、最後は無料でいいから汚さないでね、ということでOKしてくれました。

  その後も「星を見る会」は数回行いましたが、一度あの流星群を見てしまったら、それ以外のタイミングでやっても今一つ盛り上がりに欠け、そのうち「居酒屋の天井を見る会」に変貌してしまいました。