みなさん、こんにちは。
お盆が終わりました。不思議と夏の終わりを感じます。
子供の頃、手を付けていなかった宿題のことをお盆明けから気にし始めたからでしょうか?それともお盆明けからは海で泳がなくなったからでしょうか(クラゲが多くなるから)?毎年のことですが、なんとなく寂しくてアンニュイな気分になってしまいます。
しかしながら、未だにとんでもなく暑い日が続いています。全く空気を読む気が無いようで、夏の終わりの風情などあったものではありません。
近年の気温の高さは、日本の夏をなんだと思っているんだ!と一人ぷりぷりしながら扇風機の風にあたっています。
というわけで、こんな時はとっておきのダイエットのお話をします。
私はこれまで膨らんだり萎んだりしながら年を重ねてきました。
最高で106㎏まで膨らんだことがあります。あの時は本当に重力を感じました。特に靴下を履いた後や靴を履いた後、「よいしょ!」とか「よっこらしょ!」の掛け声なしでは到底立ち上がれなかったように思います。イメージとしてはウェイトリフティングをしているような感じでした。
もともと、身長168㎝ですので、適正な体重は60㎏くらいのはずです。まぁ、スポーツをしていましたので、少し緩やかに考えても70㎏まででしょう。それが106㎏って。ちなみに106㎏の時、体脂肪率30%、BMI40だったのを覚えています。覚えやすかったので。
私の体は食べたら食べた分肉が付く、というとても素直な体質なのでしょう。体重が右肩上がりの成長を遂げていた頃(こういうとかっこいい)、食前パンとして甘い菓子パン(シュガーマーガリントーストが特にお気に入りでした)を食べてから大盛りの弁当を2ケ食べていました。主に昼食でした。そりゃ太りますよね。今思えばストレスのせいだったのかもしれませんが、当時はなぜがこれだけは最低でも食べなければならないような気がして、必死に食べていたような気がします。後でお腹が苦しくなるのもわかっていたのですが…。
初めてダイエットをしたのは体重が80㎏を超えたときでした。ダイエット方法はりんごダイエット。たぶん、正式(?)なりんごダイエットではないと思いますが、1日の食事をすべてりんごにしてみました。朝、昼、晩全部です。りんごは当然ふじを選びました。箱買いしていたので、とりあえず食べる量の制限は無しとしましたが、不思議と一度に2ケ以上食べることはありませんでした。
で、結果は1週間もかからず7㎏落ちました。しかし体重だけでなく、体力も落ちてしまい病院へ。お医者さんにしこたま叱られたのをよく覚えています。その時お医者さんから「痩せるのは当たり前だ。生きる気が無いなら何も食うな!」と言われちゃったものですから。一応まだ死にたくなかったので、私流りんごダイエットはやめました。
養老先生が著書のなかでおっしゃっている、「食事をいつもの半分にすれば痩せる」というのは本当にその通りなのでしょう。私はりんごに教えてもらいました。
90㎏を超えたあたりで再び危機感に襲われ、知り合いがダイエットの効果もあるというので、その知り合い(この人は私の友人であり、空手の師匠になってしまいました)のやっている実践空手に入門しました。確かにハードな稽古をしますから痩せそうですが、本気で叩き合うので「痩せる前に死んでしまう!」と思っていたところ、左足のふくらはぎが肉離れになりました。
この肉離れというのは筋肉の繊維の一部(小さくたくさん)がちぎれてしまうケガですが、痛めた瞬間は棒か何かで殴られたような衝撃があります。思わず後ろを振り返ったくらいです。誰もいませんでしたが。その後みるみる腫れてかたくなっていきます。痛みは我慢できるくらいですが、動かなくなるのが厄介です。
結局、ギブスして松葉杖の生活になり、今度は右足の膝が変形性膝関節症になってしまいました。しかもこの間運動をしないので、体はさらに膨らんでしまい、足が治ったころに体重も最高地点(106㎏)に到達してしまいました。
その後はウェイトトレーニングをしてみたり、炭水化物と脂肪を取らないようにしてみたりしました。何とか90㎏前後まで戻しましたが、その後は効果なくしばらくはそのままでした。諦めてしまったのか、あまり気にしなくなっていました。
ところが昨年の秋ごろに事態は動き出します。と言っても自分のことですが…。
カバンの中を整理していたら、古いパスポートを発見。写真を見たとき「誰だコイツ?」と本当に他人のパスポートだとおもっていました。でも、そんなわけありませんよね。知らない人のパスポートを持っていたら、そのほうが怖いです。そのパスポートの写真は70㎏くらいの頃の私。すぐに洗面の鏡で確認。年輪のように刻まれた皺は仕方ないとしても、輪郭も首の長さも全く違いますし、目の感じも違います。でも、その時思ったのは「まだ間に合うかもしれない」でした。
ターゲットが決まると自然とダイエットにも熱が入ります。
「このダイエットを続けると、このような姿になれる可能性がちょっとくらいあるのかもしれない」という淡いながらも明確なゴールイメージは私を奮い立たせました。
ウェイトトレーニングはスクワットのみとし(けがが怖いので)食事の量を徐々にへらして12月には82㎏まで下がりました。顔の輪郭が少し写真と似てきました。
ところがここで魔の年末年始を迎えます。連日の飲み会は楽しいのですが、食事で落とした体重は食事で戻ってしまいます。今年の2月には86㎏まで戻ってしまいました。思えば、この飲み会は件の空手の師匠がいつもいたというか、幹事をしていたような気がします。ムムムム~ッ、この男は!私のダイエットをどこまで過酷なものにするつもりなんだ!…まぁ、とても面白くて良い人なんですけど。
しかし、一度ターゲットを決めた以上、私のダイエットはすぐに再開しました。
色々調べてみると、一時的に体重が増えても筋肉を増やしてからダイエットをしたほうが効率が良く、ケガの防止にもなるとのことでした。そこで始まったのが、鉄アレイウォーキングです。結構効くなぁ、と思って距離を伸ばし1時間くらい歩くようになりましたが、体重や筋肉量に変化なし。ウ~ンと悩んでいると、ユーチューブでランジというウェイトトレーニングの種目が良いとのことでしたので、やってみました。スクワットなら50回くらいやったような疲労感をわずか20回(片足10回)で得られます。これはいけそうな気がしたので、暇を見てチョコチョコやるようにしたら、1か月で筋肉量が2.5㎏増えました。体重もなぜか2㎏減りました。現在体重84㎏体脂肪19%です。本当にこれはいけそうです。何より楽でいい。ここ大事です。
(ランジについてはお手数ですがネットなどでお調べください。ユーチューブがお勧めです)
このランジについては、以前何気なく見ていたことはありますが、片足運動は右膝が弱い私には不向きと考え、見向きもしませんでした。しかし、ユーチューブのトレーニングジムのお兄さんが盛んに勧めていたのでやってみたのですが、右膝は何とか耐えてくれています。これはひょっとすると、鉄アレイウォーキングの効果なのでは?だとすれば、私は知らないうちにランジに備えて右膝を強化していたことに!
いやぁ、実に素晴らしい。特に「知らないうちに」いうのが素晴らしい。
ちなみに、今回ダイエットが成果を上げ始めたことを件の空手の師匠(友人)に聊か自慢げに伝えたところ、「あっ、ランジだろ。オレもやってる。あれ効くよなぁ。ダンベル持ってやると足がパンパンになるしな。効果があったなら良かったじゃん」と言っていました。
何が「じゃん」だよ!知っていたのなら教えなさいよ!ダイエットをしているのは知っていたでしょ!!しかもこっちはまだ鉄アレイやダンベルを使うところまでいってないよ!!!
いつか(仕返しに)この人のことも語ってみたいものです。