さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

⑩夏と言えばBBQでしょう。

 みなさん、こんにちは。

 

 暑い日が続きますね。ここまで暑いと、もうヤケクソになって外に出ちゃおうという気になってきます。夏を満喫してやる~って感じです。…でも、出来るだけ日陰で、水分いっぱい取りましょう。干からびたカエルみたいにはなりたくないですもんね。

 

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 夏と言えばBBQでしょう。

 お肉や野菜を焼いて、あと焼きそばなんか作ったりして、みんなでワイワイ賑やかに楽しく食べる。そしてまったりと過ごす。いや~極楽極楽となるわけです。

 無粋なことをあえて言えば、焼き肉であれ、焼きそばであれお家やお店できちんと作ったもののほうがおいしいに決まっています。環境だって冷暖房完備で映像・音響の設備が整っている室内が快適です。話し声が他人に聞かれる心配もないし、逆に騒いで他人に迷惑をかける心配も少ないはずです。

 でも、時折人は屋外で火を使い、自然の風や音の中に身を置くことを望みます。不思議ですね。わざわざ不便で、快適でないことをするんですよ。

 なぜそうするのか?と考えてみても、理由は山ほどあるでしょう。

 そもそも自然の中にいたほうが落ち着くから。非日常的な時間を過ごしたいから。いつもの自分とは別の人格でいられるから。外で食ったほうがうまいと感じるから。汚れや臭いが家に染み付くのが嫌だから。よそもやっているから。安く上がるから。父としての威厳を回復するチャンスだから。野外で肉を食べると妙に興奮するから。さらには家族から避難するために一人ぼっちで…等々人それぞれです。

 この際ネガティブな理由や、聊か常軌を逸しているような理由は省くとして、積極的に野外へ出かける人々のことを少し考えてみます。

 この人々をきわめて大雑把に分けると、自然を侮っている人々と、自然を畏れている人々に分かれると思います。

 前者は自分自身のいる場所は無条件に安全であり、自分の支配が及んでいると考えているように思います。ですから、周辺の木や石や土や水に遠慮もしなければ警戒もしません。この時期、水遊びで何人も犠牲者が出ます。亡くなった方々を思うと慚愧に耐えません。しかし、なぜそんなことになったのか調べると、遊泳禁止区域で泳いだり監視員のいないところで泳いだり、酒に酔っ払って泳いだり、客観的に考えると自殺行為にさえ思えます。特に最近起きた水難事故について、直近で大雨による水害が発生し、大勢の犠牲が出ていたにもかかわらず何件も発生しています。おそらく同じようなことをしていながら運よく難を逃れた人は大勢いると思いますが、「自分は大丈夫」と思っている限り、自身、もしくは仲間を失う可能性は、そうでない人より高いと思います。

 危険を顧みず、無謀な振る舞いをする人については余り申し上げることはありません。ただ、一緒にいて「いいのかなぁ?」と思いながらも何となく付き従っている方々はよく考えたほうがいいですよ。何か起きると、被害者であると同時に加害者にもなりかねませんので。

 書いていて少し腹が立ってきたので、やや投げやりになってしまいました。

 すみません。

 後者、自然を畏れている人々のほうは野外へ出かけることは同じでも、その向き合い方は完全に異なります。

 まず山や川や海に行くとき、自分の力など全く信用していません。言い換えれば人間の個人の能力など自然を前にして何の影響力も持たないことを知っています。人間を弱いものと認識しているのです。ですから、彼らは自分自身と同行する仲間の安全を計画の最優先においています。

 木の根に躓いて転倒し、岩で頭を打ったら死んじゃいます。夜、獣に襲われないとも限りません。たとえおサルであっても野生のものは危険です。蚊に刺されただけでもおかしな病気に感染してしまいます。人間からしてみれば本当に危険がいっぱいです。

 ならば、わざわざ危険な所へ行くことないじゃないか!と言いたくなるところですが、ここで本質的な問題が出てきます。そもそも自然と自然でないところの境界線はどこにあるのでしょう?危険な場所と安全な場所の境目はどこなのでしょう?

 結論として自然に畏れを抱く人々は人間の生活圏の中でもそれなりに畏れを抱き警戒を怠りません。それでは気が休まるところがない、というご指摘をいただきそうですが、そうではありません。山に行こうが、海へ行こうが、自分の家にいようが、それぞれの場所や状況に合わせた振る舞いをすることで、どこにいても心穏やかに過ごせるのだと思います。

 アウトドアを楽しむ者の嗜みとして、最低限の装備と心構えは持っていただきたいものです。上から目線ですみません。

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 またまた、かたい話になってしまいました。重ねてお詫び申し上げます。

 初めにBBQのお話をしていましたので、それについて少しだけ。

 キャンプなどアウトドアでの熱源は基本的に火ですが、これも直火(焚火)、炭火、ガスとありますし、最近ではポータブルバッテリーとIHコンロで調理しちゃう人もいますね。どれも一長一短あります。私はガスでもIHでも何も問題ないと思っていますが、1回くらい着火から火を扱う経験はなさったほうが良いと思います。そのうえで、面倒だからとガスやIHをお使いになってもよろしいのではないでしょうか。だって、火のおこしかたを知ってさえいれば、いざという時に慌てなくて済みますし、周りを汚さないとか、準備や片付けが早くできるとか、結構よいことが多いですからね。

 特にカセットガスコンロ(2口タイプ風よけ付き)は実に使い勝手が良いです。子供さんがいたり、他に注意を払わなければならないことがあるような場所では、こうしたものを使ったほうが良いでしょう。いろいろなことを言う人がいるかもしれませんが、他人にも自然環境にも迷惑をかけない限り、そこは自由にやっていきましょう。

 ちなみに私は七輪派です。持ち運びに難がありますので、車の近くでキャンプするときや釣りの合間のBBQの時に使います。4人くらいまでなら1つの七輪で十分でしょう。網、鍋、フライパン、やかんと載せるものを選ばないことや、燃費の良さ、火力調整の容易さ等々なかなか優秀です。持ち運びに難がある(重いから)ことと炭ゆえの相対的な火力の弱さはありますが、別に中華鍋を使うわけでもあるまいし。うん?中華鍋?!あっ、使えるかもしれませんね。25㎝前後の小ぶりな中華鍋なら焼く、炒める、煮る、湯を沸かす等できそうです。書いていて思いつきました。早速アマゾンで見てみましょう。

 家で調理する場合、私は中華鍋も使います。炒め物は北京鍋(フライパンみたいな持ち手のヤツ)、揚げ物は広東鍋(両側に輪っかのような持ち手があるヤツ)を使っています。基本的に北京鍋のほうが使いやすいので、その方向で探してみます。

 中華鍋は熱の伝わりが早く、特に炒め物はおいしくできます。使うコツはよく熱しておくことと、油をよく馴染ませておくことですね。鍋をあおっていると、ちょっと料理してる感が出てテンションが上がります。高いものではないので、一度お使いになると面白いですよ。欲のない方は小さめのものがお勧めです。

 うん?あっすみません。中華鍋の話になってしまいました。

 

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 あと、七輪使用の効用について、魚を焼いた時のおいしさをお話し忘れていました。

 これは本当においしく焼けますので、ぜひお試しいただきたいと思っています。

 さらっと焼きあがりますし、煙で燻されることで風味もアップします(のような気がします)。今の時期はアジやイサキの塩焼きが良いですが、秋になるとサンマという本命がやってきます。実に楽しみです。敷地に余裕があるのであれば、ご自宅でもやってみてください。くせになりますよ。

 車を横付けにして釣りをするとき、たまに七輪で火をおこします。もちろん釣った魚をすぐに焼いて食べるために。でも、そんなときに限って釣れるのはフグ。あんまりフグばっかりなので、いっそのこと焼いてみようか!って気になりますが、一生懸命膨らんでいる姿がかわいらしいのと、なんとなく目が怒っているのがおかしくて、結局逃がしてしまいます。

 そういえば、未だに釣りたての魚を焼いて食べた経験がありません。

 サンマは無理でも、ほどほど焼きごたえのある魚を今年は釣ってみたいものです。

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