さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

⑫というわけで、今回は釣りのお話をします。

 みなさん、こんにちは。

 

 前回、ダイエットのお話を書いてみたら、ちょっとすっきりしました。

 何しろダイエットをし始めてからの期間が長いので、その時々私の中で様々な葛藤がありました。ダイエットに長くお悩みの方にはお分かりいただけると思います。成果が出ない時や、リバウンドした時の精神的な苦痛は計り知れないものがあります。

 あっ、ちょっと大げさでしたね。すみません。

 ただ、友人にこういったダイエット系の話をする場合、割と気を使うことが多いので(友人が私よりデブな場合、話に興味を持ってくれない場合、友人のほうが話したがりな場合、そもそもあまり仲が良くない場合等々)、一方的で申し訳ありませんが、こちらでお話をさせていただきました。

 読んでくださった方、ありがとうございました。

 ダイエットについてはお話したいことの1/100くらいしか書けていませんので、また書きます(嫌がらないで~)。よろしくお願いいたします。

 ちなみに、現在体重の減少はとても緩やかですが、体のサイズはずいぶん変わってきました。穿けなかったズボンが穿けたりシャツもLサイズになりました。…身長168㎝でLLサイズでした。あと血液検査がオールグリーン化したのも成果でしょう。

 ダイエットではなく肉体改造としたほうが良いのかも。フッフッフッ。

 

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 というわけで、今回は釣りのお話をします。

 以前も書きましたが、私はふかせ釣りをします。この釣りは撒き餌を撒いて魚を集めて、餌のついた釣り針で釣っちゃう釣り方です。魚さえいれば、何かしら釣れますが、小魚の襲撃(撒き餌に集まってきます)を受けると目指す魚に付け餌(針に付けた餌)がたどり着かない為、釣りになりません。これを躱すために…、まぁこんな話は私などより上手な方がたくさん書いておられますので、ここでは釣りに興味のない方に向けて、私なりのこだわりを書いてみようと思います。今、釣りの腕前を上達させたい方には全く役に立ちませんので、悪しからず。

 このふかせ釣りの特徴として、とても柔らかい竿を使うということがあります。これは仕掛けに細い糸を使う為ですが、各釣り具メーカーは実に多くの種類を用意しています。同じ長さ、同じ号数(例えば1.5号とか)でもグレード別に商品が用意されていて、高いものになると10万円くらいするものもあります。

 私は師匠の影響でダイワというメーカーのチヌ竿を使っています。

 チヌ竿というのはチヌ(黒鯛)専用の磯竿ということらしいのですが、なぜそうなのか使っている私にもよくわかりません。確かに胴調子でしなやかです。これなら細い糸でも切られにくいし、竿の先で魚のアタリを感じられるのでしょう。でも、チヌ専用って言うくらいですから、この竿を使うとチヌが寄ってくるくらいの効果があっても良いような気がします。まぁ、そんな竿はどこにもないことはわかっていますが。

 私愛用のチヌ竿は実勢価格1~3万円くらいのものです。「うず潮チヌ」「飛竜チヌ」「銀狼 冴」とそれぞれ名前がついており、長さはいずれも5.3mくらい、号数は0~1.0号の間です。特に「うず潮チヌ」とは15年くらいの付き合いで、今では予備の竿の立場に甘んじていますが、いざと言う時に切るガードはやはりコレ!という感じです。

 とりあえず、これらの竿の名前が良いでしょ。これだけでテンションが上がります。

 ただ、飛竜の意味はよく分かりません。うず潮は主に瀬戸内海のチヌということでしょうし、銀狼というのはチヌ(黒鯛)といっても実際は銀色なのでそうしたのかなぁ?と少しは因果関係が想像できます。でも、飛竜って。まぁかっこいいからいいんですけどね。

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 ダイワの磯竿は他に、「銀狼王牙」とか「剛轍」とか「大島」とか「剛弓」とか「波濤」(これの1.5号持ってます。安かった)とか、私の心を擽る名前が付いたものがあります。

 名前というのは重要で、竿に対する愛情も醸成されますし、名前からその竿の個性や特徴のようなものを自分なりに勝手に想像して楽しめます。さらにその竿を大切に扱う理由付けにもなるように思います。私の「うず潮チヌ」が15年もの長きにわたって使用に耐えてこれたのも、地面に置かないようにし、釣りを終えたら必ず掃除をして収納するようにしてきたからです。これって当たり前のことのようですが、不精な私にしては珍しいことなのです。

 尚、「銀狼王牙」はダイワのチヌ竿のフラッグシップモデルになります。磯竿なら他にトーナメント磯やVIP ISOなんて言うのもあります。私はチヌ竿が欲しいので、「銀狼王牙」は欲しいのですが、不思議と買う気にはなりません。矛盾しているようですが、実際そうなのだからしょうがないのです。買おうと思えば買えないこともないのですが、欲しい気持ちより、自分が持つべき竿ではない!という気持ちのほうが強いのです。別に買ってはいけないわけでもないし、私の腕前では使いこなせないというのであれば、今持っている竿ですら怪しくなります。そうではなくって、おそらく「上位モデルがある中で、自分の釣りに対するスタンスはこのくらい」と考えたときに今持っているグレードの竿のほうが安心するのだと思います。自分の気持ちを表現するのに「おそらく」を付けるのはおかしいような気がしますが、たぶんそうです。高価な道具を揃えていくと、おのずと釣りに対する姿勢というか、向き合い方が変わってくるような気がします。それに趣味でやっていることでストレスを感じたくないので、今の竿で満足しています。

 リールはレバーブレーキのついたダイワのトライソというこのタイプでは一番安いものを使っています。それでも実勢価格で2万円弱します。まぁ、名前が面白くないのでここはスルーして、肝心のウキですが、キザクラの「黒魂」を使っています。

 この「黒魂」はふかせ釣り用の中通し円錐ウキで、値段も手頃なのでとても気に入っています。黒は黒鯛のことでしょう。魂は円錐ウキって丸いので、黒鯛好きと掛けたのだと思いますが、なかなか良い名前。しかし、ちょっとだけアタリがとりにくいときがあるのが問題です。(あっ、私の腕の問題です。「黒魂」君は悪くありません。たぶん)私はデュエルの「ウェーブマスター」というウキのほうが相性が良いのか、「黒魂」より安いくせに実にしっくりきます。でも名前が…。で、結局「黒魂」で釣りスタート、難しいようなら「ウェーブマスター」にチェンジ、という感じで進めています。できれば「黒魂」で釣りたいという、言ってみれば親心のようなものでしょうか。

 他の道具も選ぶときの基準として、もちろん性能、特に費用対効果はよく考えますが、道具の名前は私にとってとても重要な要素となっています。もちろん別に釣りに限ったことではないですよね。こういった趣味の世界には様々なアプローチの仕方があっていいと思いますし、逆にこうでなければならないなどと言われると興ざめしちゃいますよね。

 私は物事にたして寛容なのかどうなのか、自分自身よくわかっていませんが、釣りに絞って考えると、次の禁を破らなければ基本的に何でもありだと考えています。

 ①人に迷惑をかけない②危険なことはしない③魚を粗末に扱わない④現場(釣り場)を汚さない

 細々したことは、何をするにしてもいろいろとありますが、大まかにいえばこんなと

ころだと思います。

 

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 さて、釣り具の名前だけの話ではなんだそりゃ?と言われそうなので、この時期のお勧めの釣りを1つご紹介しておきます。

 ズバリ!アジの1本釣りです。…なんかすみません。

 狙うのはやや大きめのアジです。サビキで釣る小アジではありません

 装備としては、長めの柔らかい竿(5m前後で1.5号くらい)があれば最高です。あとは電気ウキを使うのと、ややおもりを多めにしておくと良いでしょう。餌は撒き餌と付け餌を分けても良いですが、面倒な方は冷凍オキアミのやや小粒なものを用意すれば、撒くのも付けるのも両方事足りると思います。詳しい仕掛けなどは色々ネットにも出ていますのでそちらを見ていただきたいのですが、こだわるところは柔らかい竿と電気ウキです。

 アジはよく引くのですが、口がへんてこりんな形をしていてとてももろくなっています。強く引くと口が壊れて針が外れてしまいます。そこで柔らかい竿が活躍します。また、柔らかい竿ですと、アジの引きでも十分堪能できます。これが太くてかたい竿の場合、うまく釣りあげても「あっ、釣れてた」なんてことになり面白くも何ともありません。細い糸、柔らかい竿で猛烈に走るアジを釣ることで、手軽に釣りの醍醐味を味わえます。

 あと、電気ウキについてですが、アジは朝や夕方のほうが良く釣れます。ことに少しばかり大きめの魚(20㎝以上かな)を釣ろうと思えばなおさらです。また、今暑いので、日中アジを釣るのは余程Mっ気がある方を除いてお勧めしません。そこで電気ウキです。朝まだ薄暗い時や夕方暗くなってからでも釣りを続けられます。電気ウキは今や他のふかせ釣りのウキより安くなっていますし、電池も安いです。明るいときは電池なしで、暗くなったら電池を付けて発光させて使えます。さらに浮力が強いものが多いので、おもりを多めにつけても大丈夫です。初心者の方がウキで迷ったら0.5~1.0号程度の浮力の電気ウキをお求めになると良いでしょう。

 アジ釣りが初心者の方も楽しめるのは、基本的にあわせる必要がない、というのもあります。アジは餌をひったくるように咥えて走りますので、勝手に針がかりします。下手に強くあわせたりするとかえって口が壊れちゃいます。ですから、ウキが沈んだらゆっくり竿を起こせば良いのです。いつも思うのですが、アジってヤツはなかなかに思いっきりがいい良い魚です。たぶんアジにしてみれば、自分自身が捕食されないように常に動き回りながら餌を食べているだけなのでしょうが、アタリといい、その後の暴れっぷりといい、こちらの闘争心を掻き立てるような気風の良さを感じます。その代わり水面から上げると、重くないのでタモはいりません。細かい配慮もできる良い魚ですね。

 

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 皆さんにはできるだけたくさんアジを釣って楽しんでいただきたいと思っています。すると、そのあとでこちらは狙いの魚が釣りやすくなっているなんて薄汚れた考えはこれっぽっちも持ってはいません。はい。