みなさん、こんにちは。
このところのマイブーム（死語？）として、ユーチューブでラジコンマニアのチャンネルをよく視ています。実に健全なバカバカしさがあり、爽快な気分になります。
これは別にラジコンに限ったことではないんですが、マニアの人達、特にホビー関係の方々のやることは、とても面白いです。
でも、いろいろと見ているうちにあることに気が付きました。
私が面白いと思って最後まで視ている動画って、基本的に再生数が少ないようです。
とりあえず、検索して一つずつ視ていくんですが、なんといいますか、動画映えって言うんですか、やたらと視聴者を意識しているっていうか、奇をてらったものは得てして再生数が多いんですが、私はすぐに別の動画に変えちゃいます。なんとなく、こんな風な動画がいいんだろ！って言われているような気がして素直に楽しめません。それよりも、通販でジャンボジェット機（旅客機ですよ）のラジコンを買って、ただ飛ばすだけの動画の方が、何となくご本人の情熱を感じることができて、気分よく視ることができます。
どうしてでしょうね。
まぁ、私がひねくれものだからなんでしょう。ただ、趣味をひたすら楽しんでいるのが伝わってくる動画にはなぜか胸を打たれます。バカだな～とか何考えてんだよ～とか言いながら、そこはかとなく伝わってくるマニアたちの熱気が私を包み込んでくれるのです。
そういう意味で、私も変人の一人です。
さて、趣味と言えば、わたしは空手をやっていました。うっかりしていましたが、空手は趣味でした。散々師匠ネタを書きながら、自分が空手をやっていることについてはあまり書いていませんでしたね。すみません。
空手は…一言で言うと、痛いです。あと、しんどいです。以上。
…、すみません。決して嫌いじゃないんですが、いざ書くとなるとうまくまとまりません。ただ、休憩の時のバカ話と稽古が終わった後で食べるチョコモナカは実に美味しいです。空手の稽古は日頃のストレスのほとんどを取り去ってくれますが、その残りカスみたいなものまでチョコモナカはきれいにお掃除してくれます。
また、空手仲間は年代も職業も価値観も違う人の集まりですが、とても良い関係が構築できています。見た目によらず、気配りのできる人が多いからだと思っています。見た目は…まぁ、変なのばっかりですけど。
以前もお話ししましたが、私が習っている空手は実践空手です。本気で相手を叩いたり蹴ったりします。首から上を手（拳）で叩いてはいけませんが、それ以外の反則は、そりゃ反則だろうって誰でもわかるようなものがほとんどです。それで、試合になると、女性も子供も火が出るようなパンチとキックを繰り出します。ボクシングのように、相手とお見合いしている暇はありません。とにかく手数が多いほうが判定で有利になりますからね。まぁ、私はしませんけど。パンチでペースをつかみ、キックを、それも側頭部のあたりを狙って打ち込むことで、大体KOできるようです。まぁ、私はしませんけど。で、基本的にあたったかどうかは問題ではありません。いかに効果的な打撃があたったかが問題になります。言いかえれば相手に効いたかどうかが判断の基準になります。お互いに有効打がない時は手数が多いなど積極的な方が有利ですが、それでも決まらず延長戦を繰り返してもダメな場合、最後は体重で決まります。軽いほうが勝ちになります。私にとっては、すべてが不利なルールです。
私は自慢じゃありませんが燃費が悪いので手数で勝負できません。体重に至っては、私より重い人と試合をしたことなどありません。まぁ、下手で弱いですからね。試合に出ても勝てませんけど。ただ、ダウンはもちろん、試合で効かされたことはありません。不沈艦の称号は伊達ではありません。あごに浴びせ蹴りをくらっても「うわ～、びっくりした」で終わりです。当然審判は効いてないと判断し、試合は続行されます。私的にはそのまま倒れてしまえば試合を終えることができたんですけど、それは試合が終わってから気が付いたんで、最後までやるハメになってしまったのが悔やまれます。
あ、私は試合や組手にはあまり興味がないんです。相手が動くので（当たり前ですが）、なかなかパンチやキックをあてられません。だから面白くありません。それに比べてミット打ちは楽しいです。心臓がろっ骨を叩いているように痛くて苦しいですが、いいパンチの手ごたえがあると、ウヒャッ！となります。キックは…苦手なのでどうでもいいです。基本的な動き（パンチやキック）の型をやって、ミット打ちをして最後に組み手というのがいつもの稽古ですが、私はだいたいミット打ちで燃え尽きます。その後の組手は燃えカスの状態で行いますので、まぁいいでしょう。
どうして空手を始めたのかについては以前書きましたが、続いている理由は前に書いたように仲間に恵まれているからです。こんなことを書くと師匠に叱られますが、はっきり言って空手でなくても、柔道でも生け花でも何でも良かったんですよね。もちろん空手には空手にしかない良さがあります。（痛いのは嫌だけど）でも、柔道も生け花もそれぞれ良さがありますからね。結局周りの人に恵まれているとこういう趣味は長続きするんでしょう。
まぁ、あまり良い人ばっかりというふうに書くと、嘘っぽいので、正直にいいますと、若干おかしな人はいました。もう道場はやめてどこかへ行っちゃいましたけど。
ある人は館長や師匠たちとケンカ別れをした挙句、独立して道場を開いたそうです。
別の人は子供に空手をさせていたんですが、本人が熱を上げてしまい、先生方を無視して自分の子供に手荒い指導をして辞めさせられました。逆に、他の子供を貶して出入り禁止になった人もいますし、黒帯を取って指導する側なのに、色帯の中学生に本気で蹴りを入れるおじさんもいました。あ、もちろん出入り禁止です。
う～ん、問題を起こすのはすべて大人ですね。こまったものです。
そうした騒ぎが起きる度に、「もういい加減にしてよ！」という私と「おっ、またなんか起こったな。次はどんな騒動だ！わくわくするね！！」という私がいます。本当に師匠たちから叱られそうですが、正直な感想です。
空手は習い事で、月謝もいりますし、ルールもあります。しかし、拘束力は弱いんです。だってあくまで趣味ですから、嫌ならやめちゃえばいいんです。私も肉離れしたり、レバー（肝臓のあたり）を叩かれるたびに「もうやめよう、今やめよう」と思ったものです。女子中学生に急所を蹴られた時も、痛いやら恥ずかしいやらでやめたくなりました。あれは本当にいけません。今では必ずカップをつけています。
でもまぁ、居心地がいいので、今も続いています。
この居心地の良さは、館長や師匠がくれるものではないと思っています。間違ってもあの師匠がそんなことをしてくれるとは思えません（これはちょっとした仕返し）。
たぶん、そこに集まってくる人が、この集まりを壊さないように最低限気を付けているからだろうと思っています。たとえ、趣味であっても、そういうのって大事ですよね。
ちなみに、稽古の最後、組手をする時になると、私はへとへとになっていて使い物になりません。それでも、師匠は容赦なく組手を命じます。そこで、他の練習生さんと打ち合わせて、「オアシスサイン」という一種のブロックサインをつくりました。野球などで監督やコーチがバントとかを指示する時に体を触るヤツです。ラジオ体操の深呼吸のように両手を上に伸ばして、外を回すように下げていくのを「オアシスサイン」としました。このサインがでたら、相手は組手で手を抜いてあげるというのが決め事で、その間に体力を回復するのが目的ですが、「オアシスサイン」導入後わずか5分で師匠にバレてしまい。「オアシスサイン禁止」となってしまいました。ゲンコツ付きで。
でも、こした試みは趣味の世界にわずかではあっても潤いや深みを与えてくれます。
…ですよね。ねっ！
