さるきちのしっぽ

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706 私は諸葛亮孔明が好き・・・①

 みなさん、こんにちは。

 

 中華人民共和国は大っ嫌いだけど、古代中国は好き!っていう人って結構多いんじゃないでしょうか?

 いや、私もそうなんですけどね。

 とりわけ春秋・戦国時代や三国時代は激動の時代であって、数多の華々しい戦があり、何より人、個性的な個人の魅力的な活躍を見ることができます。

 もう、嫌になるくらい大勢の人が登場するんですが、意外と覚えちゃうもんだから不思議なものなんですよね。

 英単語は全く覚えられないのに・・・。

 さて、そんな古代中国の歴史に登場する人物の中でも、とりわけ私が好きなのは諸葛亮孔明なんですね。

 もちろん他にも魅力的な人はいますよ。

 管仲伍子胥楽毅などもいますし、今流行ってるキングダムって漫画に出てくる登場人物も魅力的ですよね。

 ただ、吉川英治氏の三国志を何度も読み返してきた者としては、やはり三国時代に惹かれますし、その中でも孔明は抜群なんですよね。

 もっとも、この吉川英治氏の三国志三国志演義を題材にしていて、正史とはちょっと違うんでしょう。それでもこの8巻(文庫)に及ぶ作品を小学生の頃から何度も読み返し、本が傷みすぎて(分解事故まで起きちゃった)新しく8巻買いなおした私からしたら、この小説の世界を通してこの時代を見ちゃうんですよね。

 まぁ、あとから他の本なども読んで頭の中を修正しましたけどね。

 で、諸葛亮孔明ですが、小説の中ではとんでもない頭脳の持ち主で、その智謀は戦の際、敵将を手玉に取ってしまいます。

 小説の前半でラスボス的な強さを誇った曹操ですらあたふたさせちゃいます。

 今では環境破壊と叱られちゃいそうな火計もたくさん使いますし、敵の動きを読み切って部隊を配置し伏兵を用いてきりきり舞いさせちゃったりもします。

 しかも本人は前線にいるのではなく本陣にいて、それらを采配するもんだから、翻弄される側からしたらたまったもんじゃありません。

 小説前半に剛勇で鳴らした夏侯惇なんて、ただのおバカちゃんみたいです。

 そこが痛快なんでしょうね。

 また、行政官としても一級で、脆弱な基盤しか持たない劉備でしたが、入蜀できるまでの勢力に導きます。

 ただ単に戦に強いだけではこうはなりません。

 限られた環境の中で、最大限の富国強兵策を実施しなければ戦い続けられませんから。

 軍事・内政(なんかゲームみたいですね)のどちらもほぼパーフェクトな孔明ちゃん。

 でも、私はそこにはそれほど魅力を感じません。

 たぶん他の孔明好きの方もそうなんじゃないかと思うんです。

 これだけの才能を持ちながら、劣勢だった劉備に加わり、私利私欲など一切なくひたむきに忠儀を貫く姿。

 背は高いもののヤセッポで、関羽張飛みたいに健康が服を着て歩いてるようなのとは対照的に体も弱かった孔明ちゃんが、取りつかれたように激務に励む姿。

 時間の経過が残酷なくらい蜀の武将の質を落としていく中で、それでも圧倒的な勢力を誇る魏に対して敢然と挑んでいく姿。

 そして最終的に目的は達せられることはなく、星が落ちる様子にその生涯の終わりをみた無常観。

 もう、これだけでも私の心の琴線は振動しまくりなんですよね!

 でも、もう一つ思うところがあって、孔明ちゃんって理想主義者っていうか、自分の思うところにすごくこだわってるようなところが感じられます。

 ここに彼の生き方の不器用さが見て取れます。

 言い換えれば、より困難な方へ好んで進んで言ってる感満点なんですよね。

 この点、ライバルの司馬懿は対照的で、実に合理的です。

 きわめて高い知能を持ちながら、きわめて非合理的な生き方を選ぶ、この矛盾が孔明ちゃんの魅力を1段も2段も高めてるような気がするんですよ。

 なんか、上杉の謙ちゃんに似たところがあるでしょ。

 ・・・、書いてるうちに思ったんですが、とても1回では書ききれないので、次は具体的な出来事を取り上げながら書きたいと思ってます。

 お嫌でなければ、またお付き合いください。

 

 

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