みなさん、こんにちは。
Yahooニュース(まだみてる)に『越せない「EUの壁」 難民、エーゲ海を漂流 トルコ沖、現地ルポ』っていう時事通信の記事がありました。
記事の内容は、EUを目指す難民を、その入り口であるギリシャがトルコ側へ追い返してるって内容で、聊かギリシャへの非難の臭いがしましたね。まぁ、それはいいんですが、いつも気になるのはコメ蘭のほうで、やはり今回も難民に対して厳しい意見が多かったように思います。・・・、私も同感なんですよねぇ。
中にはそれを島国根性丸出しだと厳しく叱る人もいて、豊かな国は貧しい国を支援する義務があり、それが先進国の当然の姿勢だ!って書いてましたね。お説ごもっともなんですが、ちょっとずれてるんじゃないのかなぁって思うんですよ。
ん?これはよく言われるゴールを動かすってヤツでござんすか?
だって、この記事で問題にしているのは難民なのであって、難民を出した国ではありませんし、難民を受け入れることが難民出身国を支援することになるとは思えませんからね。まぁ、勘違いならいいんですが、意図的なものなら、私のようなおサルのおつむにも文句を言われちゃうくらいなので、その程度が知れるってものですね。
さて、この難民問題って、一昨日書いた「今」だけをクローズアップするやり方がよく使われますよね。
最近では入管で亡くなった女性について、入管の対応、とりわけ医者に見せなかったなどという話ばっかりセンセーショナルに語られて、この女性がなぜ入管の施設に収容されていたのか?遡って、この女性はどうやって日本に入国したのか?などという話はほとんど語られていませんよね。
どうして語られないのか?それはこの件を政治的に利用したい人たちにとって都合が悪いからでしょう。
で、とりあえずインパクトのある話や画像、映像の類を使って「今」起きていることにだけ人々の注目を誘導します。親しい人もいない外国でとんでもなくひどい扱いを受けたかわいそうな人のイメージが出来上がります。・・・、思えば、そういう意味でも気の毒な方でしたね。
2015年でしたか、アフリカや中東からの難民でヨーロッパがゆれるなか、砂浜に打ち上げられた子供の遺体の写真が凄まじいインパクトを与えました。確かにそれは痛ましいことです(この写真については遺体を移動したとか言う話もあるようですが)。しかし、ヨーロッパを目指して地中海にのみ込まれてしまったのはこの子だけではありません。私は、そういう形での越境は許さないっていう態度で臨むべきだったと思っていますが、特にドイツのメルケルさんはその逆の方針、つまり受け入れましょう!っていう方に舵を切りましたね。
だから、今でもやって来るし、仲介業者にしてみればウハウハが止まらなくなっちゃうわけです。
個人的にはこの仲介業者をとっ捕まえて、地中海1週間漂流の刑に処したいくらいです。まぁ、無理なんですけどね。
結果論ですが、最初からヨーロッパ側が、絶対に受け入れない!たとえ本国に送還されたら厳しい状況に追い込まれるとしても、断固として追い返す!って言ってたら、ここまで難民がヨーロッパを目指すことはなかったような気がするんですよね。
で、今頃になって自国の国内情勢が荒れてきたら手の平を返すっていうのはちょっとひどいと思うんですが、そうなったらそうなったで、今度はいかに難民としてやってきた人々が危険なのか(テロとか)、あるいは彼らを保護し続けるのにいかに経済的な負担が大きいのか(働きませんからね)を宣伝でもしますかね。
要するに、「今」だけをクローズアップすることで、人々をどうにでもコントロールできるって彼らは思ってるような気がするんですよ。
バカにすんな!って言いたくなっちゃいます。
ですから、衝撃的な画像や映像のほとんど(たまに捏造もあるから)が「今」を正確に伝えるものであるとしても、本来それだけでは不十分だと思うんです。
どうしてそんなことになったのか?どのような経緯でそんな事が起きたのか?をきちんと知ったうえで、世の中で起きてるいろんなことを自分なりに判断していくのが良いと私は思っています。
記事で、そう言うことには一切触れていない場合、ミスリードしようとしている可能性がありますからね。
翻って、最近のニュースを眺めて見ると・・・。
まぁ、字数の制限があるのはわかるんですが・・・。