さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

108 ヒヨコはかわいいですよね。

 みなさん、こんにちは。

 

 鳥の鳴き声がします。

 スズメではないようです。メジロかな?よくわかりませんが。

 遠くで鳴く声を聴くと、心が癒されますね。しかし、近くでウミネコにミャーミャー鳴かれると聊か鬱陶しくなってきます。釣りをしていると、撒き餌のオキアミを啄みにくるカモメもちょっと鬱陶しいですね。う~ん、そう考えると、私にとって鳥はちょっと距離をとっているほうが良い関係を維持できるのかもしれません。

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 さて、この鳥ですが、春になると巣作りを始めて、多くのお家にピーピーとヒナの鳴く声がするようになります。ツバメは縁起がいいから、あえて巣をつくらせる方もあるようですが、新築して間もないお家の場合、糞で汚されちゃうのでちょっと嫌ですよね。

 これを何とかしたいという要請は、家のメンテナンスをしていた時にたくさん受けました。概ね軒下に巣をつくりますので、そこに何らかの策を施すんですが、家の美観との折り合いを付けなければなりませんので、結構大変です。

 よく見かけるのはCDなどをぶら下げる手です。効果はあるようです。キラキラ光るものを恐れますので、寄ってこなくなります。ただ、家の軒にCDが何枚もぶら下がっているのは見ていて愉快なものではありませんよね。代案としてキラキラ光るテープをぶら下げる方もいます。効果はあります。でもCDと同じように美観を破壊します。

 さてどうしようと考えているうちに本格的な冬になり、ようやく寒さが落ち着いたら年度末のドタバタがあり、それが落ち着いたころには、ヤラレタ~!と既に巣ができていたりします。巣を作っている最中にそれを壊すのはちょっと気が引けますが、卵が産まれていたり、ひなが孵っていたりしたらもういけません。悪魔の手先を自任する私ですら、心が痛んで簡単に破壊などできません。

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 ですから、今のうちに対策を講じる必要があります。

 前に申し上げたように、美観を損なっては意味がありませんし、特殊なものを装着するのはコストの面でお勧めしません。そこで、私がやっていたことを少しお話します。

 たまには役に立つようなことを書かないと、ただのバカだと思われそうなので。

 まず、用意するのは6~7㎝くらいのステンレスの木ねじです。軸が細いものの方が目立たなくて良いと思います。強度なんか考える必要はありませんが、釘は扱いにくいので、木ねじがお勧めです。それとナイロンの釣り糸ですね。2~3号くらいの白(実際は半透明)のものがいいです。100均で手にはいります。材料は以上です。

 道具はドライバーと糸キリはさみ、それと1階軒下まで手が届くための脚立です。

 まず、軒の付け根のあたり、壁から5~10㎝くらいのところに木ねじをさします。ドライバーにつけて、ねじの先をあてがい、グッと押すと少し刺さります。そのまま締める方向にちょっとだけ回します。1㎝以上入ればOKです。それを3~5mおきにやっていきます。後はねじからねじへ釣り糸を結んでいきます。この時糸を張りすぎないように注意してください。指で触るとプワンプワンするくらいの撓みが重要です。それと、中間のねじのところでも、きちんと結びましょう。糸が外れると無残な姿をさらすことになりますので。とまぁ、以上です。

 こうしておくと、鳥は糸を嫌って近寄りませんし、万一寄ってきても糸がフニャフニャするので、これまた嫌います。あと、あまり目立ちませんのでやる意義はありますよ。

 もっともCDや光るテープに比べると鳥を寄せ付けない効果は限定的なので、お客さんによっては二重三重に設置する方もいました。

 もし鳥の巣でお悩みでしたら、この秋、試してみてはいかがでしょうか。

 それにしても鳥、ペットとして飼っている方もおいででしょうが、かわいいですか?

 ヒヨコはかわいいですよね。モフモフしてて。どっかの3匹の猫とは比べ物にならないくらいです。でも、ず~っとヒヨコのままじゃないんですよね。大人になっちゃうと…ちょっとグロテスクになっちゃいます。つつかれると痛そうだし、鳴くとうるさそうだし。やっぱり、インコとか文鳥とかオウムの方がいいんでしょうね。

 ああ、ヒヨコ…。

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 ところで、鳥っていうのは恐竜の生き残りって聞いたことがあります。

 顔をよく見ると確かに険しい作りですし、細いくせにやたらとゴワゴワした足を持っています。あの足の細さについては未だに納得したわけではありませんが、今日のところは、まぁ、いいでしょう。

 恐竜の生き残りだけあって、鳥ってかなり獰猛です。ワシやタカは言うまでもなく、カラスですら極めて凶暴です。しかし、鋭いくちばしよりもあの足の爪が最大の武器であり、獲物を捕獲したり、敵と格闘するときに駆使しています。大型の猛禽類の足で掴まれたら肉が千切れてしまいそうで、とてもおっかないですよね。

 しかし、そんな大型猛禽類なんて、そんなに我々の生活とは関わりがないような気がしますし、そもそも可愛くないのでここは無視しておきましょう。身近な鳥といえばやはりスズメやツバメですよね。彼らはちょっとかわいいところがあるので、休憩している時に見かけると、しばらくその行動を見守ってしまうことがあります。

 スズメはなんでも食べますね。ブドウやミカンも食べますし、穀物も食べます。虫やカエル(ガブリエルみたいな)なんかもつついて食べちゃいます。ミミズを捕まえたときは実に嬉しそうに頭上に掲げながら起用に呑み込んでいます。彼らもまたハンターの血族なんでしょが、姿が丸っこいのでどうしても洗練さに欠けますね。まぁ、そこがいいんですけどね。

 それにくらべてツバメのスマートでエレガントな姿は、その美しい飛翔とあわせて、眺めているだけで魅了されちゃいます。彼らは飛んでいる虫を自らも飛びながら捕食するそうです。スズメには到底できそうにない高等テクニックです。できれば目の前でやってほしいものです。

 そんなツバメですが、唯一の欠点のせいで、私の中の総合ポイント(?)ではスズメの後塵を拝する結果になっています。それはやたら人間のいるところに巣を作っておきながら、人間が近づくと親の仇のように激しく威嚇してくることです。いやいや、それならもうちょっと離れたところに巣をつくりなさいよって言いたくなりますが、彼らは大抵玄関の軒下あたりに巣をつくります。これはカラスなどの天敵から巣を守るために、意図的にカラスなどが近づけない人間の近くを選んでいるんだそうです。なかなか賢いじゃないですか。でもね、それならそれで、威嚇してくんなよ!ってやっぱり言いたいです。人間のおかげで巣の安全を得られたというのに、その人間に向かってそれはないでしょう。怖いんです、高速で飛んでくるから。あっちいけよ!って感じです。

 …鳥に関しては、まだまだ書きたいことがありますが、今回は来春に備えて、対策を講じたい方の役に立ったらうれしいなぁということで、書きましたので、これくらいにしておきます。

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 ちなみに、今回お話したやり方はスズメやツバメには効果がありますが、コウモリには全く効果がありません。そもそも彼らは人間の家に巣をつくったりしません。その代わり、夜間群れで飛び回りながら、家の壁に黒っぽい糞をつけていきます。とんでもないヤツらです。そもそもあいつらは鳥類ではありません。哺乳類でネズミの親戚です。

 私のお客さんで、外壁の一面だけ黒い点のような糞をいっぱいつけられた方がいました。どうしてその面だけなのかなかなかわからなかったので、夜見に行ったらすぐにわかりました。その面には階段の踊り場の窓がありましたが、FIX窓(開かない窓)でカーテンもありませんでした。夜は当然室内の照明で煌々としています。そこを目掛けてコウモリのヤツが飛んできては、あ、壁だった!ってびっくりして糞をしちゃうって感じでした。びっくりしたからって、人様の家の壁に糞をしちゃいけません!と言ってもわからないでしょうから、取り得ずお客さんに段ボールを内側から貼ってもらうと、翌日からコウモリによる爆撃はなくなりました。

 まぁ、嫌われるのも納得がいきました。