さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

101 タバコはやめた方がいいですよね。

 みなさん、こんにちは。

 

 タバコを自宅のキッチンのレンジフードの下で吸うようになってから、タバコの不始末に対する恐怖心がなくなりました。不思議なものです。

 以前はパソコンを置いている机の上に灰皿を置いて、スパスパ吸っていました。

 机に灰が散って、きちゃないな~と思うこともありましたが、何分無精な性質なので、移動せず吸える環境に抗うことができず、そのままでした。そして、出かけた後で、「あれっ、タバコの火を消したっけ?」と頭に浮かぶと、もういけません。

 気になって気になって、仕事になりません。一応自宅の電話を鳴らしてみて、留守電が作動すれば、とりあえず電話機は燃えていないことになりますが、その程度の気休めは時間が経つとともにかえって不安を増大させます。結局、仕事中に自宅に帰り、確認して、安心する、というのを過去に何度も繰り返していました。玄関ドアの内側には、今もお出かけ前のチェック項目にタバコの火って書いてあります。

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 それが、今はほぼ必要なくなりました。もっとも、お出かけ前のチェック項目はガスの元栓やエアコン、電熱器、TV、パソコン、窓の鍵、など他にもありますので、その紙は当分外しませんが(冷蔵庫もミケネコのおかげで解決済み)、少なくとも一番恐れていたことは解消されたので、ホッとしています。

 キッチンのシンクはステンレス製でその台の上にお盆を置き、その上にアルミホイルでできたお盆(100均にありました)を置いて灰皿を置きます。こうすると、灰がお盆にしかこぼれませんし、万一タバコの火が消えていなくても、そこで燃えて終わりです。タバコの火をサッと消してくれる縦型の筒(これも100均)も灰皿の中に置いてあります。

 私は基本的に吸いかけのタバコを灰皿に置いて、他の事をすることはありませんので、怖いのは消し忘れだけですが、タバコを消す→レンジフードの換気扇を止める、という一連の動作が良いのか、この数か月消し忘れはありません。自宅内に喫煙所を設けたことがこれほどの効果があるとは思いませんでした。

 そりゃ、私だって自宅にいる時くらいはのんびりと机に座りながら吸いたいと思っています。時節柄、仕事中は車や喫煙所でしか吸えませんからね。でも、マンションやアパートのような集合住宅では火事が一番怖いですからね。うんうん、なんか良いことをしているような気分ですよ。

 それならいっそのこと、タバコなんかやめちゃえばいいのに!という声が聞こえてきそうです。おっしゃるとおりです。しかし、これについてはなかなか…なのです。もう一人の自分が「やめちゃえ!やめちゃえ!」と頻繁に騒ぎ立ててきますが、その度に私の北斗百裂拳によって粉砕してしまいます。わかってはいるのですが…こればっかりは今のところ、無理な注文です。

しかし、最近ちょっと気になることがあります。

朝起きて1本目のタバコを吸った後、くらくらして、全身が軽くしびれたような感じになります。あの~、別に変なタバコを吸っているわけではありません。セブンスターですよ。で、このしびれるような感覚は2本目以降は起きません。起きがけの1本目だけです。特に睡眠時間が長かった後がひどいような気がします。どうしてでしょう?

 この感覚ですが、タバコ吸った時以外にも経験したことがあります。

 私は偏頭痛もちで、お医者からは「拡張型偏頭痛」と診断されました。どうやって診断されたのかというと、「この薬飲んでみて」と渡された薬を飲まされました。ちょうどこめかみのあたりがズキンズキンしていたので、なんでもいいから、なんとかして!と訳の分からないことを考えていたので、躊躇することなく飲んでみると、5分後には痛みが消え、軽くしびれたような感じになりました。タバコで感じている分の1/10くらいですが。で、薬が効いたのを確認してこのお医者は判断したようです。

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 初めに出た薬は軽いものだったようで、飲むとすぐに効果が出るんですが、そのうち痛みを消しきれなくなってきました。ある日、薬ではどうにもならないくらい痛むので、お医者のもとに行ったら、「じゃあ、注射しましょう」と太い静脈注射をされちゃいました。「ふらつく人もいるから、しばらく横になっていて下さい」と聊か物騒なことを言われたような気がしましたが、とにかく頭が痛いのでハイハイと適当に返していました。注射した後すぐに痛みが消えたので、「こいつぁすげぇや!」なんて思っていたら、全身がしびれてうまく動けません。生まれてこの方そんな経験はなかったので、「先生!しっしびれる~!!」と他の人が聞いたら、変な誤解を招きそうなことを叫んでいたように思います。お医者はこともなげに「あ~、これは効きすぎたかなぁ~」とのんきなもので、「もう少ししたら、元に戻りますよ。ところでまだ頭が痛いですか?」と聞いてきたので「痛くないけど、しびれてる~」とパニック状態の私。「はは、それは良かった」と言い残し、お医者はどこかへ行っちゃいました。むろん、当然のように湧き上がる殺意を感じましたが、「大丈夫ですか。安心してくださいね。すぐ近くにいますから、何かあったらすぐに声をかけてください」と看護師さんの優しい声で我に返りました。その後「これは、ひょっとして…恋?」と一時的なパニックの後とはいえ、殺意やら恋やら忙しい私でしたが、しびれも治まり、治療室を出るときに一応キリッとなって「先ほどはお見苦しいところをお見せして、申し訳ありませんでした」と恋心を抱いた看護師さんに挨拶したら「いえいえ、でもなんか面白かったですよ~」とのこと。100年の恋が冷めた瞬間でした。まぁ、いいんですが。

 そういうわけで、朝の一服後のしびれについては傷ついた恋心と共に記憶されていたのです。…できれば思い出したくなかった記憶ですが。まぁ、おかげで、あわてることもないんですが、どうやら血管が膨らむことで偏頭痛になるのに対し、あの薬は血管を収縮させて痛みを和らげるものだったようで、タバコにもそういう効果があるため、そうなっちゃうんでしょうね。あ、これは私の勝手な妄想ですので、変なしびれがあったら、お医者さんに診てもらいましょうね。傷つくのを覚悟の上で…。

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 まぁ、こんなことがあってもタバコをやめない私です。

 火事の恐れが減ったことで、ますますやめなくなるのは間違いなさそうで、その度にもう一人の私がくらう北斗百裂拳はどんどん切れを増していくでしょう。

 よく言いますが、病気をすればタバコはやめられるそうですね。それが違う病気ならまだ納得がいきます。そう、例えば盲腸の手術の後、当分ベッドから出られなくって、吸えない状態が続いたことでやめちゃったとか、ですね。でも、タバコを吸っていたせいで発病して入院してタバコをやめたって、なんか悔しいような気がします。あ、でもそのほうがいいんですよね。うんうん、タバコのせいだから、タバコをやめる。理解できます。でも、やっぱり別の病気がいいですねぇ。

 例えば、恋の病とか…。すみません。気持ち悪いですね。