さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

㊾必ず反面教師にしましょう。

 みなさん、こんにちは。

 

 このところ、芸能界やスポーツ界での薬物問題や不倫問題が紙面を賑わせていますね。

 違法薬物に手を出した人が、警察(?)から出てきてペコリと頭を下げたり、不倫をした人が記者会見でまたペコリとやる。著名人なので一応そうやっておかないと、っていうことでしょうか?ほとぼりが冷めたら復帰したいからですかねぇ。

 しかし、こうしたやらかした著名人をオールドメディアもネットもメチャクチャ叩きます。まぁ、それはいいんですけど、あんまり叩きすぎるとこのやらかした人たちは被害者のような気分になっちゃいそうなので、要注意です。

 やらかしたなんて軽いノリで書いてしまいましたが、覚醒剤はもちろん大麻や違法薬物も犯罪です。違法カジノで賭けに興じていたバドミントン選手もいましたっけ。また、不倫っていうか不貞行為なんですけど、これも違法です。その性質から刑法になじまないので民法で裁かれます。でも、なんかこれはモラルの問題みたいなとらえ方をされているようですね。違法行為は違法行為なので、そのように扱ったほうが良いように思います。つまり、「この人たちはルールが守れないんだ」という認識を持つということ。言い換えれば信用してはならない人たちとして認識することです。スポーツ選手がルールを守れないって…、どうにもなりませんね。

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 一応、申し上げておきますが、こうしたことは芸能人やスポーツ選手に多いとは思っていません。ただ、著名なだけに目立つだけであって、一般人でも数多く起きていると思っています。

 でも、なんでこんなことをするんでしょう?こんなことしなければ何も失うものなんかないのに。そう思いませんか?まぁ、この人たちもそれがやってはならないことっていうのはわかっているんでしょうに。その理由は本人に聞かないとわからないのですが、バレなければ良い、バレてもペコリと頭を下げていれば良い、ちょっと魔が差しただけで悪気はない、と言ったところでしょうか。あるいはたちの悪い人々とのつきあいから、そっちのほうに行っちゃったのか。いずれにせよ、自分の欲求を抑えきれなくて、結局自分を粗末に扱っていることに気が付かないのでしょうね。そんなことをしなくても生きていけるのに。してはならないことやしなくていいことをやってしまい、思いの他(?)厳しいバッシングにあってしまった、かわいそうで救いようのない人達です。必ず反面教師にしましょう。

 ところで、周りの人は一体何をしていたのでしょう?芸能人なら芸能事務所がありますし、スポーツ選手なら指導者や競技団体(~協会みたいな)やスポンサーがいたはずです。スキャンダル(というより犯罪や違法行為ですが)はこれらの人々がもっとも忌み嫌うものでしょ。う~ん、よくわかりません。芸能人やスポーツ選手をきちんとマネジメントしていないのでしょうか?それとも言う事を聞かないのでしょうか。それとも…問題を起こす人々と同じような感覚なのでしょうか?なんとなく最後のがあたりのような気がします。後で述べるスノーボード選手などがその典型でしょう。

 薬物使用や不貞行為や違法カジノでの賭博行為等々いろいろとやらかす人は、なぜこれらの行為が犯罪や違法となるのか、このことをきちんと考えたほうが良いでしょう。直接被害に遭った人がいる場合は言うまでもありませんが、薬物使用や違法カジノでの賭博は直接被害に遭った人がいない場合もありますね。

 でも、考えてみてください。覚醒剤大麻などが容認されたらどうなるのか。飲酒や喫煙と同じように摂取されたらどうなるのか。薬の作用か禁断症状のためなのか、いずれにしても精神に異常をきたした人がたくさん現れます。また、決して安いものではないのでしょうから、それを買うお金を得るために犯罪がおきるかもしれません。そして、薬物や違法カジノって反社勢力の資金源にもなっていると聞いています。不貞行為を容認すれば当然今以上に生活の基盤となる夫婦関係が壊れちゃいます。

 つまり、それを容認することや放置することで社会の秩序が乱れる行為、あるいは穏やかで安全な暮らしが営めなくなる行為を法律で規制していると思っています。殺人などの凶悪犯罪だけでなく、立ちションやゴミのポイ捨てもこの文脈でとらえていけば納得できると思います。

 そういうわけで、私は犯罪や違法行為をした著名人は応援しません。復帰して活躍されている方もおられるようですが、その能力や成果はすごいなぁと思っても人間性について全く信用できませんからね。まぁ、メディアにとってはネタを提供してくれるありがたい人材なんでしょうけどね。

 

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 さて、最近では多目的トイレでの不貞行為をした芸人がいましたが、その多目的トイレで、というところをやたらと強調して報道されていました。またある水泳選手は子供を迎えに行く前に不貞行為していましたが、このお迎え前にというところが強調されていましたね。これだと、「不倫は仕方ないけど、なにも多目的トイレでやることないじゃない」とか「不倫は仕方ないけど、子供のお迎え前にするなんてどうかしてる」というふうに聞こえてきます。多目的トイレや子供のお迎え前という特殊性を強く押し出すほうがインパクトがあるからなんでしょう。読者や視聴者に注目してもらいたいですからね。でも、なんとなく不倫については「よくあることで、別にそこまで悪いことじゃない」と言っているように少なくとも私には思えます。これって、あまり良いことではないと思います。多目的トイレがどうのこうのというのは、話題づくりと論点ずらしでしかないように思います。罵詈雑言を浴びせたり、誹謗中傷の的にするのは明らかに間違っていますが、本人も反省している、心を入れ替えているなどと演出を加えながら報道するメディアに対しても胡散臭さを感じます。 

 そういえば、トリノオリンピックの時でしたか、スノーボードの選手が服装や態度についてさんざん叩かれていました。私もTVでそれを見たときには嫌な気分になりましたが、よく考えてみるとこれから試合をするという段階なのになんでこんなに叩くんだろう?とちょっと疑問をもつようになりました。たぶんマスコミに対しても敵対的な態度をとっていたからでしょうね。でなければ、競技もしていないのにあそこまで叩く必要はないでしょう。服装の乱れや態度が悪い選手は他にもいます。でも、抜け目なくマスコミに対して情報を提供したりサービスしたりしていれば、かえって面白がって違う印象を与えるような報じ方をしていたのだと思います。当時は私も報道に踊らされていたので、とても情けないのですが、選手の印象は伝えるメディア次第ということなのでしょう。後にこの選手は大麻を使用し有罪になったそうで、あの時の報道が影響しているとしたら、罪深いことですね。だってオリンピック当時は違法行為なんてしていなかったのですから。

 芸能界はちょっと脇に置いて、スポーツ界について考えてみます。歴史が浅く、選手層の薄い競技はどうしても数少ない才能のある選手に頼りがちなのでしょう。ある時期まではピアスやタトゥーなども注目を集めるために必要なのかもしれません。ところが一定程度認知されると、奇抜な装いや振る舞いは肯定する人がいればと否定する人もいるような状況になります。そうなってから急に改めろ!と言ってもそりゃムチャですよ。それに歴史が浅いということは指導層も成熟していないこと考えられます。ひょっとすると選手と同じで、何が悪い!と思っているのかもしれません。一昔前なら価値観や社会の風土によってある程度抑制されていたかもしれません。しかし、個性あるいは個性的であるということを勘違いしているというか、都合よく使っている今の社会では、期待薄な気がします。

 そこへきてメディアは面白くて、受けそうな素材(あ、選手のことです)に対しては過剰に持ち上げ、都合が悪くなったり使えなくなったりすると掌返しをしてきます。さらにネットによる監視にもさらされていますので、選手はより一層自制しなければなりません。これは芸能人も一緒。で、とどめにコロナです。

 

 芸能界、スポーツ界、メディア業界にとってもつらい時期とは思いますが、どうかスキャンダルではなく、明るい話題を提供してほしいものです。

 ちなみに私は悪いことをしていないかと聞かれれば…鉄アレイウォーキングの時に左側通行をしてしまいました。すみません。