さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

879 刑罰に財産没収を盛り込んじゃえばいいんですよ。

 みなさん、こんにちは。

 

 クローズアップ現代の今日の放送で、犯罪被害者遺族の苦悩を伝えていました。

 番組の方向は犯罪被害者やその遺族に対する国など行政による支援のあり方に向いていたようです。

 たしかに、被害に遭った人やその家族、あるいはその遺族が日常の平穏な生活に戻るのは大変なことで、とりわけ経済的な支援はあった方がいいですよね。

 命は助かっても障害や後遺症を患ってる人もいるでしょうし、民事訴訟を行う場合、裁判費用なども掛かります。

 それに精神的なダメージがあった場合、その治療ももちろんですが、そもそもそういう状況では仕事なんかできないでしょ。

 ですから、それ自体は間違っていないとは思います。

 日本では2004年に「再び平穏な生活が送れるまで必要な支援を途切れなく受けられるようにする」との主旨で犯罪被害者基本法っていうのができたそうです。

 ここでは犯罪被害者等給付金っていう制度があるそうですが、どうもあまり機能してないようなんですよね。

 これに対して、いろいろと活動している人(やはり被害者遺族の方)がいるそうです。

 でも法律ができていながらどうしてそれが機能せず、犯罪被害者やその遺族が経済的に困窮しちゃうのかっていうと、日本では犯罪被害に対して一義的に責任を負うのは加害者だっていう国の考え方があるからなんだそうです。

 ん?でもさっきの犯罪被害者基本法では、「再び平穏な生活が送れるまで必要な支援を途切れなく受けられるようにする」って言ってましたよね。

 う~ん、どうやら法律は作ったけれど、まぁ、お見舞金程度で済ませちゃえばいいんじゃないの?っていうお役所根性があるみたいですね。

 まずは加害者だから・・・っていう感じで・・・。

 でもその加害者からは取れないそうですよ。

 なんでも、殺人事件における民事の損害賠償請求について、判決で支払い命令がでた(勝訴した)にもかかわらず、そのうち支払われた額は13.3%なんですって。

 強制執行して差し押さえをすることがいろんな理由で出来ないんだとか・・・。

 ふ、ふ、ふ、ふざけんな~~~~~!って言いたくなっちゃいますよ。

 で、番組では北欧やドイツのように、国がもっと積極的に被害者支援を行うべきだっていうことを言ってましたね。

 うん、そりゃまぁそうだ・・・。

 北欧のノルウェースウェーデンでは被害者には判決で出た金額を立て替えて渡し、加害者から取り立てるんですって。

 これ、なかなかいいですよね。

 でも、何となくこれって日本には馴染まないような気がします。

 さっきも触れた、まず一義的に加害者が責任を負うべきだっていうのってわかるような気がしますからね。

 この番組でも、相変わらず(最近のメディアの悪い癖で)加害者のことはそっちのけで国が~!国が~!のオンパレードでした。

 加害者が一義的の責任を負うって言うんなら、徹底的に責任を負わせて、足りない分を国など行政で賄えがいいじゃないですか。

 ですから、刑罰に罪の重さに応じて財産の~%を没収する!ってすればいいんですよ。

 で、足りない分を国などが賄った場合、それを一生かけて返済させます。

 もちろん刑務所の中で。

 それを完済してはじめて出所できるってすればいいんじゃないですか?

 あ、ちなみに、受刑者が増えて刑務所の維持費がかさむのなら、それも受刑者に内職して賄ってもらえばいいと思いますよ。

 私、犯罪者には厳しいのです。

 ん?財産を没収したら、加害者の家族が路頭に迷う?

 加害者本人はまだしも、その家族は関係ないじゃないかって?

 あのう、それなら犯罪など犯さなければいいんですよ。

 他人の命を奪ったりその本人やその家族の人生をめちゃくちゃにしておきながら、加害者の家族は関係ないから気にしなくていいよ~♪なんて通るわけがないじゃないですか。

 そうなりたくなければ、家族から犯罪者を出さなければいいんです。

 もしくは縁を切りなさい。

 まぁ、こんな過激なことを書いても、実際にそのようにならないことは承知していますよ。

 でも、年々加害者に対して甘~くなってるような気がしたもんで・・・つい・・・。

 私、ずっと前に起きた光市母子殺害事件の意被害者遺族の男性の言葉が忘れられないんですよね。

 「加害者を死刑にできないのならすぐに釈放してくれ。私が直接殺す」

 これ、遺族の本音だと思うんですね。

 今、こうした言動はなぜか批判されちゃうし、メディアも否定的にしか報じません。っていうか、報じないでしょ。

 遺族は何重にも重ねたオブラートで包んだ言葉しか言えませんし。

 日本は復讐や私闘(仇討ちとかね)を認めていませんから、加害者の扱いは国に委ねるしかないんですが、それが何とも頼りなくて・・・。

 今日も国会では政治資金の管理がどうのこうのやってるし・・・。

 犯罪の被害者っていうのは事故や災害と違い、明確に悪意を持った仇がいるわけです。

 それに対する憎しみや家族を失った悲しみや喪失感に苛まれている人に、元気出せよ!なんて気軽に言うことは私にはできません。

 それは圧倒的に少数の特異な境遇ですからね。

 その思いはそれこそ想像を絶するものだと思うんですよ。

 そして、私は寛容がどうのこうのと加害者に対する厳しさを欠く社会っていうのが良い社会だとは思っていません。

 善悪の境界がガタガタで曖昧になっちゃったら、ひどくおっかなくってわかりにくくて生きづらくなっちゃうと思うんですよ。

 たぶん、真面目にやってるのがバカバカしくなっちゃうくらいに。

 

 

 

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