みなさん、こんにちは。
この国では、ひどい目に遭ったり、大きな損害を受けたとしても、私的に仕返ししたり復讐することは基本的に禁じられていますよね。私的に何かしちゃったら、その人も法に従って罰を与えられちゃいます。そして、それは被害に遭ったり、ひどいことをされているのなら、公的な機関に助けを求めて保護してもらい、加害者には法に照らして罰が与えられるという信頼が、一応あるからですよね。
でも、もしも、この公的機関が機能しなかったら・・・？
そして、いじめの場合、この公的機関に代わるものとして、自分の保護者であったり、学校の教職員だったりしますよね。で、これが機能しなかったら・・・？
旭川市で起きた、いじめとその後に被害者が凍死してしまったという事件ですが、内容についてはお手数ですが、wiki選手や文春オンラインをご覧ください。あまり書きたくなるような内容ではありませんので。
で、一応、それらの記事を信用した体でお話を進めますね。あ、いや、どうしても一方的になりがちなので、一応こういう記事については少なからず疑いを持つようにしているものですから。
いじめを苦に被害者が自殺してしまうケースはこれまでにもありましたが、どの事件も共通して介入するべき大人が介入していませんでした。被害者が訴えなかったのか、訴えたけど何もしてもらえなかったのか、いろいろあるとは思いますが、結果として冒頭の話のような救済が機能していませんでした。
そして、今回お話している旭川市のいじめ事件は周りの大人がひどすぎました。
被害に遭った14歳の女の子と加害者である同年代（ちょっと幅がありますが）クソガキども（あ、失礼）の間に何があったのかについては衝撃的なことしか取り上げられていませんのでよくわかりませんが、この事件は、被害者を救える（精神的にはもうボロボロだったのかもしれませんが）タイミングがあったんですね。
被害者は一度川に飛び込んで自殺未遂をはかっています。
その段階で、警察も何が起きていたのか把握できていたんでしょうが、加害者が同年代だったこともあり、厳重注意などで済ませちゃってますし、警察沙汰にもなっていながら、学校側はいじめを認めませんでした。
なんかおかしいと思いませんか？
警察は加害者のスマホなどを調べて、いじめの実態を掴んでいたんですよ。当然学校もそれを知らされたはずです（すでに知っていたと思いますけどね）。でも、表向きいじめはなかったことにしちゃいました。
文春の記事によると、当時の担任は平然と「何も答えられません」の一点張り、当時の校長は「死にたかったんじゃないの？」って言ったようですし、とどめに教頭が「10人の加害者の未来と1人の被害者の未来、どっちが大切ですか。1人のために10人の未来をつぶしていいんですか。どっちが将来の日本のためになりますか」って言っちゃったようです。
加害者の親たちも被害者の死をうけて自分の子や自分自身に批判が及ぶようになると、被害者面を始める始末です。
この記事を読んでいると、みんなでよってたかって一人の女の子を追い詰めてるような気がします。それも、誰が首謀者というわけでもなく、したがって誰も罪の意識など無い状態で。
よくもまぁ、こんなでたらめな人間を集めたものだと思っちゃいますが、これ、日本中でどんどん増えてるような気がするんですよね。
いじめについては程度の差もあり、また、被害に遭っている子の受け止め方も一人ずつ違いますから、この旭川の事件についても被害者の女の子と、加害者のクソガキ共（あ、また…）については特に申し上げることはありません。
ただ、いじめをすべてが子供たちの世界の問題とするのはおかしいですよね。
結局、保護者や教職員（ダメな人たちを先生とは呼びたくない！）に人を得られているのかどうかが大切なような気がしますし、そもそもいじめをするクソガキ共（まぁ、もういいでしょう）って何を見て育ってきたんでしょうね。別にいじめをするようにしつけられたとは言いませんが、何より自分の欲求を優先させるような子供の保護者ってどんな風なんだろうって思っちゃいますよ。
亡くなった私の親父は、昔、私の兄が高校でいじめにあっていたと聞き、教室へ怒鳴り込んで加害者を脅し上げて解決させましたし、私が中学校の時、同級の他のクラスでいじめが発覚するや否や、担任の先生が泣きながら加害者の生徒たちを廊下に立たせて往復ビンタをしてました。
別に私の親父やその先生が特別よくできた人間だったなんて言ってるんじゃありません（特に親父のやったことはね…）。しかし、冒頭にお話したような仕組みが崩壊してしまうと、やったもん勝ちのヤラレ損の傾向はますます強くなるような気がしますし、そのうちもう誰もあてにならないってことで、過激な反撃に走る子も出ないとも限りません。
旭川の事件は、自分の身の回りでも起きかねないこととして、きちんと考えたほうがいいと思います。そして、腐ったの（あ、件の教頭とか）を見つけたら、できるだけ関わらない方が良いでしょう。
なにしろこの連中は言葉が通じません。
10人の加害者の未来なんかより、1人の被害者の未来を守るほうが大事に決まってますからね。
