さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

754 私は諸葛亮孔明が好き・・・⑧

 みなさん、こんにちは。

 

 この「私は諸葛亮孔明が好き」も今回で8回目になりますね。

 そろそろ書くことが無くなってきちゃいそうなので、今回が最後になるんじゃないかと思います。

 で、今日はまず孔明の人となりを今さらながら書いてみようと思います。

 まず趣味ですが、琴を弾くこと。

 これは空城の計の時に押し寄せる司馬懿の軍勢に対して、城の上で琴を弾いて聞かせてあげたことからですね。

 で、次に池の鯉を眺めること。

 これは劉備の死後、魏が五路から蜀を攻めようとしたときに、四路への対策はすでに整っていたものの、残る呉からの攻撃を防ぐために講和の使者を誰にしようかと悩んでいた時のことですね。

 心配になって孔明の自宅をおバカの劉禅が訪ねた時のエピソードからです。

 さらに、彼の趣味として、寝ること・・・。

 こ、これは三顧の礼でのエピソードですが、過去二回、孔明不在で空振りに終わった劉備が三度目にようやく家で寝ていると知り、起こしてはいけないからと玄関の前でず~っと待ってた時のエピソードからです。

 怒り狂った張飛が家に火をつけるとわめいていたので、ある意味危険な眠りだったんでしょうね。

 後年、寝る間も惜しんで職務に励んでいた孔明も、若いころは昼寝を満喫する普通のあんちゃんだったってことで、なぜか親近感を覚えますね。

 あとは、そうですねぇ、発明すること・・・かな。

 木牛流馬や攻城兵器、さらに畑で作る諸葛菜など、いろいろなものを発明しています。

 一説には、この発明には孔明の奥さんの協力があったとかなんとか。

 そうそう、その奥さんですが、黄承彦の娘で黄氏と呼ばれています。

 黄月英とかいう名でも知られていますが、これは真田信繁真田幸村と呼ぶようなもので、実際には黄氏なのです。

 この黄氏ですが、金髪で色黒のいささか不器量なルックスだったようですが、頭はすごく良かったようです。

 たぶん、孔明にとって美人よりも頭が良いほうが良かったんでしょうが、それがわからない周囲の人々は孔明の嫁選びとバカにしてたようですね。

 はっきり言いますが、孔明が良いって言ってるものを周りがどうこう言うのは、実にみっともないことですよね。

 実際彼女は、その才覚によって夫である孔明を助けていたわけですから、そこのあたりにいる美人さんなんかよりずっと孔明にとってはありがたかったんだろうと思うんですよ。

 まったく、もう!

 さて、趣味の話にもどりますが、他には・・・、ない・・・かな?

 なんか、私が好きな歴史上の人物って趣味が少ない人が多いんですよねぇ。

 上杉の謙ちゃんも酒を飲む、ひたすら酒を飲むだけですし、たまに毘沙門堂に引きこもりをするのは趣味といえばそうかもしれませんが、なんか、ねぇ。

 私なりに解釈すると、他者よりも明らかに抜きんでた才能を持っていた彼らですが、それをさらに高めようとすれば、おのずと犠牲にするものがあってしかるべき!だったんじゃないかなぁって思ってます。

 つまり、そういう才能というか他者に対する優位性っていうのを維持していくためには、娯楽にうつつを抜かしていちゃダメ!って思っていたんじゃないかと・・・。

 まぁ、ただの変わり者で根暗な感じだっただけかもしれませんけどね。

 この孔明が好きシリーズで、再三触れていた三国志の人々の己一代で事を成さなければならないような気風についてですが、当然孔明にもあったはずで、それが原因なのかわかりませんが、この偉大な政治家にして軍略家は後継者育成には失敗しちゃってます。

 最初は馬謖に期待し、彼亡き後は姜維に目をかけていたようですが、どちらも大成しませんでした。

 どうもこのあたりもさっきの謙ちゃんと共通してるようです。

 たぶん、弟子たちの持つ複雑な気持ちへの理解が足りないような気がします。

 彼らは師匠に強いあこがれを持っていると同時に、その巨大な師匠の姿から常に劣等感も抱き続けていたんでしょう。

 馬謖姜維も、結局焦りからその身を滅ぼしてしまいます。

 残念ですよね。

 孔明の兵法の神髄を受け継ぐものがいなかったことは・・・。

 当時の中国で、その智謀はナンバーワンだったはずの孔明ですが、その生き様は不器用極まりないもので、そこに改めて魅力を感じますね。

 少し時代は下って南宋の頃、岳飛っていう英雄がいましたが、やはりハッピーエンドではない終わり方をした人の方に惹かれちゃうものなのかもしれませんね。

 

 

 

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