さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

662 どの高校でも起きる危険があるような気が・・・。

 みなさん、こんにちは。

 

 熊本県八代市秀岳館高男子サッカー部のコーチが狂ったように生徒に暴行を加えていた動画が出回り、私はびっくりしちゃいましたが、今度は上級生が入学前の子に暴行していたと報道されましたね。

 う~ん、この高校のサッカー部は完全にバランスを崩してますね。

 関わっていない生徒には気の毒ですが、処分するべき者を処分した後で一度部活動自体停止した方が良いのかもしれませんね。

 コメントではそういう体質だったとか言われていますが、私、そういう危険性はどこの学校にもあると思ってるんですね。

 あ、一応中高野球部に所属してました、私。

 他の部活動についてはよくわからないんですが、野球もサッカーと同じくチーム(団体)競技です。9人と11人の違いはありますが、試合に出る者とベンチで控えている者とスタンドで応援している者がいるのは同じなんですよね。

 私はひねくれ者なので、今回もひねくれたことを書きますが、同じ練習をしていながら、試合に出る・出ないっていう差は必ずありますよね。これだけでも部員にとっては相当なストレスだと思っています。

 さらにそうなってくれば監督やコーチが目をかける部員とそうでない部員も出てきますね。まだ16~18歳の子が早くも会社での待遇の差のような大人の世界を体験するわけです。

 会社なら給料が出ますが、部活動しても給料なんか出ません。

 今考えると、なんであんなに必死にやってたんだろう?って思うんですよ。

 まぁ、単なる野球好きやサッカー好きが集まっただけの部ならまだいいんですが、私がいたのは一応甲子園に何度も出場していた県内では古豪と呼ばれる学校でして、何か表現しづらい強烈な圧迫感を感じながら練習していたような気がします。

 私は1年の時はスタンドで応援、2年の時にレギュラーになり、3年の時にはベンチ要員でした。まぁ、全部経験しちゃった!って感じですね。

 で、その野球部時代の記憶で楽しかったことといえば・・・、れ、練習が終わった時かな?って思うんですよ。

 今、あのメニューをこなせと言われても絶対できないような練習メニューでしたから、それが終わった時の解放感といったら他にたとえようがなかったですね。

 さらに下級生の頃は上級生に対して常に緊張状態でしたからね。

 いや、そりゃもう大変でしたよ。

 そして、自分の立ち位置(あ、レギュラーとか)が変わる中でどうやってモチベーションを維持していたんだろう?って考えてみるんですが、よく思い出せないんですね。

 はっきり言って、どんな立場でも練習からは逃れられないって思ってましたからね。

 それをしなければ明日は来ないような気分でやってました。

 もう、ある意味、命がけの日々だったような気がします。

 まぁ、所謂根性論が未だに幅を利かせていた時代でしたから。

 私はそれがいけないと思ってるんじゃないんです。

 かえって、余計なことを考える暇がなかったことが良かったとさえ思っていますし、練習が終わると、上級生も機嫌が良いのか優しくしてくれましたからね。

 でも、思うんですよ。

 あの時の練習が今のようにもっと体調のことを考えてくれて、水も飲ませてくれて(これが一番つらかった)、ほどほど休憩しながらさせてくれてたらどうだったんだろう?って。

 私、辞めてたかもしれません。

 だって、それだと練習中あれこれ考えちゃいますからね。

 落ち着いて、なんでこんなことやってんだ?試合に出れるわけでもないのに!って。

 それに多感なお年頃は、何もレギュラーだ補欠だということばかりじゃなく、他にもいろいろな屈託を抱えるじゃないですか。

 あ、話をもどしますね。

 私は部活動の中での暴力沙汰って言うのは昔の方が多かったように思います。

 指導者が生徒を、あるいは上級生が下級生を、今でいう体罰みたいなことをしていた頻度で言えば絶対に昔の方が多いと思うんです。

 ただ、まぁ、要領を心得てるっていうか、ほどほどのところまでで止めることはできていたような気がします。

 「顔はやめてボディにしときな!」的な感じ。

 問題が表面化しちゃうと、今より厳しく連帯責任を取らされますからね。

 大会への出場停止処分なんか簡単に出ちゃったころですから。

 ですから、隠蔽体質も今より数段強かったわけですし。

 まぁ、褒められた話じゃありませんよね。

 ただ、先日のあのサッカー部のコーチのような執拗で激しい暴行は異常に思えます。

 別に被害に遭った子にも問題があるとは言いませんが、なんかこう、みんなが屈託を抱えてる割に、それを抑制する気持ちの働きが弱くなってんじゃないの?って思うんですよ。むしろ、昔より大きな屈託を抱えながら部活をやってるような気がします。

 その方向で考えていくと、多様性だの個性の重視だのと耳触りの良い話と、昔とは比べものにならない情報量と欲求を激しく刺激する商品やサービス。

 こんなものに囲まれながら、問題を起こさず頑張ってる子や指導者たちはそれだけで賞賛に値すると思うんですね。

 あ、ほら、私の頃は死ぬほどの苦役を行わざるを得ない頃でしたし、変な考えは蔓延してなかったし、情報も商品もサービスも「み、水が飲みたい~!」って言ってる人間にとっては何の魅力も感じませんからね。

 ですから、今の部活動って一度抑制の防壁が決壊して暴力が噴出しちゃうと、全国のどこの高校だって、この熊本の高校みたいになっちゃうと思うんですよ。

 この熊本の高校の加害者はきちんと処分されるべきですが、それだけでなく暴力を抑制する防壁を再構築瀬田うえで活動を再開するべきだと思うんです。

 しかし、こんなことを書いておきながら、昔のことしか知らない私にはその方法はわかりません。

 今の中高生は何をモチベーションに部活動をされてるんでしょうね?

 

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