みなさん、こんにちは。
20年前に起きた殺人事件の容疑者が逮捕されたとのニュースに、ああ良かったと胸をなでおろしたかと思えば、経済的な困窮から母親を殺害した嘱託殺人の判決が出たとの記事に、何やら複雑な気分になっています。
前者については容疑者に同情の余地など無く、警察もよく頑張ってくれたと素直に思っちゃってます。被害者もその遺族もうかばれることでしょう。
しかし後者の方は・・・。
この嘱託殺人事件の判決の記事は、ちょっとよくわからないところがあるんです。
例えば、当時50歳の母親(被害者)はどんな病気だったのか?そして、長男(被告人)はコロナ禍で昨年の2月に職場を解雇されたそうですが、それが本当にコロナ禍による経営の悪化で解雇を余儀なくされたものなのか?昨年の2月ですからね。
はっきりしてるのは、事情をよく知っている検察が懲役4年を求刑し、裁判所が下した判決は懲役3年、執行猶予5年(保護観察付)だったということ。
そして、被告人は生活保護などの救済制度があるのを知らなかったそうです。
何とも痛ましい話ですが、こうした家庭は決して少なくないように思うんですよ。
殺してほしいと懇願する母親とその母親を手にかけた息子の心境は想像を絶することで、私などがどうこう言えるものではありません。ただ、一人で抱え込まず、そうなる前に誰かを頼ってほしかったとは思っています。
ヤフーのコメ蘭に、もう、学校で教えるしかないという意見がありました。
私もそう思いますよ。
日本は、思いの外こうした救済制度に限らず、様々な制度について、学校では教えず、各家庭や地域に任せているきらいがありますよね。
税金のことや、婚姻や犯罪等々きちんと子供に教えずに、親や周りの人にでも聞いてね!っていう態度のように思います。
確かに伝統や風習のようなものって、地域によってちょっと違いがありますが、少なくとも法律で定められたことについては、もう学校で教えたほうがいいでしょう。
今回のように、その知識がなく、周囲の人や役所に相談できない人もいますし、親や周囲の人が必ずしも正しい知識を持っているとも限りませんし、何らかの思想的なバイアスがかかっている人の話なんか聞いたら、おかしなことになっちゃいますからね。
もっとも、未だに日教組など左巻きの人が存在し、狂ったような親にびくびくしながら勤めている教職員にそれができるのか甚だ疑問ではありますが。
あと、もう一つ思ったこととして、今選挙でいろんなことを各政党が訴えていますが、それらの政策では、たぶん救えないんだろうなぁっていうことですね。
もちろんそれは仕方がないことだとわかってはいますが、今の私の気分としては選挙戦がバカ騒ぎのように思えちゃうんですよねぇ。
うん、わかってますよ。世の中の困ってる人全員を救うことはなかなかできることじゃありませんからね。
あと、最後にこの記事も最近の傾向なのか、コロナ禍っていうのをチラつかせていますが、この国が自由経済である以上、必ず経済的に困窮する人々は出てきます。
それでも私はこっちの方が良いと思っていますので、救済制度の充実と、その制度を悪用して不当に利益を得ている極悪人に厳罰を下す社会になってほしいものです。