さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

461 とにかく「今」なんですね。

 みなさん、こんにちは。

 

 フム~!と考えていたら、書く時間が無くなっちゃいました。

 初っ端からいいわけとは、何とも情けないことですが、何を考えていたのかというと、ある死刑囚が反省と遺族への賠償を兼ねて絵を描いていたそうなんですが、このほど色鉛筆の使用を認めてもらえなくなったので、これを認めてくれるよう裁判を起こしたというニュース。

 それと、イスラム過激派ISに参加していた女性が子どもを連れてイギリスに帰国したいけど、認めてもらえないっていうニュース。

 前者は妻、妻の母親、そして子供を殺害した罪で死刑判決が確定しているそうです。

 この事件を細かく追っていくと、いろいろ事情もあるようですが、死刑が確定しています。あ、この死刑囚に個人的に言いたいことがあるわけではないので、それは置くとして、一般的に死刑囚が色鉛筆を使う権利を主張していることについて、考えちゃいました。一応、絵を描くことで、自身の心を穏やかにし、その絵を売って得たお金を遺族に渡しているそうです。まぁ、要するにこの記事では個人の趣向だけではないんだよってことが言いたいんでしょう。

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 後者は自分の意志でISに参加し(ここ重要)、そこで知り合った男性と結婚。子供もできたけど、夫はIS内部の争いで殺害されたんですって。で、今はクルド人が運営している収容施設にいるそうです。帰国を希望していますが、イギリス政府は安全保障上の問題を理由にこれを認めてくれないんだとか。

 一応、子供の帰国は認めてくれるようですが、この女性も、イギリスにいるこの女性の母親も母子揃っての帰国を希望しているそうです。

 で、おサルのおつむの私の考えでは、いつものように却下します!でこれは終了となるはずなんですが、いったいどういうつもりでこういうニュースが流れるのか考えちゃったんですね。

 いつの間にか、この死刑囚や元ISの女性が被害者みたいな扱いになっています。

 なんかいつものパターンなんですよね。

 そして、もう一つ思うのが、とにかく「今」なんですね。

 過去のいきさつや原因などは極めて軽く扱い、「今」こうだから何とかしなきゃ!みたいな論調が目立ちます。難民の問題もそうなんですが、とにかく、この「今」だけをクローズアップするやり方っていうのってどうなの?って思うんですよ。

 もちろん緊急に対応しなければならないこともあるんでしょうけど、この2つの事例はそうではないでしょ。そして、「今」の境遇になるにはそれなりの理由があります。しかし、その理由はどっかに置いといて、「今、彼らは気の毒な被害者(たぶん違うと思いますが)なんだから、何とかしてあげるのが人として正しい」みたいな風潮を作り上げようとしてるように思えるんです。

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 私はそういうのは違うと思っています。

 言い方はよくありませんが、ごまかしやまやかしの類のようにも思っています。

 この件は、週末にもう少し考えてみますね。

 うわっ、もうこんな時間になっちゃいました。

 仕事の支度~!