みなさん、こんにちは。
アフガニスタンがえらいことになってますね。
20年かけて組み立ててきたものが、ほんの数日間で元に戻っちゃいました。
メディアはそんなふうに言ってますね。
でも、私は構図が変わったことによる変化だと思ってますよ。
ずっと前にあったアフガン紛争は政府側にはソ連が後ろ盾になり、反政府側(タリバンもいた)にはアメリカが間接的に後ろ盾になっていました。よく言われる「アメリカは以前タリバンを支援してたのに、結局そのタリバンが擁護しているアルカイダにテロを起こされちゃった」っていうのはこの事ですよね。
で、9.11のあと、アフガンにアメリカを主力とする欧米の国が侵攻し、あっという間にタリバンは退場しちゃいます。
そして今、アメリカが撤退するにあたり、中共の支援を受けたタリバンが勢力を盛り返したってことでしょ。
こうなってしまうと、欧米諸国は簡単には手が出せません。
だって、今度はあの中共が黙っていませんからね。迂闊に手を出して、全面戦争にでもなったら大変です。まぁ、どっちもそんなに単純に戦争に踏み切るとは思えませんけどね。
しかし、懸念されるのは、タリバンがまたぞろアルカイダなどのテロ組織を支援し始めた場合です。こうなるとアフガニスタンはテロ支援国家ですし、中共はそのテロ支援国家を支援してるってことになっちゃいますからね。
そうなった時に、中共はどうするんでしょうね?
そういえば、イランとも協力関係を深めていましたよね。
危ない国と手を組み始めてる時点で、中共の慌てぶりがよくわかります。
まぁ、コロナの起源をめぐって、徐々に堀を埋められつつありますからね。
中共は外交・経済・諜報において、今や傍若無人の振る舞いを続けていますが、唯一、表立ってテロを支援したりはしていませんでした(コロナもテロと言えばテロですが…)。でも、これにテロまでやらかしたとなったら、国際的な孤立は避けられませんよね。そうなった時が一番危険なタイミングになりそうです。
まぁ、こんな話はどうでもいいんですが、私が注目してるのは先日も触れたアフガニスタンのサイレント・マジョリティたちが今何を考えているのかについてです。
自由主義圏の欧米側に属する日本にいると、ついつい民衆はタリバンを恐れ、息をひそめながらいやいや共存しているような印象を持ちます。
でも、本当にそうなんでしょうか?
これ、他の国でも言えますよね。
例えば中国、例えば北朝鮮、例えば・・・、不思議ですよね。
タリバンなんて、20年も前に政権から追われて、山奥に逼塞していたような印象ですが、実際は戦力を維持し続けることができたわけですからね。20年間もですよ。
もちろん、彼らが行う身代金ビジネスや麻薬製造に対して、商売相手がいたから軍資金をまかなえたんでしょうし、どっかの国や組織が軍事物資を提供(売ったりとか)してきたんでしょう。
しかし、タリバンが依然として支配し続けた地域にいる人の中には女性も子供もいますよね。タリバンを嫌いな人もいたでしょうが、逆に好きっていうか、支持してる人もいたんじゃないでしょうか?
よく今回のアメリカ軍撤退によるタリバンの政権奪取を、ベトナム戦争と重ね合わせる人がいます。このベトナム戦争も、勝った方の北ベトナムって、その戦争での犠牲者は500万人近いともいわれています。そのうち民間人だけでも300万人くらいいるんだそうです。ちなみに負けた南ベトナム側も300万人を超える犠牲者がいると言われています。全部ひっくるめて800万人・・・。
この数字をどう見るべきなのか?おサルのおつむではさっぱりわかりませんが、少なくとも、一方的な情報だけでははっきりしないことが多いような気がします。
先ほどのタリバンの収入源のうち、麻薬の製造については、原料の栽培などに加担している人もきっといるでしょう。銃を向けられて強制的にしているのか?はたまた生活のためにやっているのか?はわかりません。
いつもそうなんですが、報道する側は自分たちに都合の良いコメントを現地の人に言わせ(あるいはそれだけを拾い)、我々に伝えてきます。それは一方の情報としてはアリなんでしょうけど、他にもいっぱいあるような気がするんですね。でも、情弱な私としてはそれを知るすべはありません。だから、一生懸命想像(妄想)しています。
決して答えを知ることはできないだろうと思いますが、そこに全く注意を払わないのって、まるでそこに住んでる人はその国の政府や軍の奴隷みたいに扱ってる様で、なんか嫌なんですよね。
きっと、バランスが大切なんでしょうけど、今の私は、世界の出来事をニュースで聞いたときに、何となくそういうふうに考えるようになっちゃいました。
アフガニスタンの一般の人々が望む国ってどんな国なんでしょうね?