さるきちのしっぽ

生活の中のごくごく身近なことをゆる~く取り上げてみたいと思っています。結構おもしろいことが見つかると思います。 また、住環境には長年携わっていることや、釣りなどアウトドアの趣味をもっていることから、そうした内容も交えて発信していこうと思います。 いずれにしても、おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

272 これでは、いつまでたってもミャンマーに平和と安定は訪れませんね。

 みなさん、こんにちは。

 

 ミャンマーの民主派は国軍との武力闘争(内戦)を選択したようですね。

 このような選択に陥らないよう願っていましたが、実に残念なことです。

 思えば、この国って独立してから安定したことがありません。というより、東南アジアの国々のほとんどが安定していません。まぁ、日本にいて、日本と比べるからそうなのかもしれませんが、軍政、他国の干渉、民族対立といろいろな事が起きていますね。

 このうち、軍政や他国の干渉については、諸外国の支援や圧力により解消にされることもありますが、民族問題はちょっと難しいですよね。

 これは何も東南アジアに限ったことではありませんが、現在東南アジアと言われる地域にある国11か国のうち、10か国が戦後独立しています。つまりタイ以外の国は戦前はみんな米英仏蘭のどれかの国の植民地だったんですね。初めの頃はスペインやポルトガルの植民地でしたが、その後19世紀には先ほどの4か国に宗主権が移りました。

インドに隣接する今のミャンマーマレー半島ボルネオ島北部はイギリスの植民地でした。また、インドシナ半島ベトナムラオスカンボジアはフランスの、インドネシアはオランダの、フィリピンはアメリカの、それぞれ植民地でした。

 タイが植民地化を逃れることができた理由は、当時インド以東のインドシナ半島で大きな勢力を持っていたことや、統一王朝ができて久しいこと、イギリスとの間で不平等ではあっても条約を結ぶことで他国が干渉できなかったことでしょうか。そういえば、学校の歴史の授業では、英仏の植民地争奪戦の緩衝地だったからって教えられましたね。だからなのかもしれませんが、今でもタイでは王室が尊重され、前国王は絶大な人気を誇っています。他の東南アジア諸国が軒並み植民地化されるなかで、タイだけは特殊だったんですが、戦後周辺国との戦争や、隣国の内戦に干渉したりして、その恩恵にあずかり損ねたような感じです。

 で、この植民地化されていたことと、民族対立がどう関係するのかっていうお話ですが、東南アジア諸国第二次世界大戦を境に歴史的に時間をかけて一つの国家に統一されていくプロセスを完全にすっ飛ばしてしまったってことなんです。

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 少し話が逸れますが、最近中国が盛んに漢民族がどうのこうのって言ってますよね。でも、漢民族って何です?これは中共の民族識別工作によって生まれた概念です。

 はるか昔黄河流域で栄えた所謂黄河文明の人々を漢民族と呼ぶのなら、その後中華を統一した秦はおそらく別の民族ですよ。南方の楚や越などもそうですが、彼らも黄河とは関係ありません。さらに、中華は北方の民族によって度々征服されています。そうなるともう何が漢民族なのやらさっぱりわかりません。・・・あ、別にそれが悪いわけでもありませんし、自分たちは漢民族だ!っていうのならそれに文句はありません。大切なのは、漢民族だとか中華だとか中国だとかいう概念をそこに住む人たちが共有できるまでに、実に長い年月が必要だってことです。

 日本だってそうですよね。

 卑弥呼の頃は小さな豪族が割拠していて統一王朝なんてありませんでした。

 やがて、大和王権が各地を征服したり取り込んだりして日本が誕生します。平安時代まで東北地方は蝦夷地でしたし、そこに住む人々は蝦夷と呼ばれ蔑まれてきました。アイヌ民族の末裔という方々は元々東北地方にもいたんでしょう。その東北地方も朝廷(幕府)に取り込まれ、江戸時代には北海道も同様になります。そこにいた人々も同化して来たわけですが、昨日今日そうなったわけではありませんし、決して平和的に行われたわけではないと思っています。それでも今は一つの国としてやっていますね。

 日本は閉鎖的な島国ですから、あまり参考にならないかもしれませんが、陸続きの国々は当然異民族や異教徒との争いを繰り返しながら、時間をかけてそれぞれの国にまとまって言ったんだと思います。しかし、アフリカも南米もそうですが、とりわけ東南アジアはそれ以前からインドや中華の影響を受けていたところに別のところから見たこともないような連中がやってきて植民地にしちゃったわけですから、国として、例えばミャンマーならミャンマー人としてのアイデンティティを育てている暇なんかありゃしません。

 先ほど古くはインドや中華の影響を受けたと言いましたが、その後はスペインやポルトガル、そして米英仏蘭が登場して、彼らを支配してきました。

 そして戦後、独立してそれぞれ国として一致団結して頑張りましょう!なんてうまくいくわけがありません。民族の壁を乗り越えて、独立した国の国民としての自覚が芽生えるまでには何代もの代替わりが必要だと思います。だって、苦しい生活の中でも、自分たちは~族だっていう誇りが彼らを支え、結束を維持してきたわけですからね。そして、その結束には宗教も大きく貢献してきたことでしょう。だからこそ、それを極めて短期間で克服して一つの国に、なんていうことにはならないんですね。

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 いま、ミャンマーが注目されています。8つの部族、小さいものを入れれば135の民族を抱えているミャンマーです。そのミャンマーでは内戦に移行しようとしています。もしも、この内戦において民主派が国権を奪還できたとしたら、国軍の上層部は処分を受けるでしょう。でも、それだけで済むでしょうか?おそらく今度は民族間の対立が生まれてしまいます。そのためにスー・チーさんみたいな人物が必要だったんでしょうね。

 しかし、このスー・チーさんですら、中共やDSとの繋がりが囁かれている以上、他国の干渉を受けないという保証はありません。そしたら、またもやゴチャゴチャし始めます。これでは、いつまでたってもミャンマーに平和と安定は訪れませんね。

 他の国でも、おかしなことが起きていますよね。

 インドネシアでは自爆テロが頻発しています。実はこの国って、世界最多のイスラム教徒を抱えた国なんですよね。そのイスラム教徒が大部分を占める国で、ISの影響を受けたイスラム過激派が自爆テロですから、何のことやらって感じです。

 経済成長著しいベトナムですが、あくまで最大の貿易相手国は中国ってところがつらいところです。南シナ海での領土・領海の問題を抱えながら、経済的には依存しなければならず、国民の反中感情を制御しながらの統治は大変です。同様の問題はフィリピンも抱えていますね。ちなみにこの2国は経済規模も人口も同じくらいです。

 東南アジアの国で唯一勝ち組にいるのがシンガポールです。一人当たりのGDPは世界2位。世界で最も住みやすい国!とか言われています。しかし、この国(都市国家)は独立行動党とリー一族による独裁国家です。当然報道の自由は制限されます。そのためか、最近の独立行動党の支持率が過去最低を記録しています。有能な独裁者によって発展したものの、その後の代も有能とは限りませんからね。今や世界経済の主要な位置を占めるこの国が政情不安にでもなったら、とんでもないことになります。

 まぁ、グダグダと書いてきましたが、タイやシンガポールはまだしも、それ以外の国は中共やグローバリスト達が着々と触手を伸ばしています。にもかかわらず先ほどまで申し上げたように、国の一員としてのアイデンティティが脆弱な人々は依然として形を変えた搾取に見舞われていますね。まぁ、未だに国連の敵国条項に名を連ねている国の人間が言うことではないかもしれませんが、もう、いい加減にしたら!って思うんですよ。ちょっと時間をあげて、国としてまとまってから商売しなさいよ!とも思うんです。世界の秩序というか、人々の平和な暮らしを乱しているのは、結局持てる国の連中なんですよね。あ、日本にもそういう連中がいるのかもしれません。

 そんな中で、歴史に逆行するような内戦をおっぱじめようとしているミャンマー

 いや、彼らを非難してるんじゃないんです。

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 結局、あの国が関わってくると、ろくなことにならないっていうことなんです。

 地政学的に、どうにもならないのはよくわかっていますが、今言えることは中共の近くに自分の国があると、本当にろくなことにならないっていうことです。