さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

407 私にとって終戦の日はそういう日です。

 みなさん、こんにちは。

 

 今日は終戦の日でした。

 先の大戦で、戦地に散った方々や、犠牲になった民間人の方々を悼むと共に、戦争の惨禍を繰り返してはならないって思いを新たにしました。

 この国では学校の授業でも、メディアの報道でも、基本的にかつての大日本帝国を悪の権化みたいに言いますよね。そしてその反動なのか、あの戦争(特に対米戦)を美化して語る人もいますね。

 どっちもなんかしっくりきません。

 まぁ、どっちかというと、自虐史観などと言われる考え方を押し付けてくる連中の方が嫌いですけどね。彼らはウソをつきますし、何より戦争の犠牲者をも辱めておきながら平気な顔をしてますからね。

 どうかしてますよ。ホントに。

 毎年、夏、それも8月初旬からこの15日にかけてお盆と重なることもあり、かつての戦争のことを日本では必ず話題にしますね。

 これはとても大切なことだと思っています。

 聊か憂鬱な気分にもなりますが、実際に途方もない数の犠牲者を出てから数十年しかたっていませんからね。

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 端的な話になるといろいろなことを書きたくなりますが、まぁ、総論として、あの戦争、対中戦争に始まり、1945年8月15日の敗戦を迎えるまでの戦争について、私は間違いだったと思っています。

 もちろん今とは価値観も違いますし、国際情勢も違います。

 それでも間違いだったと思うんです。

 理由は一つ。勝てる見込みのない戦争に踏み切った上に、楽観的でいい加減な考えで戦争を遂行したからです。ですから、戦地で戦った方々ではなく、戦争を指導してきた連中に文句があるんですね。

 明治維新後、日清・日露戦争に勝利し、第一次世界大戦で国家の総力戦を目の当たりにしたにもかかわらず、対支一撃論であったり、序盤の攻勢によって優位な状況で連合国(特にアメリカ)と講和できると目論んでいたり、兵站を重要視しなかったりと、ホントに軍の学校で優秀な成績だったのか?って疑っちゃうくらい怪しいことばっかりやってましたからね。

 そんなわけで、毎年この日は鬱屈した気分を抱え込んじゃうんですよね。

 まぁ、最近はそれも日本人であることのあらわれなのかなぁ?って思うようになってきました。

 そして、それはそれでいいんじゃない?とも思うようになってます。

 戦地に散った命も、戦争に巻き込まれて理不尽に犠牲になった命も、いずれも先人たちの尊い命ですからね。

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 毎年この時期にそのことに思いを馳せると、ともすれば心は暗く沈んでしまいそうになっちゃいますが、それでも静かにそのことを受け止める日があってもいいじゃないですか。

 私にとって終戦の日はそういう日です。