みなさん、こんにちは。
甲子園では球児たちが頑張ってますね。
できれば大観衆の前でプレーさせてあげたかったです。
選手たちの一挙手一投足に驚嘆・落胆入り混じった歓声が上がることで、選手たちの夏の想い出がよりドラマチックに記憶されますからね。
先日床屋に行ったときに、そこのお兄ちゃん(一応店主ですが私の高校の後輩)と高校野球の話になりました。このお兄ちゃんは野球部ではありませんが、どうやら同級生で仲のいい野球部の子がいたようで、やけに内部事情に詳しいのには驚きましたが、丁度練習中に積極的に水分補給をさせるようになった世代のようです。
以前もお話したように、私の頃はまだ水を飲ませてもらえなかったので、もう少し遅く生まれていたら、たらふく水が飲めたのに~!って思っちゃうんですけどね。
で、そこででた話なんですが、二人とも水分補給には賛成はなんですよ。
「先輩が現役の頃って、水を飲ませてもらえなかったんですよね」
「そうそう。便器の中の水も美味そうに見えたもんだよ」
「じゃあ、先輩の頃の練習って、バタバタ倒れる人がいたんですか?」
「ん?・・・、一人もいない・・・ねぇ」
「自分らの頃は水を飲んで良し!ってなったみたいですけど、結構足がつったり、意識が飛んだりするヤツがいたって聞きましたよ」
「フ~ン・・・。なんでだろうね?あ、気温が違うからじゃないの?」
「いやいや、先輩の世代からちょっと後ですからね。そんなに違わないでしょう。それに、今みたいにいつでも飲んでいいよって感じじゃなかったみたいで、合間に飲んでたみたいです」
「えっ、今はいつ飲んでもいいの?」
「そうみたいですけど、相変わらず調子が悪くなっちゃうのがいるみたいです」
「まぁ、今はホントに暑いからねぇ。この暑さの中で、あんな練習させるって、ある意味拷問だよ!」
「そうですかねぇ?いくら暑さが違うって言っても、2時間も3時間も水を飲ますに練習してる方が拷問のような気がしますけどねぇ」
「うん。拷問みたいだった。・・・、でも倒れるようなのはいなかったねぇ・・・」
「それが不思議なんですよねぇ」
ここで、顔剃りになったので、髪を洗い終えるまでの間会話は中断しました。
その間、そう言えばなんでだろう?って考えてたんですね。
で、髪を乾かす前になぜか肩をもんでくれるので、その時ちょっと話したんですね。
「さっきの話だけど、ほら、野球の練習で水を飲ませてもらえないって話。あれね、飲ませてもらえないって予めわかってるからなんじゃないかなって思うんだよね」
「どういうことですか?」
「いや、飲ませてもらえないことはわかってるわけだから、飲まなくっても、何とか飲める時、昼休みの時とか、あるでしょ。そこまで何とか持たせることを考えてたような気がするんだよね」
「えっ、それって手を抜いてたってことですか?」
「う~ん、手を抜くっていうか、正直結構フラフラにはなってたよ。でもね、何となく喉が渇いても、どうしようもないんだから、どうにか省エネで乗り切るようなところがあったような気がするね」
「まぁ、先輩の頃はそれで乗り切ったとして、どうして今の子はきちんと水分補給できるのに調子が悪くなる子が多いんでしょうね?あ、いや暑いのはわかるんですけど」
「オレらの頃も32・3度にはなってたんだけど。風も吹いてくれなかったし。まぁ、今の子っていつでも飲めるから、かえってそういうことを気にしないんじゃないの?だから、水が切れた時に急に体が重くなるんだけど、そうなっちゃうとどうにもならないんだと思うよ」
「ということは、野球の練習をしながら、実は脱水症状でも動けるための練習をしていたってことですか?」
「い、いや、一応野球の練習なんだけど…。冬も練習してたし…。ただ、根性野球ってよく言うけど、あれって根性もあるかもしれないけど、水が切れた状態でもなんとかやっていけるような体の仕組みを理解することにも繋がっていたのかも…。だって、みんな同じ条件だったからね。まぁ、練習前にたらふく水を飲んでおいたりはしたけどね」
「なんかすごいですね」
「すごくはないよ。ボーっとしながらやってるから、同じミスを繰り返すし、よくケガしなかったものだと思うけど、ケガをするほど激しく動いてなかったのかもしれないね」
「フ~ン、そうなんですか。でも、やっぱりすごいですね」
「まぁ、あんな思いはしてほしくないから、水を飲みながら、練習してほしいよね。あとは、油断しないことかな」
「フ~ン、やっぱりすごいですね」
「・・・、褒めても髪は染めないよ」
「フ~ン」
こんな感じの会話だったと思います。
与えてもらえるから、水分補給のことを本人が考えないんだとしたら、これはちょっと問題ですが、体調の変化に応じて水分補給できるようになると、いろんな意味で良い方向に進むと思います。
ちなみに、偉そうなことを言ってる私ですが、数年前に現場で仕事中に脱水症状を起こしてます。
あの時の経験は何だったんでしょうね。