さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

402 高校野球の夏

 みなさん、こんにちは。

 

 オリンピックが終わり、高校野球が始まりますね。

 夏の風物詩といいますか、もはや日本の夏を象徴するものになってるような気がします。まぁ、私も高校野球をしていたので、判官贔屓なところもあるのかもしれませんが。

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 一応申し上げておくと、私は甲子園には行ってません。2年の時にセカンドを守り、県大会の決勝戦で大敗しちゃいました。

 あの時って、正直な話、甲子園を全くイメージしていなかったんですよね。

 そりゃ負けて当然だ!って言われちゃうかもしれません。そのとおりだとも思います。

 でもね、決勝を前に、チームの誰も甲子園って口にする者はいなかったんですよね。それだけ、決勝の相手は強敵だったってこともありますが、何となく甲子園って遥か彼方にあって、自分たちが容易に行けるようなところではないような気がしていたんじゃないかと思います。

 あの当時から妄想好きだった私ですが、甲子園でプレーしてる姿はほとんど想像していませんでしたから。逆説的に言えば、自分たちが甲子園に行けちゃうようでは、それまであった甲子園の神聖なイメージが損なわれてしまうような…。

 こりゃ、勝てませんね。

 今でもそれが抜けきっていないのか、地方大会の映像を見ると、それがどの都道府県の大会であっても、ボロボロ涙が出ちゃいます。自分の記憶と重なるところがあるんでしょうね。しかし甲子園での様子を見ていても、そこまで心が揺さぶられることはありません。むしろ、健全な状態で眺めているといった感じ。

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 だからいいんです。

 私からすれば、甲子園で試合ができる幸せな高校球児達なわけですから、その姿を目を細めて眺めているのはとても楽しいことなんですね。

 もっとも、その一試合一試合に自分の人生をかけてる子はそれどころではないのかもしれませんが、多くの球児たちがその後の人生のなかで輝かしい記憶を持つことができますからね。それはとても幸せなことだと思いますよ。

 考えてみれば甲子園に出場できるのは全国の高校野球部のうち平均して1%くらいですよね。まさに夢の舞台ですよね。

 さらに言えば、甲子園に挑戦できるのは人生の内の2年ちょっとの期間だけですからね。日本人って、ほら、なんか、こう、はかないものに弱いじゃないですか。

 お盆の頃になると、彼らのひたむきなプレーに多くの人が感動するのもわかるような気がします。

 今年はどんなドラマが繰り広げられるのか、開会式を見終えたところでホンワカしながら考えています。

 お前、絶対高校生じゃないだろ!って言いたくなるような立派な体格の子も、試合の中ではまだまだ子供だね!って思っちゃうような表情をしたりしますからね。

 ただ、不思議なんですが、私って、高校野球を見たくて見たくて我慢できないっていう感じでもないんです。結果を後で知ったらそれでいいや!って思いますし。休み中、TVのチャンネルはず~っと高校野球にしていますが、ぼんやりと眺めているだけなんですよね。他のスポーツ(例えばNFLとか)なら食い入るように見るんですけどね。

 どうしてなのかはわかりません。

 ひょっとすると、あ、今甲子園で高校野球やってるなぁ…、って思うことで自分の記憶と穏やかな気持ちで戯れているのかもしれませんね。

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 私にとっての夏は、いつまでたっても高校野球の夏ですからね。