みなさん、こんにちは。
使い始めて半月くらい経ったIH炊飯器ですが、少しずつ変な臭いがつかなくなってきました。車で言えば慣らし運転が終わりエンジンにあたりが出てきたといったところでしょうか。あ、古いですか?・・・、まぁ、いいでしょう。
で、そのIH炊飯器なんですが、仕事から帰宅する10:30にタイマーをセットすると、疲れた体を引きずるようにして玄関ドアを開けた私を、香しい炊き立てのご飯の香りで迎えてくれます。いつもながら、その正確な仕事に頭が下がります。
会社とか人の集まりの中で、奇抜なことを言ったり、困難なことを成し遂げた人がもてはやされますね。それはいいんですが、私は何より約束を当たり前のように守る人の方を高く評価します。さらには言わなくてもちょっとした気遣いを見せる人や、そもそも誰がしてくれたのかわからないようなことを黙々と行う人の方が圧倒的に信頼できますからね。あ。まぁ、これは別の機会にお話しますね。
話を戻して。炊きあがるまでう~んと唸りながら頑張ってくれるIH炊飯器にも最近は愛着がわいてきて、なぜか炊きあがったご飯を見る前に、「かわいいヤツめ!」とその丸みを帯びたボディを指でウニウニしてしまいます。
さて、夜10:30ごろに帰宅する私は、お腹がすいてはいますが、ここで食べ過ぎると翌朝、少し胃が苦しいので、歯を食いしばって少なめにご飯を茶碗によそいます。そうなってくると、おかずに聊か困ります。私は米をたくさん食べたがるので、やや濃い目の味付けをされたものが好きなんですね。高血圧への道まっしぐらって感じですが、子供の頃からこうなので仕方がありません。しかし、今はご飯少な目…。
そこで、満を持して登場するのがふりかけです。
ふりかけやお茶漬けや海苔の佃煮などは日本のご飯文化を支えてきた功労者だと思っていますが、中でもふりかけや味付け海苔は、お弁当にも携帯できる汎用性の高さから、未だに根強い人気があるようで、スーパーでもきちんと専用の棚をキープし続けています。いや、実際あの薄っぺらな包装の中にあれほどのインパクトが秘められていようとは、海外の方には信じられないことでしょう。まさに日本人の英知なのです!
あ、また話が逸れちゃいそうですね。
そのふりかけですが、当然かける量によって味の濃さが変わりますね。たくさんかければふりかけの持つ圧倒的なパワーを体感できますし、少なめにすればご飯の味を引き立ててくれる奥ゆかしさを示してくれます。ん?そんなの当たり前じゃん!ですって!そういう方もいらっしゃると思い、今回はふりかけのナチュラルブレンドについてお話します。ナチュラルブレンドっていうのは、何となく、混ぜ合わせるつもりじゃなかったんだけど、ちょっと混ざっちゃったっていうことです・・・、アホですか?
まぁ、いいです。
丸美屋とかいろんなメーカーが、おそらくお弁当用にと考えたんだと思いますが、数gずつ小さく梱包した商品を売ってますよね。しかも、一つのパッケージに5~6種類の違う味が入っています。あれです、アレ!
1つの梱包されたふりかけの量はごくわずかですので、すぐに足りなくなっちゃいます。しかし、同じ味より、ちょっと味を変えてみたいよね!っていうのは人の性であり避けることができません。で、別のふりかけをかけるでしょ。すると、前のふりかけがちょっと残っているところがあるじゃないですか。そう、これこそナチュラルブレンドなのです。不可抗力のなせる業なのです!だったら最初から混ぜてご飯にかければいいのに!って思っている方がいたら、その方々はメーカーの開発者たちの苦労を何もわかっていないってことになります。ふりかけはあの小さな梱包一つですでに完成した味なのです!それを意図的に混ぜるなど、およそ人の心を、良心を持ち合わせているのなら、想像だにできない、非道な行いと言わざるを得ないでしょう!
まぁ、いいんですけどね。
とにかく、あ、混ざっちゃった→想像もしなかった新しい味わい!という形こそ、角を立てることなく、楽しい人生を過ごすためのコツなのです!
ふりかけって、本当に昔からありますが、お米大好き人間にとっておそらく今後も重宝され続けるに違いないと思います。
ちょっとだけ、変なことを言いますが、ふりかけの種類の中に、すきやきってありますよね。あれは、いったいどういうことなんでしょうね?名前と味のギャップを楽しむものなんでしょうか?まぁ、いいんですけどね。
おそらく、ふりかけに魅了されてしまい、ふりかけをかけたご飯をおかずに白米を食べるとういう、完全な依存症の方も広い日本には数多くいらっしゃることと推察いたします。また、先におかずだけ食べてしまい、あとからご飯にふりかけをかけて食べるという、日本の食卓の破壊神のような方もおいででしょう(一人知っています)。
基本的にネガティブなことばっかり言う私ではありますが、ここまでくると、むしろ感嘆の声しか出てきません。極めるというか、悟りを開いた人にしか発することができないような輝きすら感じてしまいます。
昔から日本にある食品(?)って、実に奥が深いですよね。