さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

217 スポーツはたぶん大丈夫でしょう…。

 みなさん、こんにちは。

 

 このところ、国会議員公式サイトなどという普段見慣れないものを見続けたせいか、心が荒涼としてひどく乾きます。なぜかはわかりませんが、ひどく疲れたりもします。こんな時はスポーツ選手が活躍しているのを見るにかぎりますね!

 最近のメチャクチャな報道にあてられちゃってたので、できるだけ虚構のないものを求めているのかもしれません。スポーツはたぶん大丈夫でしょう…。

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 池江選手がプールに戻り、元気に泳いでいます。少しずつ以前の泳ぎに近づいているのを見ると胸が熱くなります。その水泳選手としての能力にも驚かされますが、何よりその精神力には脱帽です。

 難病と闘いながらもTVやSNSでは常に明るく振る舞っていましたね。

 選手として絶頂期(ひょっとするともっと成長するかも)にいきなり罹患を告げられ、闘病生活を強いられた時の思いはどれほどつらいものだったのか、想像もつきません。本当に良く帰ってきてくれました。周りで支えてきた方々にも心から敬意を表します。

 これまでの彼女の病気との戦いやこれからの彼女の活躍は、多くの人を勇気づけてくれるものと思います。今後のご活躍に期待しております。

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 スキーのジャンプ女子の髙梨選手がワールドカップ2連勝しました。

 私は彼女が活躍し始めた頃からのファンなので、これは本当にうれしいんですよね。ここ数年なかなか勝てませんでしたし、オリンピックなどでも本命と言われながら多くの人の期待に応えられず、つらそうな顔を見てきましたから、この2連勝は実に感慨深いものがあります。おめでとうございます。

 彼女がデビューしたころは、「まだ子供じゃないか!」と思い、大人の都合で振り回されてるのかと心配しましたが、ご本人が望んでのことだったようなので、応援することにしました。まぁ、ワールドカップで連勝を続けていた頃は、うんうん、よしよし程度の気分でしたが、最初のオリンピックでメダルを逃したときの表情を見たときはこっちが泣いちゃったくらいです(気持ち悪いですよね)。

 その後、チョコチョコ優勝するものの、以前のような強さは見られず、2回目のオリンピックでは銅メダルに終わり(本当はすごいんですけどね)、なかなか喜んでいるところがみられませんでした。

 今回の2連勝を契機に、再び強い髙梨選手を見てみたいものです。たぶん、そうなることで、彼女の周囲の期待にこたえたいという気持ちも晴れるでしょうから。

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 フム。日頃毒ばっかり吐いているので、珍しく人を褒めると聊か空々しいですね。

 どうにも、心に湧きたつ思いがうまく表現できません。困りましたね。

 そう言えば、今日はNFLスーパーボウルアメリカンフットボールです)が行われました。43歳のトム・ブレイディと25歳のパトリック・マホームズのQB対決が見どころでしたが、マホームズの足の具合が良くなかったようで、ブレイディ率いるTBバッカニアーズの一方的な勝利となりました。

 派手な点の取り合いを期待していただけに、ちょっと寂しい試合展開でしたが、前半はそれなりに楽しめました。

 まぁ、ブレイディはすごいと思いますし、MVPに選ばれたのも頷けます。

 しかし、私はあえてNHK BS1で放送された時の解説のお二人を褒めて差し上げたいと思います。あ、やっぱり私はひねくれものなので…。

 今日のスーパーボウルの解説者は高野元秀さんと河口正史さんでした。他にも解説の方はいらっしゃいます。いつも思いますが、NHK(は嫌いですが)のNFL解説者の方々は本当に解説が上手です。

 野球やサッカーでもそうですが、TVでスポーツを鑑賞する場合、実況アナウンサーと解説者の丁々発止のやり取りが、TVでしか味わえない楽しさを提供してくれます。

 つまり、どれだけ素晴らしい試合でも、解説者がダメダメちゃんでは話にならず、逆につまらない試合も解説者の技量でいくらでも魅力的な試合にしてくれます。

 今日のスーパーボウルの後半はまさにそれでした。

 TBバッカニアーズがKCチーフスを大きくリードして前半を終えた上に、後半巻き返せる要素が見当たらない状態でしたが、この解説者お二人のおかげでそれなりに楽しめました。

 後半が開始してからKCチーフスの攻撃を見ていると、これが全然ダメ!もはや一方的な展開になるのは誰が見ても明らかでした。すると、解説も早々に試合に見切りをつけて、それぞれの選手のプレイに焦点を集めます。見え透いた嘘など付きません。勝てないものは勝てないのです。アメフトの面白いところは勝敗以外にもフォーメーションであったり、選手の個人的な技量であったりしますので、そのあたりをわかりやすく教えてくれますし、裏話的なことも話してくれましたよ。

 日本でのアメリカンフットボールは野球やサッカーよりもずっとマイナーなスポーツです。しかも数年前には日大アメフト部が不祥事を起こして印象も悪い状態です。

 それでもNHKのアメフト解説陣はいつも通り丁寧で、ざっくばらんな話をして試合を盛り上げてくれます。決して上から目線ではなく、むしろ経験者にしかわからない気持ちの移ろいまで放してくれます。総じて謙虚なスタンスですね。

 おそらく、ただでさえマイナーな競技といわれていますので、その普及にも心を砕いているに違いありません。いやぁ、お疲れ様です。

 さらに申し上げるとしたら、この解説者さんたちは、結構試合を楽しんでいます。いや、結構どころか解説を忘れてるんじゃないの?って思うくらい楽しんでいますね。

 これは大切なことです。解説者が楽しそうでないものを視聴者が楽しいと思うわけがありませんからね。43歳で未だに超絶プレイをするブレイディを、途中から「ブレイディ様」と呼んで茶化してみたり、とんでもない成績については「意味が分からない」と言ったりします。意味が分からないって、あなた解説者でしょう!と思うんですが、同時にそれもそうだなぁと妙に納得しちゃうので、許してあげます。

 スポーツ解説の要諦は、謙虚に、丁寧にそして誰よりも楽しむことだと思いますよ。

 そういえば、私は解説がつまらないと、好きなスポーツでもチャンネルを変えちゃいますし、興味のないスポーツでも解説が面白いとつい見入っちゃいますね。

 先日も将棋の解説が面白かったので、ついジーッと見ちゃました。

 あ、将棋はスポーツじゃなかったですね…まぁ、勝負事ですから…許して…。