さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

203 …グローバリズム・・・ローマ帝国って、ちょっと強引でしょうか?

 みなさん、こんにちは。

 

 昨日「続きは明日にさせてください」なんて書いちゃったもんだから、続きを書かないといけなくなりました。

 ううっ…。だって、よくわからないんですもの~、DSなんて。

 で、昨日の最後にDSは一つではないっていうお話ですが、今まで注目していたのはアメリカの大統領選挙に絡んでいるアメリカを基盤にしたDSでしたが、中華系(中国、香港、台湾に基盤を置いた)のDSもいるということでした。そりゃあ、まぁ、そうですよね。こちらはどちらかというと反社勢力が大きく関わっているようですが、とりあえず、個別にお話するのは危険(全然わかっていないのがバレちゃうから)なので、とりあえず、どっかに置いときます。

 それともう一つ、ブロック経済化の可能性ですが、前回グローバル化により、極悪連中が新規参入→独占って書きました。たしかにそうなんですが、オンライン化やソフトウェア産業の興隆により、それまで猟場のように搾取されていた国や地域でも雇用が増えた結果、南米や東南アジアや中国、インド、ロシアが台頭することになり、それぞれの地域でブロック化して経済力を強化する可能性があるんですって。でも、コロナ禍によって、これもどうなるんでしょうね。

 まぁ、いいでしょう(これにも足を突っ込んじゃうと、泥沼になっちゃいます)。

 では、無謀ではありますが、わからないままで前回の続きを書いてみます。

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 これはwiki選手の受け売りなんですが、グローバリズムっていう言葉は1992年以後使われるようになったものの、歴史的には何度も見られた傾向なんですって。さらにwiki選手は19世紀からの帝国主義植民地主義グローバリズムの一環としていますが、私は何となく「これって古代ギリシアの頃からなんじゃない?」って思ったりします。もっとも、ギリシアのポリスは植民しましたけど、その植民先も独立色が強く、大ギリシアといってもバラバラでした。これがローマ、特に帝政期に入ると、「間違いなくこれこそグローバリズムなんじゃないの!」って思えるようになります。

 というわけで、聊か知識のある歴史的流れからこのグローバリズムってヤツを考えてみようと思います。…グローバリズム・・・ローマ帝国って、ちょっと強引でしょうか?

 元々羊飼いの親分みたいなのが作ったローマが長い時間をかけて大きくなり、アウグストゥス帝の頃には地中海世界を網羅する大帝国になりました。それはもちろん安全保障の線上で行われたことではあるんでしょうけど、当然のように富の独占も目的でした。既存の国は次々と征服され属州となり、ローマ帝国が派遣した属州総督が治めていくようになりました。また、当時は西欧(今のフランス、イギリス、スペイン等)より東欧(ドナウ川以南)や中近東の方が豊かでしたから、地中海に面したこれらの地域への征服活動も必然ではあったのでしょう。

 で、そのローマ帝国トライアヌス帝の時に最大版図となります。

 当時、この地中海を網羅した上に西欧をおさえた領土に対抗できるのは、中国王朝の漢だけでしょう。それでシルクロードができたというわけです。(すごいザックリです)

 広大な領土が平和に保たれていれば(実際はチョコチョコ諍いがありますが)、当然商売は発達しますよね。そして、帝国を支配している皇帝や元老院議員※には莫大な収入の他にイケナイお金も入ってきますから、特に商才に恵まれない軍人は何とか皇帝になりたいんですよね。ローマ帝国の歴史は帝位争奪戦の歴史みたいなもののように感じます。

 あ、で、これの何がグローバリズムなんだ?って言われたら、要するに征服した国の名や形態を残すか残さないのかの違いに思えるんです。だって、ほら、18世紀ごろまで戦争して勝ったら負けた国を自分の国に入れて支配しちゃうじゃないですか。あれって、別に領地が増えてなんかうれしいからやってるわけじゃなくって、領地が増えれば人や物も増えますからね。そこで経済力をつけ軍事力をつける、いわば富国強兵のためにやっちゃうんですよね。もっとも、その国の主が優秀ならの話であって、おバカな主の場合、贅沢三昧で国が傾くこともしばしばありました。

 その後大航海時代を経て、新しい領土を開拓するうちに、全部自分のものにしなくてもいいんじゃないの?って思ったのかもしれません。なにしろ完全に自分の国にして支配しようとしたら、軍隊はいるし、インフラは整えなければならないし、初めのうちは出費だらけです。それよりも、現地の人を傀儡化して支配する方が効率的!って思ったんでしょう。そこから植民地化の流れが進みます。現状を維持するだけの軍事力で、現地の富を本国が吸い上げる仕組みですね。これがwiki選手の言う19世紀以降のグローバリズムです。

 要するにその国を征服し併合して支配するのか、国は残し統治機構も温存するのか変えちゃうのかして支配するのかの違いですね。植民地化っていうのはあくまで合理性から生まれたもので、現地の人たちへの敬意など全くなかったと思いますし、それが当然とされた時代だったと思っています。ですから、直接的か間接的かの違いはあっても支配して富を吸い上げる考えは昔からず~っとあったことなんですよね。

 ちなみに、日本は朝鮮を併合したのであって植民地化したのではありません。

 当時の流れに逆行するようですが、当時の歴史を見てみると傀儡化に失敗し、併合反対派の伊藤博文を朝鮮側が暗殺してしまったのでは、どうしようもありません。

 話を戻しますが、この植民地主義の時代には既にロスチャイルド家のような資産家が国際金融資本家として活躍しています。彼らは元々両替商でしたが、増やした資産を各国政府に貸し付けます。この時彼らの名でするのではなく、各国の王や貴族の名前を借りて行います。まぁ、彼らがユダヤ系だっていうのも理由としてあったんでしょうね。

 しかし、この構造のおかげで、彼ら自身が表舞台に立たなくてもどんどん入ってくる収益でますます資産は増大します。なにしろ貸してる相手が国家ですからね。19世紀から20世紀前半の間だけでも戦争はたくさんありました。戦争をすればお金がかかります。税金などの国家収入だけで足りなければ借りちゃいます。借りた分は勝った時に負けた国から分捕って返します。ですから、国際金融資本家っていうのは勝つ方に貸しておかないといけないわけですが、その判断を正確に行うために情報網も整えています。

 すごいでしょ。

 第二次世界大戦後は侵略戦争はダメってことになり、どの国も一応防衛のためのってことにして戦争をしています。このころには別に国に貸し付けるだけでなく、様々な産業の後ろ盾になったり、実際に産業を立ち上げたりして彼らグローバリストたちは繁栄をしています。そして、これまでのいきさつもあり、各国政府に深く食い込んでいます。

 一つ確認しておきますが、第二次世界大戦後に国の体制が大きく変わったのはドイツと日本です。まぁ、他にも独立した国もありますが、米・英・仏などは特に変わっていません。ここが大事でして、ということは昔から続く国際金融資本家の影響下に今もあるということですね。あ、ドイツと日本は…たぶん取り込まれています。

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 こうして考えてみると、グローバル化って今に始まったことじゃないっていうのがよくわかります。国家が他国を掠め取っちゃうことができない時代ですから(日本の近所には露骨にそれをやろうとしているのがいますけど)、経済・金融の力で各国政府を牛耳って、支配しちゃおう!っていうのが国際金融資本家の目指すところなんでしょう。

 世界経済フォーラムなるもので、「ザ・グレート・リセット」が囁かれていますが、環境問題への取り組みや経済の立て直しが監視や管理による統制とどう関係しているのかさっぱりわかりません。要するに全体主義的統治にしたほうが効率よく儲けられるってことでしょ。

 そんなの、なんか嫌ですよね~!

 フー、とりあえず歴史をひっくるめると、ちょっとわかってきました。

 だからと言って、今の状況はさっぱりわかりませんが、「どうしてこんなふうなの?」っていう自分自身の疑問はちょこっとだけ解決したような気がします。