みなさん、こんにちは。
私、喫煙者です。何気にこの国では迫害を受けているような気がしています。
吸って良いところはどんどん無くなっていきますし、度重なる値上げもフトコロに痛いです。吸っているところに向けられる人々の蔑視の眼差しはもっと痛いです。
でも、人混みの中で吸ったりしないし、吸い殻をポイ捨てしたりしません。タバコを吸って良いところでしか吸いません。仕事では車の中か喫煙所でしか吸いません。
以前は、喫煙者がたくさんいたので、あまり気にしていませんでしたが、最近は喫煙者って社会にあってはならない存在みたいな気がしています。確かに体に良いわけがありません。なんでそんなもの吸ってんの？って聞かれても返事に困ります。変な話ですが、吸っている私も止めたいなぁ、なんて思っています。私は打ち合わせなどで半日吸えなくても平気ですが、なら1日やめてみたら？といわれると、自信がありません。
不思議なもので、釣りをしている時や読書をしている時、仕事でエクステリアのプランをノリノリで考えている時などはほとんど吸いません。たぶん夢中になっているからだと思うんですよね。手持ちぶさたになったり、あまり気が進まないことをしている時、あるいは脂っこい食事の後などですかね、吸いたくなるのは。
ちゃんと法律を守って20才を超えてから吸い始めたのに、なんかひどいです。
でも、時代の流れなんですよね。
自分だけでなく、周りの人の健康に悪影響を与えてはいけませんからね。
ウウッ、なんか悲しい。
冒頭から変なお話ですみません。ただの愚痴です。
でも、やめられないことや自然とやっちゃうこと、逆に身につかないことって結構ありますよね。
しかもそれは無意識のうちにというか何気なくというか、まぁ何も考えずにやっているんです。そして、このことの特徴として、どうしてもネガティブに取られがちだということがあると思います。
大学の寮に住んでいた時、一つ上の先輩で金山さん（仮名）という方がいました。
大変なキレイ好きで、この人の部屋の美しさと言ったら、私なんかが中に入ってはいけないと思っちゃうくらいで、金山さんの部屋で話をするときはいつもドアを開けっぱなしにして、両膝を敷居の上においてという恰好でした。金山さんは中に入ればいいのにって言いますが、やっぱり無理でした。こういうのを敷居が高いって言うんでしょうか？…すみません、つまらないことを…。
で、この金山さんですが、ならば私の部屋に来たときはどうかと言いますと、胡坐をかいて穏やかに話しながら（基本的にとても温厚な人でした）、なんか摘まんでいます。最初は気にせず話をしていましたし、金山さんもきちんと話に入っています。でも、目と手は話と全く違う行動をとっています。そうです、私の部屋のお掃除を始めていたのです。座った状態で手が届く範囲に埃や小さなゴミを見つけると、しなやかな動きでこれをキャッチ。そして獲物はご自身の前に静かに置く。話をしながら、ずっとこの作業をしています。いったいどんだけ汚ねぇ部屋なんだ！という感じですが、まぁそれはおいといて、金山さんの作業は終始しなやかでゆったりしたものでした。
こういう人もいるんだなぁと、半分感動し半分呆れていましたが、話が終わり金山さんが立ち上がると、明らかにこの人がいた痕跡が残っています。広告の紙でさらりとゴミをすくい上げ、ゴミ箱にそれを捨てると足音も立てずに歩きだします。その背中に「またお願いします！」と声をかけると、「嫌だ！少しは掃除しろ！こんな汚い部屋入りたくなかったわ！」と笑顔で返されちゃいました。
そう、この金山さんは寮内では「人間掃除機」と「毒舌王子」という二つの称号（？）を持っていたのです。「人間掃除機」については完全に無意識でというわけではないでしょうが、決して話を上の空で聞いているわけでもありませんので、ある意味才能かもしれません。寮の先輩もたまに「利用」するそうです。でも、「毒舌王子」のほうはどう考えても悪意などありません。自然に毒を吐きます。金山さんがいつも一人でいるのはそういうことが理由なのかもしれませんが、本人も一人でいる方が楽みたいなので、改めることもないだろうと思っていました。
念のために申し上げますが、私は確かに無精者ですけどそこまで部屋を不潔にしていたわけではありません。その証拠に、私が寝ている時に他の先輩が勝手に入ってきて寝ていたり、カップラーメン（私の！）を食べたりしていましたから。…それはそれで問題ですが。
あと、先ほどの「人間掃除機」は役に立っているんだから、ネガティブじゃないでしょ、と思う方もいるかもしれませんが、考えてもみてください。部屋に招き入れた人が話をしながら自分の手が届く範囲の埃や小さなゴミを片っ端から摘まみ上げていくんですよ。当然こっちも金山さんの手の動きに目がいくようになります。「あんな小さなゴミも拾っちゃうのか」とか「もうこんなに集めたのか」とか思っちゃいます。しまいには「もうそんなに拾わないで～」「あ～不潔な部屋ですみません！」という気分になります。ここまでくると精神的DVです。
タバコの話に戻しますが、一番良くないのはいつの間にか火をつけていた、ということが頻繁にあることです。私の空手の師匠は同い年の友人ですが、空手を始める前は完全にチェーンスモーカーでした。チェーンスモーカーというのは途切れることなくタバコを吸い続ける人のことで、当時1日4箱くらい吸っていたようです。1本火をつけて灰皿に置き、新たに1本火をつける。灰皿を見て気が付く。どちらも消さないで、とりあえず一方のタバコを早く吸ってしまおうとする。何かの拍子にそれを灰皿に置く。また新たに1本火をつける。結局、同時に3本燃えていることになります。そりゃ、1日4箱くらい無くなっちゃいますよね。
あの頃は事務所の自分の机に灰皿があり、平気で吸っていましたから、そんなこともできたんでしょうね。今、この師匠は禁煙者です。空手を始めると同時にやめちゃいました。すごいですよね。
そういえば私も自宅ではテーブルに灰皿を置いて吸っていましたので、気が付いたらタバコを加えて火をつけようとしていたことがちょくちょくありました。それで、今はキッチンのレンジフード前に灰皿を置き、換気扇を回して吸うようにしています。すると自宅で吸う数が半分くらいになりました。やっぱり何気なく無意識で吸っていたんでしょうね。まぁ、減るのはいいことなので、このまま続けようと思っています。
ちなみに、コロナ禍のニュースでちょっと聞いたんですけど、欧米で感染者が増えた原因の一つに手を洗わないからっていうのがあるそうですね。これ本当でしょうか？
…トイレに行った後は洗いますよね…。だってその手で握手したりハグしたりするんでしょ。え、え、え～。
私も一応無精者ではありますが、手は頻繁に洗います。これはコロナ禍だからではなく、習性というか習慣というか、なんか気になりますからね。
まぁ、身につかないものはどうしようもないのかもしれませんが、これってタバコを吸うのより今はよけいにマズイんじゃないですか？マズイですよね！だから何らかのペナルティがあってもいいような気がします。飛行機に乗れないとか新幹線に乗れないとか白い目で見られるとか社会の敵と見なすとか…ハァハァ。
べっ別に喫煙者としてひどい目に遭ったからその仕返しっていうわけじゃありませんよ。本当に。
