さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

久しぶりに個性的って言葉を聞いたなぁ・・・。

 みなさん、こんにちは。

 

 最近、個性的って言葉をあまり聞きませんよね。

 私はそんな気がしてるんですよ。

 その代わり多様性やらマイノリティの尊重なんていうのをよく聞きます。

 先日のことなんですけど、会社の休憩室でたまたま時間をずらして休憩してる人がいたので少し話をしたんですが、まぁ、そこまで親しくもなかったので「仕事しんどいよね~」とか「あの部長、変な事ばっかり指示してくるから困るよね~」とかいうどこにでもあるアタリサワリのない(?)愚痴を聞いてたんですね。

 で、話が仕事中にコッソリタバコを吸いに行く人の事や、新人が入ってきても「私は指導できません」と言っちゃう人の事や自分の仕事がうまくいかないと大声を上げたり机を叩く人の話になった時に、「まぁ、個性的な人が多いってことですよね」ってその人が言ったのに対して私、反応しちゃって「それは自分勝手だったり人に迷惑を掛ける厄介者ってだけで、個性的ってことではないでしょう」って言っちゃって、ちょと微妙な空気になったんですね。

 まぁ、その時は相手の方が「それはそうでしたね、ハハハ・・・」と受け流してくれたので良いんですが、久しぶりに個性的って聞いたなぁっていうのと、そういう使い方をするからこの個性的って言葉が嫌いなんだよね!って思ったんですよ。

 そう、私は一時期何でもかんでも個性的が一番みたいな風潮が大嫌いだったんです。

 教育現場でも個性を伸ばすとか言ってたことがありましたよね。

 気でも触れたんじゃなかろうか?って思ったものです。

 同じ教育現場でも私が小学生の頃、還暦間近の先生が保護者に言ってたことは正反対だったんですよね。

 当時、通学の時に履く靴を統一しようって話が出ていて、ほとんどの親はその靴は安いので賛成だったんですが、一部の親が反対してたんですよ。

 反対してた親は個性が失われてしまう~!とか言ってました。

 で、それに対してその年寄りの先生が「個性なんてものは同じ服を着て同じ靴を履き同じ髪型にしていても決して失われるものではないし、身に着けるもので表現するものでもない。個性っていうのは本人が何をしてもにじみ出てくるものなんだ。現にそこにいる成相(仮名)と藤田(仮名)は同じ体操服を着てるけど、成相は成相だし、藤田は藤田でしょ。別に学校から帰った後や休みの日に好きな靴を履けばいいんですよ」って言ってました。

 この話は子供ながらとても感心したのでよく覚えてるんですよ。

 今なら、この先生は戦中・戦後の生まれなのでこんなふうなのかもしれないとか、靴を納める業者から袖の下でももらってたのかな?とも思うんですが、あの当時はそんなこと知らないので、さすが竹下先生(仮名)だ!って思ったものです。

こういう先生でした・・・。

 個性は個(人)の違いを示すものなのであって、人目を気にして表現するものではないし、ましてや自分勝手なことをしたり人に迷惑を掛けることでもないですよね。

 顔も体つきも声も書く文字も違いますからね。

 同じものを食べても美味しいと思ったり不味いと思ったりすることもあるでしょ。

 そもそも遺伝子レベルで人は違いますからね。

 なので、それぞれの才能を伸ばすっていうのはわかるんですが個性を伸ばすっていうのはさっぱりわからないんですよ。

 あるブログに個性(的)っていうのは自分らしさを表現することだって書かれてましたが、それもしっくりこないんですね。

 表現するっていうのがちょっとね。

 表現されて(して)しまうっていうのならわかるんですが・・・。

 まぁ、些細なことに目くじらを立てちゃいけませんね。

 で、何度も書いてますが、目立つことや執拗に他人との違いを強調することは個性的ではないし、逆に他人の迷惑を顧みず好き勝手なことをするのも違いますよね。

 でも、そういうのを個性的の一言で片づけちゃうのがず~っと嫌だったんですよ。

 それがあまり言われなくなって、心にさざ波が立たなくなったら、今度は多様性とか言ってるんだから困ったものだって思ってたんですよ。

 そして、先日久しぶりに個性的って聞いたもんだから、そのことが頭を離れなかったんですね。

 多様性ってことで言えば、はっきり言って人の数だけ多様性なんですよ!

 マイノリティで言えば、それぞれの案件によって皆マイノリティだと思ってます。

 ただ、それを言わないだけでしょ。

 あることについて、寸分の狂いもなく同じことを考えるなんてことはないでしょ。

 そういうものだと私は思ってます。

 ですから、多様性で言えばLGBTでもなんでもあって当然だと思うんですね。

 そういう方がいるのは別に何の問題もないと思ってます。

 問題があるのはそういう人たちのために社会の制度などを変えちゃおうということだって思ってます。

 同じ人はいないとしたら、一部の人にだけ配慮するのはおかしいじゃないですか。

 たぶん間違ってるんだけど、とりあえずもっともらしい事を言って、なんかいいこと言ってるって思ってるような風潮はホントに鬱陶しいことだと思ってます。

 ちなみに、個性を潰すっていうのは、制服のように同じ格好をさせることなどではなくって、その個人の存在や尊厳を否定することだと思ってます。

 ですから、生まれなど本人にはどうすることもできないことを理由に差別を行うことは完全に間違ってます。

 その本人にはどうすることもできないことこそ、個(人)の違いを示す度合いが大きいですからね。

 

 

 

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