さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

青がきつすぎて不幸せに思えちゃいますよ。

 みなさん、こんにちは。

 

 新緑の季節は草刈りシーズンの到来を告げますね。

 で、今日もいつもの叔父貴宅の草刈りをしたんですよ。

 この時期の草は伸びる速さはすごいんですが、何となく耐久力がないというか、草刈り機の刃が面白いように切断してくれます。

 いなしたり、滑ったりしないので、比較的楽なんですよ。

 そして、いつもの小鳥たちが草を刈ったところに降りてきては虫やら蛙やらを啄んでいきます。

 特に雀の群れと鉢合わせになると、いたるところで狩りの光景を見ることができるんですが、今日はそれほど多くはなかったような気がします。

 まぁ、虫や蛙にしてみれば、住み慣れた叢を丸裸にされた上に、身を隠すものが無くなって天敵の独壇場になってはたまったもんじゃありませんからね。

 そこには娯楽や遊びなど無く、ひたすら生きることに誠実な生き物たちの姿があるだけなのです。

 で、今日はちょと変わった鳥を目にしたんですよ。

 大きさは雀や燕より一回り大きく、首はやや長めで(あ、いや、雀とか首がほとんどないでしょ。あれに比べたらって感じです)、頭は体に対してやや小さめな上にてっぺんが平らな感じなんですね。

 そして、頭から背中や羽にかけてペンキや絵の具で塗りたくったような青。

 いろんな色が混じって複雑な色合いの青ではなく、ほぼ単色の青。

 胸からお腹にかけては・・・、よく覚えてないんです。

 あまりにもその青色が強烈すぎて。

 一羽だけでやってきたそのベタ塗り系の青い鳥は、なんと私から1mくらいの位置に着地して、ショウリョウバッタの子供を咥えたまではいいんですが、その場でもぐもぐやってます。

 普通、人の近くに来た場合、咥えてすぐに飛び立っちゃうと思うんですが、この子はもぐもぐした後、他にもいないかそのあたりを物色してるんですね。

 なんというふてぶてしさでしょう!

 私も止まってみてるわけじゃなくって、エンジン音を響かせながら草刈り機を振り回していたんですけど、まるでそこはもう刈っちゃったから二度と来ることはないって知ってるもんね!とでも言いたそうな佇まい。

 私はこの子に街中の小さい野鳥に募らせるかわいらしさなど微塵も感じることなく、ひたすら「この恐竜の生き残りめ!」って思ってたんですよ。

 そう思ってしまうくらい、小さ目でてっぺんが平らの頭は精悍でしたし、べチャットした塗り味の青色からは到底幸せを呼ぶなどとは思えない不気味さを感じ取っていましたからね。

 草を刈りながら、しばらくその子をチラチラ見ていたんですが、そのうち「こいつが巨大化したらまずかなわないだろう!やるなら小さいうちだな!」なんて馬鹿なことを考えたので、その子に向かって1歩2歩と近づいたらファサッ、ファサッ、ファサッと飛び立ったので、やれやれと思っていたら、隣の家の軒先の樋に着地。

 そして再びこちらの方を凝視してるような感じ。

 どうやらまだ足りない様でした。

 その後も私の後ろに降りてきては虫を啄んでいたようですが、見ると襲われちゃうって思ったので見ないようにしていたら、いつの間にかいなくなってくれました。

 ヒャ~、怖かった。

 私、雀とかひよこみたいに丸っこくてドンくさそうなのは大好きなんですけど、精悍な顔つきのヤツはちょと怖いんですよ。

 だって、ホントに恐竜みたいですから。

 なので、草刈りを終えて、家に帰ってからようやく「そういえば青い鳥って幸せがどうのこうのって言ってたような・・・」って思い出したんですね。

 それでも今日のベタ塗り系の青い鳥は絶対に幸せなんか運んできてはくれないだろうなぁって思うんです。

 だって、あんな色・・・。

 青い鳥っていうのは、青とは言いながら淡い水色っぽい感じだと思いませんか?

 あんな絵の具の青を薄めずに塗りたくったようなのって幸せと関係があるなんて思えないんですよねぇ。

 まぁ、どうでもいいんですけどね。

 夜、自宅のパソコンで調べてみたんですが、どうもそれっぽいのがヒットしないところを見ると、他所の国からペットとしてやってきて、逃げちゃったのか捨てられたのかしたんじゃないの?って勝手な妄想を膨らませています。

 不用意に人に近づいてくるのもそのせいなのかも。

 ・・・、そう考えると、不幸せな青い鳥だったのかもしれませんね。

 

 

 

 

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