さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

⑤実に「良い店」ができたものです。

 みなさん、こんにちは。

 

 最近わが町にスーパーとホームセンターが合体したようなディスカウントストアが複数オープンしました。ちなみにわが町は地方の田舎町です。以前からスーパーと家電や小さなテナント、飲食店が1つになったお店は数多くありましたが、ホームセンターまで取り込んだお店はありませんでした。

 これって、全国的な流れなのでしょうか?

 もちろん、品数は圧倒的にホームセンターのほうが上です。それは家電にしても衣類にしても同様です。最も近年のホームセンターはDIYの域をはるか突き抜けた品ぞろえになっており、衣類や食品や家電も扱っていますね。

 店舗の大規模化は数十年前から始まっており、小規模小売店を淘汰し、コンビニやドラッグストアと共に繁栄していることは皆さんもご存じのことと思います。

 よほど専門的なものや、高価なものを求めないかぎりそこに行けば生活に必要なものが大体揃う。いちいち車での移動・乗り降りを繰り返さなくてもよく(田舎なので)、子供がいる場合はその都度チャイルドシートの脱着をしなくてもよい。精神的にも体力的にも時間的にも消費者からすれば大変なメリットです。おまけに安いし。

 だから、店舗の大規模化はなるべくしてなった結果なのかもしれませんね。

 でも、これまでホームセンター系の商品は文具や調理用品等の生活必需品しか扱っていなかったように思います。ところが、最近の合体店舗(?)は建築関連の電動機器やレンガや木材、さらには肥料まで置いています。おそらくスペース、専門知識を持つスタッフの問題をある程度解決でしたからでしょう。自家用車やワンボックスカーで持ち帰れるように、肥料などは小さな袋のものにし、木材も長くても1.8mくらいにする。道具も安いものを揃え、ポップも工夫してできるだけスタッフによる説明をしなくてよいようにしています。既存のホームセンターが専門性を高めたり高額な商品を扱うようになったりしているのに対して対照的でおもしろいですね。

 

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 当初、私はそうした合体店舗(?)に関心がありませんでした。

 仕事柄ホームセンターによく行きますが、慣れたお店のほうがどこに何があるのかわかっているので使い勝手がよく、別に不便を感じませんでした。それに新しいお店がオープンしたと聞いて、それに飛びつくように行くのも何か気が進みませんでしたし。おサルのおつむのくせに、妙なところで頑固なへそ曲がりなのかもしれません。

 そのお店に立ち寄ったのは、移動中にお腹が痛くなり、それが抜き差しならなくなったのでトイレをお借りしようと思ったからです。すっきりした後、申し訳ないので何か安いものでも買おうかなと店内を物色していますと、釣り具コーナーがあるではありませんか。なんということでしょう。店内をうろつきながら、「結構安いなぁ」とか「こんなものまで売ってるのか」などとぼんやり考えていましたが、釣り具を発見した途端、「この店はとても良い店だ」という印象に代わってしまったのでした。

 というのも、最近ホームセンターの陳列から釣り具がどんどん消えているからです。たぶん売れないからでしょう。先にも申しましたようにホームセンターの商品はどんどん専門的に高度なものを扱うようになっています。釣り具を扱うのであれば当然その流れで高価な道具も扱う必要が出てきますが、釣り具は専門店があり、大型量販店のようになってきています。つまり価格差があまりなく、圧倒的に品ぞろえが良いわけです。加えて、釣りは趣味・娯楽であって、釣り具は生活必需品ではありません。売れないものにスペースを割くくらいなら、キャンプ道具のエリアを広げたほうが良いに決まってます。

 ただ、私は寂しかった。

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 仕事に必要なものがあり立ち寄ったホームセンターで、ちょっとだけ釣り具を見て心を癒すことができなくなっていたからです。(買わないけど…)

 この「良い店」の釣り具は見事なまでに初心者向けのものばかりでした。おまけに安い。久しぶりに心が洗われるようでした。さらに隣にはキャンプ道具やレジャー商品が並んでおり、いずれも手ごろな価格のもので、本格的なものは見当たりませんでした。実に小憎らしい商品配置です。これならば、釣りもキャンプもしたことがないという初心者の方や、年に数回家族サービスの一環でアウトドアを楽しもうかなと思っているような方にとって重宝すること間違いなしです。

 いやぁ、実に「良い店」ができたものです。

 以前申しましたが、私は釣りをしますけど、その取り組みはとってもゆる~い姿勢です。ですから、実際に魚とつながっているもの以外にはお金をかけません。つまり、竿やリール、道糸やハリスや針ですね。釣りをするためにはこれ以外にもたくさんの道具が必要です。…いや、必要な気がしているだけかも。まぁ道具の種類が多いのは間違いありませんが。では、竿やリールはさぞかし高価なものを使っているのかというと、そうでもなく、ほどほどのものにしています。今度は腕の問題がありまして、そこまで熟達しているわけではありませんので、高価な竿やリールは気恥ずかしく思うものですから。クーラーはもう少し良いものにしたほうが良いのではと最近考えていますけど。

 そういうわけで、クローブにしても水くみバケツにしても安いもので済ませます。高価なものは機能性や耐久性に優れていることは承知していますが、なんとなく引っ込みがつかなくなりそうで…。それに、先ほどのクーラーではありませんが、安いものから手を付けて不満を感じるようになったらちょっとだけ良いものにしていくほうが性に合っているようにも思います。

 

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 結局、その店で釣り道具は買いませんでした。

 欲しいものがなかったわけではありません。その逆で、1ケ数百円のものながら、欲しいものだらけでした。たぶん、1ケ買い物かごに入れると際限なくあれもこれもと買っちゃいそうなので。私は高価な道具を買うのは躊躇しますが、その分安いものを買うときは自分のリミッターが全く機能しないことをよく知っていますしね。ですから、次回訪れるときは買うものをメモして、それ以外は断じて手を出さないと心に誓ってからにします。

 トイレのお礼として、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパーを買って帰りました。(ペーパー祭り?)なんとなくいっぱい買ったような気がしていいでしょ。それに消耗品ですから、買っても無駄にならないですし。

 いつもこんな感じなので、我が家の収納内のペーパー祭りは日々規模が大きくなってくようです