さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

⑮なので、こんな時は本を読みましょう。

 みなさん、こんにちは。

 

 少し気が早いとお叱りを受けてしまいそうですが、もうすぐ読書の秋ですね。

 未だに気温が体温より高いところがあるようで、本当にうんざりするような暑さが続きますが、朝晩はちょっとだけ、本当にちょっとだけ過ごしやすくなりましたね。もちろんエアコンの効いた部屋でお休みでしたら問題ないのですが、いずれにしても、徐々に暑さから解放されそうですね。こんな時に「さぁ外へ出て遊ぼう!」とやっていると夏の疲れがどっと出てしまいます。さらに今年は新型コロナがまだまだ世の中にのさばっていますので、疲れた体で感染すると危険です。

 

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 なので、こんな時は本を読みましょう。漫画もありだと思います。新聞は…最近ネットで偏向報道などが暴露されているので、情報を得るためではなく読み物としてなら良いのかもしれませんね。ちなみに私は新聞を読まなくなりました。まぁ、新聞はTVと違って法律によって中立性を求められているわけではないので、仕方ないですよね。

 本を読むことのメリットはたくさんあることはみなさんよくご存じのことと思います。知識を得ることができますし、想像力を逞しくすることもできます。娯楽として考えても安上がりで、他人の邪魔をすることもありません。あ、あと一人でもできますね。最近はインターネットがとても便利なので、そちらのほうが良さそうですが、本は電源がいりませんし、故障もしません。この辺りはそろそろ住み分けができてきたようなので、比較する必要はないようです。

 逆にデメリットって何でしょうか?あまりないような気がします。時間をとられてしまう、くらいでしょうか。ではデメリットではなく、読みたくない理由として考えるとどうでしょう。面倒くさい、だるい、勉強しているみたい、時間がない、そもそも読むことに慣れていない、苦痛だ、苦行だ、TVやネットで十分事足りる、とそんなところでしょうか。あまり必要性を感じない、という人もいるかもしれませんね。

 うんうん。よくわかります。私も興味のないジャンルの本を「これいい本だから読んでごらん」と渡されたら、全く同じことを思うでしょう。でも、ちょっとは読むと思います。ある期待がありますからね。

 

 本を読むにあたって、私が最大のメリットだと考えているのは、「勝手に考える能力が向上する」ということです。本を読みながら、「よし、今から書かれている内容について考えよう」と気合を入れて考えるのではなく、自分はただ本を読んでいる、本を読みながら頭の中でいろんなことを考えている、考えるよう命令したわけでもないのに、ということです。本を読むという行為はその意思がないと行われませんが、書かれている文字を読むことに集中していくと情景や人物を想像したり、書かれている内容はこういうことかな、と理解していることは明確な意思の力によるものではないでしょう。読むという行為がそういうものだ、と言われるかもしれません。それでもかまいません。私が言いたいのは先に申し上げた「勝手に考える力が向上する」ということですから。こうした能力は、本を読まなければ身につかないとは思っていません。仕事や趣味の中でも、人と話をする中でも、当然身につくものだと思います。本の良いところは、一人で空いた時間にそれができるということです。

 なんだか脳トレみたいな話になってきたので、よくありませんね。

 私自身、こんなメリットがあるから本を読んでいるわけではありません。

 面白いし楽しいから読んでいるのですが、それだけでは説得力がないような気がしたので、聊かこじつけになってしまいました。すみません。

 これくらいにしておきます。

 

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 私は小学校の5年生くらいまでは本なんか読みませんでした。漫画は読みましたけど。そもそも、文字だけの教科書みたいなものは授業の時だけでじゅうぶんだ!と思っていました。ただ、歴史は好きだったので、まぁ当然の流れでしょうか、横山光輝の漫画で三国志を読みまして、その後吉川英治三国志を手に取りました。漫画のイメージが助けてくれたのでしょう、読むのにあまり苦痛は感じませんでした。なにしろストーリーはある程度分かっていますから。それでも意味の分からない言葉や言い回しは国語辞典を使って調べました。文庫本で全8巻、何度も読み返してボロボロになったので、高校生の頃、全部新しいものに買い替えました。もちろん文庫本ですが。その後も歴史物に手を出し続け、山岡荘八徳川家康、文庫本で全25巻を読み切った時には、自分でもどうかしてるんじゃないかと思ったものでした。気に入った作品はよく読み返しますが、その度に少しずつ印象やイメージが変わっていくのが楽しかったですね。

 その後は新書や実用書(~入門みたいな)にも侵食していき、現在に至る、っていう感じですが、一番のお気に入りは塩野七生の「ローマ人の物語」シリーズです。これだけはハードカバーの単行本を揃えました。この本を読む前に、作者の塩野さんを男性だと思っていたので、読んでいくにつれて女性だとわかった時にはちょっと笑いました。なにしろ当時角松敏生の音楽をよく聞いていたものですから。

 

 ところで、あの文庫本とか新書とかって、とても良いと思いませんか。

 まず安いこと。中高生の頃の私が読書を続けられたのはこの安さのおかげだと思っています。あ、私は独占欲が強いので、図書館で借りて読む、というのはダメでした。これは私の良くないところというか、広く読み漁ることを阻害している要因だと思っていますが、どうしても自分のものにしてからでないと落ち着いて読めないのです。全く困ったものです。

 あと、文庫本や新書のコンパクトさも良いですね。ポケットにも入るサイズなので、持ち運びが楽ですし、ハードカバーの単行本に比べて余り疲れません。片手でも操作できたりしますので、夢中になるとトイレにも読みながら行ってしまいます。あ、手を洗う時は離しますし、よく拭いておかないととんでもないことになりますので、そこは要注意ですね。

 

 そういうわけで、私は仕事中もカバンには必ず1~2冊忍ばせています。

 まだ、気候的に良くありませんが、涼しくなってきたら山間の駐車場や港に車を停めて、リラックスした状態で本を読み、目が疲れたら軽く仮眠をとる。いやぁ、良いですなぁ。冷房がほどほどの喫茶店でコーヒーをいただきながら、というのも良いですが、自然の風や匂いを感じながら、というのがとても良い気分にしてくれます。

 

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 仕事はその合間にすることにします。