みなさん、こんにちは。
フランスが大変なことになってますね。
17歳のアルジェリア系移民2世の男性が検問中の警察官に射殺されたことがきっかけのようです。
なんでも、危険な運転をしていたためパトカーで追跡し停車したところで警官が職務質問みたいなことをしようとしたら、車を発進させようとしたので発砲したようです。
当初、警官をひき殺そうとしたので正当防衛で発砲したっていう警察の説明がその後に拡散した動画でかなり違うんじゃないの?ってことがわかっちゃって一気に火がついちゃったみたいですね。
この暴動は今回の事件に対する抗議というよりも、社会的に差別的な扱いを受けてると思ってる下層の人々の不満が爆発したってよく言われています。
特に北アフリカなどのように、昔フランスを宗主国としていた国や地域出身の移民たちはフランスの労動力を支える存在として招かれましたが、基本的に生活は豊かにならず、宗教的な違い(キリスト教とイスラム教)もあり、けっこう不満を持っていたそうですね。
また、表向きって言うか建前としては自由・博愛・平等がモットーのフランスですが、実際は強固な階層社会だとも言われていますね。
つまり、余程際立った能力や強力な支援者でもいない限り、生まれた階層の中で生きていくしかない社会ってことですね。
一方、エリートの家庭に生まれた者は豊かな教育資産の恩恵もあってよっぽど道を踏み外すようなことをしない限り、同じ階層に居続けることができます。
敗戦後、社会構造が破壊され、一億総中流社会なんていうのが実現された日本とは大違いなんですよね。
で、今回のデモというより暴動ですが、すでに数万人の逮捕者を出してるとか、どっかの市長の妻子が狙われケガをしたとかいう話も出ていますが、日本のメディアはほどほどの報道に留めてるみたいですね。
そりゃ移民政策にブレーキがかかっちゃ困りますからね。
でも、安価な労働力を海外からの移民に求めていたら、同じことになりますね。
フランスでは建前上人種を区別しないから人口に占める移民の割合って調べていないそうですが、なんでも60歳以下の人口の約3割が移民系の人々とかいう試算もあるそうです。
これ、考えてみたらすごい数字ですよね。
これだけに人々が階層的に抑圧されてるって思ってたら、何かある度に暴動になっちゃうのもよくわかります。
ただ、別の意見として、移民系の人々はそもそも考え方が違うため、フランス国内でのし上がっていくためにアレコレやってるわけでもないそうです。
つまり、自分たちはこういう生き方をしていきますが、その上で裕福な暮らしをさせてちょうだい!っていてるんじゃないの?って見方もあるようです。
まぁ、宗教の影響も大きいようです。
これ、解決策ってあるのかなぁ?って思うんですよ。
ヨーロッパではフランスだけでなくドイツも膨大な移民を抱えていますね。
コレは第二次大戦後、若者の多くが戦死してしまい復興のための労働力が足りないもんだからトルコ系の人々をそれに当てるために移民させてきたからのようです。
で、フランスほどではないにせよ、移民反対を訴える右派(メディアは極右って言ってます)政党が勢力を伸ばしてますね。
さらに、このところ「分断」なんて言葉も踊るようになりました。
私、思うんですよ。
リベラル系の理想論とあざとい経済論が結びつくと結局こうなっちゃうんだろうなぁって・・・。
私はよく言われるように海外ではこういう良い事やってるから、日本もしなきゃダメ!なんてことは思いませんが、他所の国で起きてることって参考にはなると思うんですよ。
ですから、移民を招くのならきちんとした準備をしておかないと混乱の火種を抱え込むことになると思ってます。
その準備ができないのなら、安易に移民、特に安価な労働力としての移民など招くべきではないと思うんですよ。
暴動が起きたところで、金持ちなどは痛くもかゆくもないのかもしれませんが、一般国民は迷惑ですし、実際に被害を受けちゃうのも一般国民ですからね。
しかし、きれいごとばかり言って、日本にもアレコレ行ってきた国でこんなことが起きてるとしたら、彼らの言うことって鵜呑みにはできませんね。
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