さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

789 ゴルちゃん・・・。

 みなさん、こんにちは。

 

 ゴルバチョフさんが亡くなりましたね。

 先月30日のことだそうです。

 ご冥福をお祈りいたします。

 私、この人好きなんですよね。

 イデオロギーは別にして、愛妻家だし、髪の毛は少なかったけど現役の頃はなかなか男前だったし、晩年はまん丸になってかわいかったし・・・、どうでもいいことばっかり・・・。

 この人って、ロシア国外では人気があるんですが、ロシア国内では人気がありません。

 それは彼の行った改革による利益がまず先に東欧諸国(旧ソ連の衛星国)の独立やドイツの統一などの形で表れてしまい、国内でその恩恵が得られる前に政権の座から追われたからにほかなりません。

 そしてその改革も中途半端な形で終わっちゃいましたしね。

 ゴルちゃん(?)の改革が抵抗なく進められていたら、おそらく国家が大きく関わるものの、民主化は進み、市場経済が導入され、場合によっては違う形でアメリカの脅威になっていたかもしれません。

 なにしろゴルちゃんが目指していたのは社会民主主義だったわけですから。

 言論の自由など、個人の自由が広く認められ、選挙により選ばれた議員による議会の多数派が政府を構成する、今の自由主義国と変わらない形の国が生まれていたかもしれません。(人権観はちょと違ってたようですが)

 そして、その国は当時世界第二位の軍事力と核兵器保有し、潤沢な地下資源がありますし、人口も多い上に農業生産量も抜群に多いって言うんだから他の国にとっては大変ですよね。

 でも、そうはならなかった。

 共産党の腐敗は思った以上に深刻だったし、既得権益を手放したくない頑迷な者たちは予想より多かったし、何より国民はそんな自由がどうのこうのと講釈はいらないから、安定した生活(食べ物の心配をしなくていい)を求めていましたからね。

 結局、側近によるクーデターが起きちゃって、それを収拾したエリツィンに美味しいところを持って行かれただけでなく、孤立無援の状態になって追い出されちゃいました。

 今でもロシア国民はソ連を崩壊に導いた悪人のようにゴルちゃんのことを言ってるようですが、共産党を解体しソ連を崩壊させたのはエリツィンです。

 このエリツィンは頑固なだけの酔っ払いに過ぎないと思っていますが、後を引き継いだプーチンは、政権初期こそ欧米との関係回復と市場経済導入に取り組みましたね。

 その一方で自身の権力基盤の強化を徹底的にやっちゃったもんだから、結局ロシアの民主化は形骸化してしまいました。

 やがて、西側との提携がうまくいかなくなると、急激に国粋化し、彼がロシアの敵と嘯くナチスのそれと同じような全体主義路線を進むようになっちゃいました。

 これをゴルちゃんはどんな思いで見ていたんでしょうね。

 いわゆるペレストロイカグラスノスチを打ち出し、ゴリゴリ(ゴルゴル?)改革を進めようとするゴルちゃんでしたが、悲しいことにその権力基盤は脆弱だったので、ゴルちゃんは守旧派共産党の保守派)と手を組まなければなりませんでした。

 思えばこれが運の尽きだったわけですが、仕方がないんですよね。

 共産党書記長になるには党・軍・KGBのうち2つを抑えなければならないって言われていましたが、ゴルちゃんってかろうじて党を抑えてただけなんだから。

 まぁ、スターリンによってガチガチに固められた体制は、フルシチョフだって失脚しちゃったくらいなんだから、いいこと言ってるだけではどうにもなりません。

 で、一番悪かったのは当時の国民がゴルちゃんの言ってることをほとんど理解していなかったってことですね。

 なんか、他所事とは思えないんですが、メディアも共産党の人間もゴルちゃんの改革を恐れていたんじゃないかと思うんですね。

 だから、全面的に支援しない。むしろ足を引っ張るようなことを言ったりする始末です。・・・、ね、他所事とは思えないでしょ。モリカケサクラで騒ぐだけ騒いで、肝心の政策に煙幕を張るようなことをしていた連中がいましたよね。

 あ、今もいましたっけ?

 まぁ、それはそれとして、ゴルちゃんの改革って彼自身にとっては最終的に首を絞めることになるってわかっていたんじゃないかと思うんですよ。

 だって、選挙(まっとうな選挙です)なんかして、もし負けちゃうようなことになったらって、普通考えるでしょ。

 そんなことしないで、あのハゲ(ゴルちゃんではない)みたいに自分の権力基盤を強化してれば、10年くらいは安泰でしたからね。

 でも、ゴルちゃんは青臭いのか、それとも愛国者なのか、ソ連の将来のためにそうした矛盾を承知の上で改革に舵を切りましたよね。

 こういうところが好きなんですよね。

 あ、そういえばゴルちゃんって妻のライサさんが亡くなった時の落ち込みようって半端なかったんですよね。

 何となく思うんですが、良くも悪くもゴルちゃんって精神が弱いというか、感傷的な気がします。それは彼をとても魅力的にする反面、ロシア人が求める政治家の強さを示せなかったんじゃないかとも思ってます。

 Wiki選手は早くもゴルちゃんの死と葬儀についても言及しているようで、奥様が眠る墓地に埋葬される見通しとのこと。

 ゴルちゃん、お疲れさまでした。

 特に政権を追われてからの約30年、さぞかし辛かったでしょう。

 もう、あなたに背を向けた者たちのことなど考えず、あっちで奥さんと仲良く暮らしてくださいね。

 

 

 

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