みなさん、こんにちは。
昨日に引き続き中国ネタですが、今、ホットなニュースといえば、女子テニス選手の彭帥さんの不倫告白（強要もあったとか）に始まる騒動でしょうね。
なにしろ相手は中国の元副首相・政治局常務委員の張高麗ですからね。
世界的に著名なテニスプレーヤーとチャイナセブンと呼ばれる共産党の最高幹部の不倫ですから、そりゃ、大騒ぎです。
まぁ、内容はともかく（ワイドショーにお任せ）、彭帥さんが中国のSNSに告発文を投稿し、その後削除されましたが、瞬く間に世界中に拡散、その後彭帥さんは消息不明になり、さらに大騒ぎになると、なぜか本人ではなく中共お抱えのメディアが「彭帥さんは気だよ～！」とかツイッター（中国では使えないそうです）で発信したり、食事の風景を動画で発信したり、IOCのバッハ会長とTV会談したりしてましたね。
ご本人に何も起きていないのなら、最初に告発したSNSで、ご本人がお話すればいいと思うんですが・・・。
で、この件、わからないことだらけなんですよね。
一番理解できないのは、どうして中国国内にいる時に、こんな発信をしたのかっていうことです。
相手は中国共産党の幹部ですから、当然身の危険が予想されるでしょ。
この件について、本人の心は千々に乱れて、もはや自分自身制御不能になってるとか、江沢民派の張高麗を陥れるために行われた習近平国家主席側の策動だったとか、いろいろ言われています。
このとっかかりの疑問が解決しないと、その後に起きている不可解な中国当局の対応の意味もガラッと変わってきますよね。
中には、現在洗脳中！とかいう物騒な話も出てました。
どうなんでしょうね。
ただ、どちらにしても、どういう目的であっても、ウソにウソを塗り重ねていく手法っていうのは最近の流行なんでしょうか？
もちろん、彼女が被害者であるような内容ですから、彼女の無事と心の傷が癒されることを望んでいますが、あくまで個人の問題（あ、不倫とかね）については立ち入るつもりはないんですよ。
それよりも、自分たちにとって不都合な事柄に対する中共の対応がもう支離滅裂な感じがして・・・。
そもそも、告発した人が行方不明になり、その後本人からの発信がないこと自体、どうかしてるって思うんですが、この中共のような対応をする国って、世界にはまだたくさんあるような気がするんですけどね。
ちなみに例の戦狼外交の象徴でもある趙立堅報道官が、この件について問題視し続ける人々に中国に対する悪意だ～！とか言ってるようですが、この件自体否定してましたっけ？してませんよね。
我々の感覚では、事実なら、あるいは否定しきれないのなら当の張高麗を失脚させて、はい、お終い！にしちゃえばいいと思うんですが、どうなんでしょうね。
もはや、中国に対するの外交カードにまでなっちゃった感のあるこの問題。
これまで、中国に推され気味だった欧米が主導権を取るべく利用し続けるような気がします。そして、そうすればするほど、中共は彭帥さんの存在自体を消し去りたくなっちゃうような気がします。
どこにでもありそうな（そんなにあってはいけませんが）痴話話が、安全保障にまで影響を及ぼすとしたら、そして現在の局面をガラッと変えてしまうようなことにでもなったら、ある種の期待と、これまでの交渉は一体何だったのかという空しさが混在してしまいます。
それにしても、本当に、どうしてこんな告発をしたんでしょうね？
本当にそれがわからない。
彭帥さんがご無事で、この件が一旦終結したら、そこのあたりを話していただきたいものです。
あ、あの赤裸々な内容については別に結構ですから・・・。
