さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

378 一杯ひっかけてから電話!

 みなさん、こんにちは。

 

 いや~、今日は馴染みの大工さんと長電話しちゃいまして、こんな時間になっちゃいました。

 2時間半くらい喋りましたかねぇ…。携帯の電池が亡くなったので、これ幸いに話を締めましたが、電池が無くならなかったらと思うと、ちょっと怖くなります。

 この大工さんは75歳くらいだったと思うんですが、昔ながらの職人気質の人で、現場で話す時は仕事の話や、取り留めない話がほとんどだったんですが、今日は半導体から始まり、中韓アメリカなどの国際情勢にまで話が及んだのには驚きました。

 正直なところ、この爺さん、そんなことに興味があったんだ~!って感じですね。

 で、どうしてそんなふうになっちゃったのかと言えば、お酒を飲んでたからです。

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 要するに酔っ払いの話し相手にされちゃったってだけの話なんですが、普段は素朴な話がほとんどなのに、酔っ払うと国際情勢を語る75歳の大工の爺さんって、なんか変わってますよね。

 まぁ、話の内容は酔っ払ってるせいか、あっちに行ったりこっちに行ったりしましたのでどうでもいいんですが、ちょっと懐かしくなっちゃいました。

 あ、話の内容ではなくって、年長(それもかなりの)の職人さんが晩酌の時に電話をかけてきて、その相手をするのがです。

 社会人になったばかりの頃、あ、エクステリア工事の会社にいたんですが、その頃はほぼ毎日でしたからね。面白いのは、酔っ払って、若い新入社員をからかってやろうと思ってたくせに、一応最初のうちは、明日の現場なんだけど~みたいな話から始めるところですかねぇ。テレなのか、少し疚しい気持ちからなのか知りませんが、一応用事があって電話をかけたんだ!っていう体を装います。かわいいでしょ。

 しかし、しばらく夕方現場で話したことと同じことをしゃべったら、エンジンがかかってきたみたいに愚痴やら文句やらお説教やら始めます。会社からは「あまりひどいようなら注意してやる!」って言われてましたが、私は結構平気でしたよ。

 だって、電話でしたからね。面と向かってやられてたら、そりゃもう、大変だったと思いますが、電話でしたから、適当に相槌を打ちながら残業していました。

 それに、次の日、現場で会うと、決まってばつが悪そうな顔をして、飯やらなんやら奢ってくれましたから。

 まだ、駆け出しの小僧で、給料も安かった私にしてみれば、クルクル寿司で500円んの皿(トロとかだったと思います)を好きなだけ食え!っていうのは魅力的でしたからねぇ。

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 まぁ、あれから時間が経ち、私もそれなりに年を重ねると、なかなか夜、一杯ひっかけてからの電話っていうのがなくなりました。いろいろな理由はあるんでしょうが、七割ホッとしていて、三割残念!な気分なんですね。

 奢りの有無は別にして、毎日現場で汗を流して働いている職人さん達にも、酒を飲んでからじゃないと言えないような屈託みたいなものがきっとあるんでしょう。そういうのを聞くと、その人への理解が深まりますからね。

 昨今はそういう付き合い方が嫌われちゃうのかもしれませんが、案外いいものなんですよ。特に次の日の、ちょっとだけ申し訳なさそうな気持ちを必死でごまかそうとしているのを見ると、なかなかいい気分になっちゃうんです。

 今日はそんな気分に浸っていたので、うっかりブログを書く時間が無くなっちゃいました。毎日書くって決めてますから、大慌てで書いてます。

 なので、今日はこれくらいにしておきますね。

 明日はもう少し落ち着いて書こうと思います。

 それにしても、「最近焼酎を飲むと甘く感じるようになった」って大工の爺さんが言ってましたが、あれはどういうことなんでしょうね?