さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

286 ねっ、疲れちゃうでしょ!

 みなさん、こんにちは。

 

 つくづく実感するんですが、人間は感情の生き物ですね。

 あ、いや、別に特別なことではなくって、今日私は終日作業をしていたんですが、とにかくひどく疲れてしまったんですね。別に重いものを運んだわけでもなく、おかしな態勢で作業をしていたわけでもなく、長い距離を歩き続けたわけでもありません。長距離を運転し続けたわけでもなく、屋内の作業だったので、天候に翻弄されたわけでもありません。

 今日はコーキングをしていました。

 コーキングって、お風呂の浴槽と壁の隙間とか、台所のシステムキッチンとパネルの隙間などを埋めているシリコンですね。触るとちょっとだけ柔らかいヤツです。これをひたすらやってました。溝があるとすると、その両岸にマスキングテープを貼って、コーキングガンでコーキングを塗り付けヘラで抑えてマスキングテープを外す。この繰り返しです。体に大きな負担がかかる作業ではありません。まぁ、時折低いところや狭いところでは態勢が苦しいこともありますが、ハァハァ言うわけでもなく、別に大変なことはありません。…、ハァハァ言いながらコーキングしてる人がいたら気持ち悪いだけです。

 で、このコーキングですが、新築の工事の場合結構簡単なんです。ところが、改築改装、まぁリフォームとか修理とかの場合は格段に難易度が上がっちゃいます。これは、コーキングをする相手(壁とか)の状態があまり良くないからです。ざらついていたり汚れていたり、以前のコーキングが残っていたりと、それらに気付いて事前に掃除しておけばいいんですが、うっかり気付かず作業に移った場合、引っ掛かったり、なぜかうまく乗らなかったりします。

 まぁ、早い話が今日はあまりうまくいかなかったんです。

 リフォームの現場でしたので、難しいことは承知の上でしたが、それにしても今日は調子が悪かった…。相手の状態が悪いのか、コーキングが古かったのか、ヘラが悪いのか、ずっとじ~っと見ていたお客が悪いのかわかりませんが、とにかく自分としては久方ぶりの出来の悪さです。まぁ、一応お客さんのOKはいただきましたが、それにしても…。それで疲れちゃったんですね。

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 こんなことありませんか?

 通常ならこのくらいはできるよね!っていうことが、それをはるかに下回る出来に終わった時、いったい何をやってるんだろうってガッカリして、急にどっと疲れが出ちゃうこと。今日の私はものの見事にそれでした。

 他にも今日は鳥もも肉の照り焼きを食べようと、勇んでスーパーに言ったところ、若鳥もも肉が売り切れていた時なんか、こんな気分になりどっと疲れが出ちゃいますよね。胸肉なんか用はないんだ!今日はもも肉じゃなきゃダメなんだ!あ、いや、胸肉のお前が悪いわけじゃなくって、あ、そうだね、ちょっと言いすぎちゃったね、ごめんね、許してね…。なんて言ってしまった日にはもう帰るのも嫌になるくらい疲れちゃいます。そもそも、これでは自分がスーパーにいる理由がなくなっちゃいます。

 他にもありますよ。

 私は釣りをするんですが、まぁ、釣れなくても怒ったりしませんし、ガッカリもしません。ですから、釣りをしてる分には1日中やっていても、変な疲れ方はしません。釣りをしてるって言うだけで幸せな気分になれる、とっても安上がりな釣り好きなのです!でも、釣ってる最中に、それを邪魔されたりすると、無性に腹が立ちますし、帰りの道中、異常に体が重くなっちゃいます。

ほら、いるじゃないですか、釣ってる人間に話しかけてくる人。何気ない世間話ならいいんですが、ここは釣れないとか、その仕掛けではダメとか、自分はこの前こんな多きの釣っちゃった、エッヘン!とか、最近女房が冷たいとか、ヘヘッ、酔っ払ってるよ~!とか・・・。本当迷惑なんですよね!

 あと、釣ってる横から無言でルアーを投げてくるヤツ!う~ん、頭にきた!お前を撒き餌の代わりに海に投げ込んでてやる~!って言う気分になります。

 静かに釣りを楽しみたいのが台無しです。

 ん?なんか違いますね…。

 ・・・ま、まぁ、とにかく今日はコーキングがうまくいかなくて疲れちゃったんです!

 体自体は別に平気なんですが、気分がブルーで…、あ~なんでかな~?いつもはもうちょっとうまくできるのに~!って思うたびにガックリ来てしまいます。いっそのこと、体が動かなくなるくらいの重労働の方が良かったくらいです。何も考えなくて済みますからね。そんなわけで、今日は疲れちゃったので、短めにしておきますね♪

 ちなみに私は職人ではありません。

 このコーキングの職人さん(防水職人さん?)は、同じペース、同じ仕上がりで淡々と作業を進めていきます。マスキング→コーキング→ヘラ押え→マスキング撤去をひたすら繰り返していきます。

 この人たちの恐ろしいところは、それを誰でもできそうなくらい簡単そうにやってのけるところですね。こういう柔らかいものが、やがて硬くなる特性を生かして、その途中で仕上げに持って行く職人さんに共通していることなんですが(例えばセメントと左官さんとか)、本当に簡単そうにやってます。で、自分にもできるかもしれないと思うじゃないですか!で、やっちゃいますよね。するとうまくいかないんです。おまけに気付いたら服にいっぱい付いてしまっていて、服のこともショックなら仕上げたつもりの箇所がメチャクチャになってることもショックなんです。つまりダブルショック!

 ヒャ~!恐ろしい!その後に残るのは汚れた服と、乱れた施工個所と、深い海底に沈んでしまった自分の心だけ…。

 ねっ、疲れちゃうでしょ!

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 しばらくはコーキングはしたくありませんし、明日は鶏もも肉の照り焼きだけはやめておこうと思います。