さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

253 剣道を観ながら、選挙のことを考えちゃったんです

 みなさん、こんにちは。

 

 剣道って面白いですね。

 今日は全日本剣道選手権が女子の選手権も一緒に行われました。

 剣道の試合って、いまだに選手は喜びや落胆を面に出しません。うっかりしてると、どっちが勝ったのかさっぱりわからないこともあります。試合後礼をして、試合場脇の畳の上で面と籠手を外しますが、それが終わったら、お向かいで同じように座っている先ほどの対戦相手ともう一回礼をします。どちらの選手も感情を面に出しません。それが終わり、奥に下がってから、ようやく喜んだり悲しんだりします。

 このことを、よく対戦相手のことを考えているからとか、礼に始まって礼に終わるのが武道だからって聞きます。どちらも正しいと思いますが、私は剣道って未だに日本の武道本来の価値観というか死生観みたいなものが残っているからだと思いますよ。

 試合はあくまで試し合いなわけで、そこでの勝敗に一喜一憂するのではなく、日頃積み重ねてきた修行の成果がどれほどのものか、相手の胸を借りて確認する場だからだと思います。そして、これが果し合いだったら、負けたほうは大けがをしたり死んじゃうわけで、その相手を前に「ウキャー!やったぜ!」って喜んだりしないでしょ。

 日本の武道はやたら内向的と言われますが、基本的に自分自身の鍛錬に重きを置きますからね。最近は競技化が進み、いろいろな武道が格闘技として盛り上がってますし、興行として成功もしています。それはそれでいいと思っていますよ。しかし、一方でこうした価値観を残した武道が今なお健在であることにも、何となく安心しちゃいます。

 それにしても剣道はどっちの技が決まったのか、さっぱりわかりませんね。

 これが、審判の代わりにビデオ判定なんかになったら興ざめしちゃうんですが、国際大会も開かれるようになってますから、いずれはその方向に進むのかもしれませんね。

 とりあえず、今はやめて~!と思っています。 

 で、剣道を観ながら、選挙のことを考えちゃったんですが、あ、いや、ポヤ~ンと観てましたから、ポヤ~ンとですね。

f:id:sarukichitail:20210314211304p:plain

 いま、総務省の接待がどうのこうの、そのうち元総務大臣も接待されたんじゃないの?って話も出てきてますね。そりゃ、そうでしょう。まぁ、それを言い出したら、ほとんどの議員さんが辞めなきゃならなくなっちゃいます。ん?野党は大丈夫って?野党の方がよっぽどヤバいと思いますよ。彼らは政権を執っていないので、メディアのチェックも甘く、我々だってそれほど関心を持っていないでしょ。叩けば埃どころか、いろんなものが出てくると思いますよ。ヤバい国のエージェントと会ってたとか、宗教的な人たちや団体の人たちとの関係等々、まぁ、そういうものなのかもしれませんが…。

 オリンピックやコロナを抱えていながら、接待問題で国会が揺れてるのは何とも恥ずかしいことですし、いい加減にしろ!って言いたくなっちゃいますが、我々が選んだ人たちです。仕方がありません。

 結局、今のこの国の有様は、我々が長い時間、選挙について真剣に取り組んでこなかったつけを払わされているようなものかもしれませんね。だって、今起きているくらいのことでは自民党政権は変わりませんよ。その受け皿として立憲民主党ですか?あの政党は思いっきり左に舵を切りましたからね。別にそれが悪いと言ってるんじゃなくって、以前の民主党は右も左もごちゃ混ぜにした、寄せ集めでしたから、まぁ、幅は広かったんです。それが立憲民主党になると左派的な色合いが強くなり、民主党の右派は国民民主党のほうに行っちゃいましたね(一部、なぜあなたが立民党にいるの?っていう人もいますが)。政党がイデオロギー的にはっきりと姿勢を示すのは悪いことだとは思っていません。しかし、何も共産党と政策協定を結ぶことはないでしょうに。

 まぁ、左派勢力は置いといて、右派勢力はどうなってんの?と眺めてみると、それこそグチャグチャです。まぁ、日本人ははっきりさせることを好まないから、わかるんですが、野党が専門店のようになってるのに対して、与党はスーパーやホームセンターのままのような感じですね。あ、公明党は無視です。政教分離ができていない上に、外国の政府に忖度するような政党は評価する必要を感じません。

 で、先ほどのスーパーマーケット与党が、どうしてその形態を維持し続けるのかと言えば、たぶんこの方が選挙で勝てるからですよ。

 都市部では先鋭化してイデオロギー的にもはっきりしているほうが案外支持されやすいようですが、地方ではそういうのって忌避される傾向が未だに強いと思います。別の角度で見ていくと、都市部は政府に批判的な主張がウケるんですけど、地方では政府に肯定的な主張の方が安心するんでしょうね。

 もちろん誰が誰に、どの政党に投票するべきだ!なんてことは言いません。いくら何でもそれはおかしいですからね。一人一人に与えられた大切な権利です。

f:id:sarukichitail:20210314211404p:plain

 で、文句があるのは選挙のシステムと各政党の取り組み方です。

 はっきり言って、もし前回の総選挙で私が自民党に投票していたとしても、別に菅さんに総理大臣になってもらいたいなんて思っていたわけじゃありませんよ。あの時の自民党の総裁は安倍ちゃ…安倍さんでした。自民党の政策や主張も大事ですが、何より総裁であり、総理でもあった安倍さんの訴えを聞いて「頼むぜ!」って感じで投票した人もいるんじゃないでしょうか?あの時、いずれ菅さんが総理になるだろうからって予想して投票した人がいたら、ある意味尊敬しますが、そんなことはなかなかありえません。

 これ、何とかしてほしいんですけど!

 選挙で当選しちゃえば、後はこっちでやるから文句言うなよ!っていう制度ですよ、これ。ですから、総理が辞任するときには、必ず解散してほしいですね。小泉さんや河野さんがチョイとウケがいいからって、彼らを総裁に据えて選挙を戦い、1年ほど総理をさせたら、スキャンダルネタをリークして自民党内で後任の総理を決めちゃうってできるでしょ。人気がなかったり風貌が冴えない人でも、妙に政治力があるというか、金があるというか、官僚や財界や他国から支持のある人っていうか、そんな人が総理になっちゃうかもしれません。いくら間接民主主義って言っても、これじゃあ詐欺ですよ!

 それに、これをやっていると、国会議員は次の選挙まで有権者のことをそれほど意識せずに済みますね。どちらかというと、官僚とゴニョゴニョやるほうが専らになってしまいます。だから、国民の希望とずれてしまうんです。国会議員が常に選挙を意識していなければならない、そんな緊張感を持って臨むように設置されたのが衆議院のはずなのに、これでは全く機能していません。

 それから、比例(復活も含めて)で当選した議員は離党したら議員辞職すること!

 最近ちょっと言われてるようでとてもうれしいんですが、これは絶対です。

 当選するためにA党から立候補して、当選後対立しているB党に移籍しても良かったら、投じられた票に対して裏切っているようなものですし、これも詐欺の臭いがプンプンします。

f:id:sarukichitail:20210107190043p:plain

 あと、政党の取り組み方っていうのは、昨今の小選挙区に対応しているつもりなんでしょうが、選挙協力とか、政策協定などと言って、選挙区を他党と協議して振り分けてますよね。これって有権者をバカにしていませんか?例えば、私が20年間自民党員だったとします。ところが私が住んでいる選挙区は自民党から候補者が出てくれません。そこで、自民党の方から、今回は公明党選挙協力することになったから、あなたは公明党に入れてくださいね!なんて言われたらどうです。

 ふざけんなーーー!ってなるでしょ。

 何をそんなに怒ってるのかって言いますと、要するに自分が応援している政党に有利になるよう、自分が認めてもいない政策を掲げている政党に投票しろってことでしょ。こんなことやってたら、誰も選挙に対して真剣に考えなくなっちゃいますよ。まぁ、それも狙いなんでしょうけど。

 冒頭の剣道も国際化みたいなことを考えているようですが、そんなことをしていたら柔道みたいになっちゃいます。本来伝統として長年持っていた大切な価値観などを、ご都合主義で変えてしまうのはあまり良くないと思います。

 国会もまた、創設された時の目的を見失い、既得権を最優先するような連中の食い物にされているような気がします。

 我々は仕事などがあり、政治を行うことができないわけですから、それを議員に託しているのであって、別に彼らの好き勝手にしていいと言っているわけではないはずです。ですから、もう少しだけ、選挙の時だけでも真剣に考えて投票してみませんか?

 国会議員っていうのが、ふざけた政治家などがなれるものではないということを知らしめてやることって、大切なことだと思っていますよ。