みなさん、こんにちは。
みなさんはゲームするの好きですか?
私は大好きです。でも時間がありません。
私の好きなゲームはシュミレーションゲームです。三国志とか信長の野望とかHoi4とかです。聞いたことがあるという方もいらっしゃると思います。動きの激しいシューティングゲームや格闘ゲームは苦手です。ヘタだし、せわしないし。
このシュミレーションゲームは興味のない人からすると、動きのない画面をじっと見つめながら何時間も続けていることを不気味に思われるかもしれません。
そりゃそうですよね。
マスの中のマークみたいなのを移動させて、戦闘もただ数字が減っていくだけ、都市や国の状況は表を見てそれぞれ指示を出していく。わからない人からすれば、仕事をしているようにも見えるかもしれません…いや、そこまで都合のいい具合にはなりませんね。でも、少なくとも「そんなゲームの何が楽しいんだか」という声は上がるでしょう。
まぁ、今日はシュミレーションゲームのお話ではないんです。
最初のほうで申し上げたように、実際時間がありませんのでいまではほとんどゲームをしていません。だって始めたら数時間ぶっ続けでやっちゃいますから、次の日、仕事になりません。一応、今日は何時までね!って子供みたいな決めごとをしていますが、白熱してしまうと、自分は大人なんだから大丈夫!となってしまいます。
そこで、ゲームはしたいけどできない、ではせめてゲームをした気分だけでも味わいたい、となってきまして、ユーチューブに頼るようになりました。
ゲーム実況動画って言うんでしょうか。あれです。実に助かります。
わずか10~20分の動画で、その何倍もの時間プレイしたゲームをした気分にさせてくれます。自分が実際にしたことがあるゲームだけでなく、他のゲームも楽しめます。ジャンルもシュミレーションゲームに限定せず、苦手なシュミレーションゲームなどもこれなら苦痛なく見ていられます。プレイしている人はとても上手ですから。果ては駄作と言われているゲームですら楽しめるから不思議です。
そもそもゲームは自分でするからこそ楽しい、という私の固定観念をあっさりと覆してくれました。まさか、他人がゲームをしているのを見て楽しいと感じるとは思ってもいませんでした。
でもよく考えてみたら、最近よく聞くeスポーツっていうのがありますよね。対戦型ゲームをプロ(?)の選手(?)が個人やチームでプレイして勝敗を競い合うのを観戦するっていうのです。私は観戦したことはありません。しかしニュースではやけに盛り上がっていると報じられており、オリンピック種目になるかもって話もあるそうです。オリンピックって…。eスポーツってゲームでしたよね。…あれっ、スポーツでしたっけ?…えっ、オリンピック?
まぁ、昨年のラグビーは盛り上がりましたし、コロナ禍以前はサッカー等様々なスポーツが盛り上がっていました。観戦するという意味では確かに同じかもしれないけど、それだと囲碁将棋はそうなるのでしょう?
ビジネスとして考えれば、魅力的なのかもしれませんよね。選手の育成にコストがかからないし、イベント開催についても同様です。経済規模が大きくなれば、これまで気にもかけてくれなかったような企業も動き出すでしょう。そうなれば人的にも資金的にも大量に投下されて、業界は飛躍的に成長します。でもなぁ、なんか違うような気がするんですよね。
アニメについても思ったのですが、ゲームって娯楽ですよね。比較的とっつき易いものから、極めて先鋭化されたコアなマニアにしか扱えないようなものまで存在します。これって両方あるから面白いんですよね。そして両者の間に境界線はなく、色の濃淡のように端から中間を経て端へその姿を変えていきます。しかし、巨大な資本が入り、一般化されると、世の中のモラルにそぐわぬものが区別されるように思います。今、メジャーになり得るゲームはアニメ同様当たり障りのないものになり、それらは暴力や性、グロなどの要素を取り除いたものでなければならない、というよくわからない審査を通過したものになると思います。いわゆる模範的な作品とコアな作品とを区別されるということです。
まぁ、それでいいんですけどね。
以前は主にサブカルチャー扱いだったものが手のひらを返したようにメジャーな扱いになったことのほうが気持ち悪かったので、むしろカテゴライズしてもらえたほうが、気がねなく楽しめるというものです。なにしろ三国志も信長の野望もHoi4も戦争物のゲームですから、そりゃ戦争アレルギーの人からしたら…。
このゲーム実況の動画には、もう一つ特徴と言いますか、大切な要素がありまして、それはいわゆる「ゆっくりボイス」という機械音声です。この機械音声というのは、不自然だし普段は聞きなれない音なので、むしろ耳障りになると思っていたのですが、思いのほか馴染みます。ゆっくり霊夢やゆっくり魔理沙のキャラの力なのかもしれませんが、実に心地よい感じ。ちなみにこの霊夢や魔理沙はゲームのキャラクターでそこからアニメも制作されたそうですが、それには興味がありません。あくまでゆっくり系のキャラとして愛好しています。
ゆっくり系の動画はゲーム実況だけでなく、歴史解説や社会・経済等々様々チャンネルがあります。ですから、私もゲーム実況だけでなく趣味の歴史解説などは視聴しています。ほとんどお約束のように茶番を混ぜてきますので、とても面白いですよ。
ユーチューブの動画は最近こうした機械音声が増えているようですが、依然として大部分は人の声です。自分の姿を露出してしゃべっている動画もあれば、声だけで姿はみせない動画もあります。別にどのような形態でもいいのですが、話し方によっては受け付けない動画もあります。
もちろんこれは私個人の感想ですよ。
で、生の声について、不特定多数の視聴者を意識していると思われるものは問題ないのですが、自分達でただ盛り上がっているようなものを見せられると、なんかこう、耳障りな感じがして、すぐにチャンネルを変えちゃいます。なぜかよくわからないのですが、当事者にしかわからないような感覚、仲間の間でしか通じないような会話を聞かされても入っていけないような、電車や居酒屋で騒いでいる人達を見ているような気分になります。
はい、わかりますよ。嫌なら見なければいいんですよね。もちろんそうです。
でも、もう少しだけ。
TVで活躍していたタレントが最近ユーチューブに出るようになりました。いろいろな理由があると思いますが、ほとんどのタレントがTVに出演していた時よりラフなしゃべり方をしています。たぶんTVでは見せない素顔をアピールしているのでしょう。思わぬ一面を垣間見ることができるよ~みたいな感じで。そのあたりをうまく表現できるタレントはいいのですが、なんだか芸能をしないタレントって…。これも個人的な意見ですが、なんとなく女性のタレントのほうが上手な気がします。男性はただ粗野な面が浮き彫りになる感じで、先ほど触れたように無遠慮な感じで、なんとなく受け入れ難い気がします。はい、だからみません。
話をゲーム実況動画に戻しますが、私は基本的にゆっくり系のものを見ています。
この動画を作っている人が何を考えているのかについて、正直よくわかりませんが、機械音声をうまく使うことで、生の声に比べて耳にチリチリするようなところがありません。軽妙な茶番の会話を聞いていると、不覚にもプッと笑ってしまいます。
ちなみに個人的におすすめなのは、「アシェ&レシル夫婦実況」「BOOST」「おもろいB級ニュースの旅」「最強のメラ」「ゆっくりゴシップちゃんねる」声だけですが「カニハンター/KANI HUNTER」といったところでしょうか。
もし、まだゆっくり動画なるものを視聴したことがないのなら、ぜひ一度ご覧ください。
でも、なんか気持ち悪い!こんなの見る奴の気が知れない!という感想をお持ちになるかもしれません。それこそ、本来の狙いなのです。製作者には申し訳ないのですが、こういうものはコアなファンのあいだで細々と続けられたほうが都合が良いのです。間違ってもメジャーなもの、日本を代表するカルチャーなどになってもらっては困ります。
だって、なんか恥ずかしいじゃないですか。
でもこの恥ずかしいってところもいい!…変態でしょうか。