さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

443 無関心な人を賛成にカウントしちゃえば

 みなさん、こんにちは。

 

 少し前に、選択制夫婦別姓の「選択制」っていう所に引っ掛かっちゃったって内容のブログを書きましたが、続きを連休中に書くって書いちゃったので、書いてみます。

 で、この選択制夫婦別姓ですが、たぶん、ほとんどの人が賛成でも反対でもなく、どうでもいいよ!って思ってるんじゃないでしょうか?正直言って、私も以前はそうだったんですよねぇ・・・。

 でも、それは選択制だからじゃないですよ。

 メディアや一部の能天気な政治家は選択制なんだから問題ないでしょ!ってよく言います。別にどっちにしろって言うんじゃなくって、好きな方を選べる方が良いでしょ!ともよく言ってますね。

 でも、そんなこと、どうでもいいや!っていう人もいるでしょ。

 要するに、自分には関係ないことだ!って思ってる人ですよ。

 あ、私もだった…。

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 こうした、自分には関係ないって思えることって、他にもありますよね。

 例えば性的マイノリティの問題、自分のまわりにそういう人はいません!で終わりです。もちろん、別に良いんじゃないのって言うと思いますが、基本的にあまり関心がありません。

 さらに、ジェンダー問題。自分の職場には営業と事務員さん以外に女性はいませんけど、別に女性を差別してるつもりなんかありません。もちろん、女性を虐げるなんてもってのほかだと思っていますよ!で、終わり。

 黒人差別問題も知人に黒人はいません。道理として差別なんか良くないと思ってますけどね!で終了。

 おまけに環境問題も、レジ袋やプラスプーンがもらえないのはちょっと不便だけど、まぁ、環境に悪いんだから仕方がないよね!程度のものでしょう。あの、ヒステリックギャルのグレタさんみたいにはなりたくないけどね!とも思ってるかもしれません。

 難民問題もそうかもしれません。

 私の身の回りに外国人労働者はいません!だからよくわかりません!以上終わり!

 このように、最近の流行モノって、多くの人にとって他人事なんですよ。

 私はこれを悪いと言ってるんじゃありません。

 世の中、そういうものでしょ。

 これが、消費税を20%にしちゃうぞ~!とか、核武装するぞ~!とか、竹島を韓国にあげちゃうよ~!なんていう話になると、賛否がはっきり分かれて大騒ぎになっちゃうんでしょうけど、別にどっちでもいいよ!っていうのが許される話題であれば、世の多くの人々はそう思うんじゃないでしょうか?

 これが、こうしたことを進める人々の狙いなんじゃないかと思ってます。

 無関心な人を賛成にカウントしちゃえば、世論を操作できますからね。

 今も、メディアがあれこれとコソコソやってるようですが、それを見て、「あ~、みんな賛成なんだ~!じゃあ、私も賛成ってことで。だって、みんながそれが良いって言ってるんでしょ」って思う人をできるだけ増やしたいんでしょうね。

 だから「選択制」なんですよ。

 完全夫婦別姓なんて言ったら、今同姓の人たちはどうすんだ!?ってことになりますし、反対の機運が高まっちゃいますからね。「別に自分にはもう関係ないから、良いようにして!」っていうある意味ぬるま湯的な意見を数多く発生させることで、「変える」っていいことだよね!っていう雰囲気を作りたい、実績を積み上げていきたいのが狙いなんだと思いますよ。

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 そして気が付いたときには、自由とは名ばかりの、「こうじゃなきゃいけない社会」に盲進しちゃってるのかもしれませんね。

 話を選択制夫婦別姓に戻せば、変えたいのならその理由をはっきり言えばいいと思いますよ。そうすることが、そうしないことよりも多くの人にメリットがあるというのなら、それを示してほしいものです。でも、しませんよね。

 変えない方が良いっていう方は理由など言う必要はないと思います。

 変えたいっていう方が、その理由を言って説得するべきです。

 しかし、まぁ、これって手段ですからね。

 大切なのは個別の主張ではなくって、何となく変化を受け入れやすい土壌を作ることにあるわけですから。

 例えば、環境問題を声高に訴えながら、環境破壊バリバリの太陽光発電システムには平気で知らん顔ができるのも、そう言うことなんだと思いますよ。

 だから、ただ「変える」っていうことに意味はないと思うんです。

 ちょっと前に政権を替えたら、えらいことになったじゃないですか。

 私は、無関心でいる人よりも、無思慮に「変える」を選ぶ人の方がよっぽど無責任だと思うんですよ。