さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

351 心理学の専門家(御用学者)にご用心!(のつづき)

 みなさん、こんにちは。

 

 昨日は失礼しました。

 今日は体調も良くなりましたので、続きを書きますね。

 えっと、御用学者によるレッテル貼りのお話でしたね。

 所謂、陰謀論者と呼ばれている、アメリカの大統領選挙で大規模な不正があったと信じる人々のことを、「この陰謀論者の多くは社会から正当な評価を得ていないという不満を持っている人や、自分は真面目に生きているのに悪いことをした人間が富を得ていることに不満を持っている人達である。そして、その不満を、この陰謀を信じることで発散しているのだ」って言ってた件です。

f:id:sarukichitail:20210620230443p:plain

 一日経って、少し考えてみましたが、それなら、安倍総理の所謂「モリカケサクラ」問題を騒ぎ立てている人も陰謀論者なの?だって同じでしょ。

 で、この両者を比較すると面白いんです。

 現在アメリカでは、問題となった大統領選挙について、票を再確認したりし始めています。投票直後から、死んだ人の票や二重に投票されたりしていたケースが明るみになっていましたが、選挙結果を覆すほどのものではないっていうことで、問題にしないようにしてました。現にそう言ってた人は何人もいます。

 で、「モリカケサクラ」はどうかと言えば、サクラで懇親会の費用の一部を負担したっていうのがありましたが、あれが疑惑の本丸なんでしょうか?違うでしょ。で、なんか証拠でも出てきましたか?出てきませんよね。

 この両者の違いは、この証拠の有無にあると思うんですが、だからなのか、前者は陰謀論者の勝手な妄想として片付けてしまい、後者はますます深まった疑惑として扱います。もう必死なくらいに。

 ちなみに私は安倍さんが好きですが、自分が支持してる人なら、何をやっても支持しますっていうわけじゃありません。悪いことをしたのなら、議員を辞めて責任を取るなり、刑務所で罪を償わなければならないんでしょう。でも、そんな悪行をしたっていう証拠なんかないじゃないですか。

 まぁ、この話をしてると、メチャクチャになっちゃいますので話を戻します。

 昨日もお話したように、例の御用学者が言ってた法則は社会のいたるところに見られますね。

 自分は一生懸命働いているのに、会社はきちんと評価してくれない!とか、NHKの職員の給料高すぎる!とか、誰も自分をわかってくれない!認めてくれない!とか、こういう思いというか、怒りを募らせてしまうことってありますよね。

f:id:sarukichitail:20210620230547p:plain

 でも、みんな何とかしてそういう思いの虜にならないようにしています。

 仲間と酒を飲んで大騒ぎしてみたり(今はダメみたいですが…)、趣味の世界に没頭したり、家族と穏やかな時間を過ごしてみたり、ふて寝してみたり(あっ、私…)、するでしょ。そうして、次の日には「まぁ、いいか!」ってなるように頑張ってます。

 そうした意味で、心理学者の研究は大切なんですが、今回の御用学者は使い方を間違ってますよね。

 まず一つ目の間違いは昨日も申し上げたように、雑な一括りにしたことです。心理学っていう繊細な学問を扱ってるとは思えません。もっとも、陰謀論者と決めつけたいメディアからすれば、その根拠のように言ってほしいわけですから、クライアントの依頼には十分こたえたんでしょうけどね。

 で、もう一つの間違いは、先ほどの「モリカケサクラ」ではありませんが、どちらかと言えば、対極に位置する人々にこそ使うべき話だと思うんです。アメリカで言えばBLMなんてその最たるものです。彼らの幹部の一人は、「長い間虐げられてきたために、本来得られるはずだった利益を奪われてしまった。それを取り返して何が悪い!」と嘯きます。

 女性だけでなく、性的マイノリティのための活動や、人種差別問題、あるいは過去の植民地支配など、取り上げればきりがありませんが、これらのことが現状に不満を持つ人々に格好の口実を与えているように私には思えます。

 にもかかわらず、そこには触れず、自分たちが否定したい勢力に対してのみ、先ほどの話を用いるのはおかしいと思うんです。

 まぁ、わかりやすく言えばお隣、韓国を見ていたらよくわかります。その考えや思いが彼らを支えているというか、見下す相手をつくって、かろうじて現状の自分に納得しようとしているようにも見えますからね。しかし、気を付けなければならないのは、すべての韓国人がそうではなく、国を覆う雰囲気というか風土がそういう考えに異議を唱えにくくしているっていう側面もあると思っています。

 まぁ、コロナ禍によって感染症の専門家なんて言う人々が長く脚光を浴びていますから、TV局も自分たちに都合の良いことを言ってくれる御用学者を囲っておきたいんでしょうね。情けない話ですが、御用学者たちもお金が欲しいでしょうし、目立つことで自分自身の立場を高めたいという思いもあるんでしょう。

 しかし、よく考えていただきたいものです。

 決めつけやレッテル貼り、あるいは印象操作に加担するために長い間研究してきたわけではないはずです。ましてや心理学なんていう、答えがはっきりしない、空中をフワフワ浮いているようなものから真理や原理を見つけていく学問を、こんな安っぽい使い方をしてはいけませんよね。

f:id:sarukichitail:20210620230635p:plain

 あの御用学者には猛省を促したいところです。

 ちなみに、この人、コメントの最後にこんなこと言ってました。

「まぁ、陰謀論者の多くがそういう人々であることを理解してあげて、その上で接していくことが大切なんです」

 ・・・アタシャ、心を患ってる患者かよ!って思っちゃいましたよ!