みなさん、こんにちは。
私の今の仕事は夜10時に終わります。
終わったら、余計なことはせずにすぐ帰っちゃうんですが、はっきり言って街はもう寝静まっています。
家々の明かりもまばらで、ええっ、もう寝ちゃったの?って言いたくなるくらいです。よる10時と言えば、まだ宵の口だと思っていた私は未だに田舎の夜っていうものを理解していなかったのかもしれません。
我が町は田舎です。
私はその中でも、一応町の中心部に住んでいますので、通る道は明るく、車は多かったんですね(多いといってもパラパラって感じですが…)。ところが、今の仕事場は町のはずれにありまして、周辺は午後10時には死んだように寝静まっています。
私の認識では、この風景は午前0時をまわって帰宅するときのようなイメージ!
田舎の道路は国道でもない限り街灯も点々とわずかに設置されてるだけで、行きかう車がいなければ、それはそれは寂しい景色なのです。
でも、よく考えたら、日本のほとんどの地域がこういう田舎ですよね。
ましてや今はコロナ禍にあります。
きっと日本のほとんどの田舎が夜10時頃には静かに過ごしているんでしょうね。
そういえば、この前の土日ですが、夕方も静かだったような気がします。
梅雨とは言え、あまり雨が降りませんし、真夏の暑さの後よりも、ちょうど今時分の夕方の方が断然バーベキューなどには適しているような気がしましたが、そんな風景も、声や音も、そして匂いもしませんでしたね。
これまでの私の感覚では、何か、こう、コロナを気にしているのか知りませんが、街が逼塞しているような感じがして違和感を感じていました。
でも、ここ2,3日考えてみたら、ひょっとしてこれが元々の日本の田舎の夜なのかもしれないね!って思うようになってきました。
コロナ前は確かにいろんなところで焼き肉の匂いがしましたし、夜でも遅くまでやってるお店には車がワラワラしてました。そんな気がしていたんですね。でも、それって私の脳内でメディアなどが発信するイメージと一緒くたにしていた勝手な思い込みだったのかもしれません。
今、あまりTVなどのメディアに触れなくなってきたせいなのか、静まり返った夜10時の街に感じていた違和感が消えつつあるような気がします。そして、急き立てられるようにあれこれ動き回り、消費するような衝動から開放されて、静かで、穏やかで、あえて何もしないような生活の良さにも馴染むことができるようになり始めたようです。今まで、いったい何に突き動かされていたのか不思議なんですが、自分の感覚の中のお話なので、誰のせいにもできませんし、そもそも、どっちが良くて、どっちが悪いって話でもないですよね。
なんか、こんな当たり前なことを今さらながら思い知るとは、トホホな感じですが、ここはポジティブに考えて、そういう生活に溶け込んでみたいと思います。
その方がコロナ禍にある今、良いことになるとも思っています。
やっぱり宵の口は夜8時くらいですよね。