みなさん、こんにちは。
学校の先生に対して、このところ逆風が吹き続けていますよね。
児童・生徒等へのわいせつ等で懲戒免職になった教員の再雇用にブレーキをかける法律ができたり、相変わらずモンスターペアレンツは元気いっぱいですし、授業や指導以外にやることが山ほどあったり、そして何より年々リスペクトされなくなっています。
あまり報じられませんが、細かくネットを視ていると、精神を病んでしまってせっかく念願の先生になったのに、辞めちゃう方も多いようです。
一昔前は日教組としての活動が忙しく、授業や指導など、要するに子供たちに向き合うものではない仕事に精を出している教員もいたようですが、いま、日教組などの団体の会員はすごく少なくなってますよね。それなのにやることがいっぱいあるって…。
で、その本来のお役目以外の仕事に翻弄されてる先生方ですが、それでもそのお役目っていいますか、児童・生徒への授業や指導っていうのは昔と変わることなくとても大切ですよね。やれ体罰だ~!依怙贔屓だ~!などと外野がうるさい中で、それでも未来ある若者を社会で生きて行けるように指導し、送り出さなければなりません。ホントにまじめに努めている先生方には心から同情しますよ。
ひところ、あまりにもモンスターペアレンツの傍若無人な振る舞いが問題になった頃、しつけは家庭で、勉強は学校で、というような話を聞いたことがあります。私はこれって半分正解、半分不正解だと思っています。
基本的なしつけは親がするものだと思っていますが、社交性は学校で育まれますし、勉強以外にも社会制度や倫理観もある程度学校で学びますよね。大切なことは周りに同級生がいる中で、一緒に学ぶっていうことです。家庭ではこの状況は作れませんからね。
掃除をしてる時に、ほうきでピンポン玉を打っていたら、先生にそのほうきで叩かれた経験がありますが(何をしてたんだか…)、そういうのって大切ですよね。みんな掃除してるわけですからね。遊んでいいわけがありません。さらに、その先生とはなんというか信頼関係があったというか、まぁ、素直にお尻を叩かれて、掃除をするんですけどね。他にもいろいろやらかしたりする度に、ほとんど叱られたことしかありませんが、たまに褒められたりもしました。
基本的に信用していたというか、尊敬していた先生ほど、善し悪しに対するリアクションははっきりしてましたから、わかりやすかったですね。
また、授業なのかで、確か国語の時だったような気がしますが、「人間っていうのは眠くなったり、腹が減ったり、気になる子のことを考えると胸が痛くなったりムラムラしたりするだろう。これは誰にでもある本能ってやつだ。それを理性ってやつでほどほどに抑え込んでるから、みんな穏やかに暮らしていけるんだぞ!って言ってるそばから・・・山田!起きろ!」なんで話をされたものですが、我々小学生に向かって何を言ってんだかって、あの時は思ってましたよ。
でも、今でも覚えているおかげなのか、警察のお世話になることなく生きてきました。
教師や教員ではなく、「先生」と呼ばれる人の価値っていうのは、きっとこういう事なんだと思います。
無能だったり、不適格な教員を排除することには賛成ですし、児童・生徒に被害をもたらすような不届き者についてはもっと厳しい処分を望みますが、その反面必死に「先生」として頑張っている方々については、もう少し配慮されるべきではないかと思いますよ。信賞必罰といいますか、善悪に対してメリハリの利いた環境を整えてあげたいとは思いませんか?
児童・生徒のためにも、「先生」のためにも。