さるきちのしっぽ

生活の中のごくごく身近なことをゆる~く取り上げてみたいと思っています。結構おもしろいことが見つかると思います。 また、住環境には長年携わっていることや、釣りなどアウトドアの趣味をもっていることから、そうした内容も交えて発信していこうと思います。 いずれにしても、おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

266 「被害者面」と「不寛容」

 みなさん、こんにちは。

 

 自分のことは棚に上げて、他人の落ち度に執拗に非難や攻撃をする人っていますよね。また、他人に迷惑をかけようがお構いなしで、自分のやりたいように好き勝手に振舞う人っていますよね。どっちもあまり…、というかとっても嫌な人です。

 しかし、世の中にはこの2つを併せ持つ、モンスター級の方がいらっしゃるようで、日に日にその数を増してきている印象です。

 その性質は言ってしまえば「被害者面」と「不寛容」ですね。

 まぁ、このブログでは再三、しつこいくらいに申し上げていることなんですが、この方々は所謂ポリコレ大好きで、ジェンダー平等など流行の価値観を自在に使い、自分の意に添わぬ者には容赦なく否定します。この方々の使う価値観に多様性なる言葉があるのは、全く笑えない冗談としか言いようがありませんが、今や世界を席巻する勢いのようですので(少なくとも当人たちはそう思ってるみたい)、取り扱いに注意しないととんでもないことに巻き込まれてしまいます。本当に面倒くさいですよね。

 この傾向は昨日今日のことではありませんが、例の五輪組織委員会の森前会長の発言からはっきりと見て取れるようになったのは、既にご存じのことと思います。

 で、その森さんが、またやっちゃいましたね。

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 河村建夫官房長官のパーティーで、衆院議員会館の河村氏事務所にいるベテラン女性秘書に触れ「河村さんの部屋に大変なおばちゃんがいる。女性と言うには、あまりにもお年だ」と述べたそうです。(共同通信)話を全部聞いたわけではありませんので、何とも言えませんが、これって、この部分だけ切り抜かれた!って言っても言い逃れできそうにありませんよね。というより、わざとでしょ、森さん。

 この河村議員のパーティーでの発言っていうのも微妙ですが、言われたベテラン秘書のおばちゃんはどう思ってるんでしょうね?

 今日取り上げたいのはここなんです。

 一応被害者(?)はこのベテラン秘書のおばちゃんですよね。

 私はこの話を聞いたベテラン秘書のおばちゃんは「また、つまらないこと言ってるわね。だからアンタは世間様から叩かれるのよ!ちょっとは気をつけなさい!!」って森のおじいさんを叱りつけちゃうんじゃないかと思ってます。あるいは、一緒になって笑ってるか、どっちかでしょう。「森さんからひどいことを言われた私のガラスのハートは粉々よ!」なんて言うわけないじゃないですか!

 政治家の秘書ですよ。しかもベテランです。あの、妖怪どもがウヨウヨしてるような政界で長く仕事をしてきた人が、いちいちこの程度のことで目くじらを立てるわけがありません。もし怒ったとしても、直接森さんをコテンパンにしちゃうでしょう。

 問題なのは、自分が言われたわけでもないのに、自分も被害者だ!みたいな気分で森叩きをやってる人達ですね。

 あ、一つ申し上げておきますが、この発言について、一応元首相でもありますし、半分公の場みたいなところでの発言ですから、客観的に批評するのはいいと思っていますよ。私も「またやっちゃったか~!ひょっとしてわざとじゃないの?」くらいは思いましたからね。Yahooのコメント(あ、まだyahooを眺めています。このコメントが見たくって、つい)を見ていても、違いははっきりしていますね。客観的に批判している人と、被害者面して批判してる人。何度も言いますが、今回の森発言(お馴染みみたいになってきた)の被害者(?)はあくまで河村議員のベテラン女性秘書さんです。

 それ以外の人が、私も女性として許せないとか言ってるのはちょっと違うような気がします。世の中の女性について、年齢が高くなったら女性とは言えない!なんて言ったら、そりゃ、まぁ、世の中の多くの人々から叱られちゃうのもわかりますけど、個人に対して言ったことを、言われた人そっちのけで、私も被害者なんだから~!といってるのをみると、あまりの胡散臭さに気分が悪くなっちゃいます。

 先日の五輪開閉会式のプランを作ってる人たちの揉め事も、そうなっちゃいましたよね。あの佐々木って人が考えたアイデアで傷ついた(?)としたら、それは渡辺直美さんであって、他の人にブタの格好をさせたいなんて言ってませんよ。ここでも同様に、客観的にそのアイデアはオリンピックになじまないって言うんならわかりますが、思いついたことを内輪で話している段階で、外部から女性蔑視だのどうのこうのと、…全くやかましいことです。

 渡辺直美さんが傷ついたのなら、直接謝ったらいいじゃないですか。でも、謝る必要ってありますかね。彼女は以前、そういうコスチュームでTVに出ていたでしょ。だから、もし、その方向で進んだ時に彼女が断ればいいことです。まぁ、この件は1年も前の話を蒸し返している時点で、まともな話ではなさそうですが…。

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 さて、この多様化する価値観を認めようと言っておきながら、自分たちの意に添わぬ価値観は絶対に認めない方々にお聞きしたいのですが、女性教師が男子中学生に猥褻な行為をした話や、若い教師を他の男性教師と一緒にいじめていた女性教師についてはどうなんでしょう?日本のDVについて、相談者の約75%は女性ですが、25%は男性です。これは・・・?そして、その75%の女性を助けるために、森さんを攻撃した時のように激しく活動なさってますか?

 あ、いや、ウイグルとか海外の話をすると、よその国の話だからとか、自分たちのスポンサーの国だからとか(言うわけないですか)、言いそうですからね。

 まぁ、話が逸れちゃいそうなので戻しますね。

 森さんの今回の発言に、女性として憤りを感じるというコメントはとても多くありましたが、このベテラン女性秘書さんに思いを馳せる人ってほとんど見られませんでした。

 これが問題だと思っています。

 つまり、とにかく自分を被害者の立場に据えてくれる話、それも被害者側には落ち度がなく、一方的に加害者が悪いと思われる場合なんか最高のシチュエーションです。そして、被害者(面)の人たちは錦の御旗を手にしていますから、何を言っても、何をやっても良い、悪いのはあっち、正しいのはこっち、みたいな風土を作っていきます。

 ジェンダーの話ばかりではよくありませんね。アメリカのBLMの場合も考えてみましょう。ジョージ・フロイドさんが白人警官に逮捕拘束後、地面にうつ伏せにされ、首のあたりを膝で圧迫して死亡させました。あらかじめ言っておきますが、この白人警官は極刑に処されるべきだと思いますよ。手錠もかけて、反抗できないわけですから、明らかに危害を加える気だったんでしょう。狂ってますよね。

 そして、この事件が引き金となって全米に人種差別反対のデモが起きるわけですが、このジョージ・フロイドっていう人がどうして警察に逮捕されたのか知っている人って意外と少ないんじゃないでしょうか?偽札使用の容疑です。また、彼は強盗などの前科もありました。むろん、当時は更生していたとも言われていますが、一応警察は通報を受けて動いていたので、この時彼を逮捕する理由はあったわけです。

 ところが、報道では、そのようなことはほとんど報じられず、まるで無実の黒人が白人警察官に言いがかりをつけられ、逮捕の上暴力を受けて亡くなったような言い方です。また、この事件により歴史的に被差別感情がくすぶっていたアメリカの黒人や同調する人たちがデモをするのはわかりますが、暴動など許されるわけがありません。当たり前ですよね。でも、ポートランドでは、長い間無政府状態が続いていました。要するに被害者なんだから~ってヤツです。それに、BLMは黒人の差別に反対していますが、他の有色人種やマイノリティへの差別については関心を持っていません。にもかかわらず、これを利用して、様々な人が自分たちを被差別者であり被害者だとして、いろんなことを言ってましたね。

 話をきちんと整理せずヒステリックに騒ぐ人たち、自分たちの主張が絶対正しいとの認識から、他の考えを受け入れない人たち。こうした人達の背骨になっているものが、説得力のある理論ならわかりますが、あくまで被害者的感情論でしかないことが、結果としていつまでたってもスッキリとした解決に結びつかない理由だと思います。

 もう一度言いますね。ジョージ・フロイド事件の被害者は、ジョージ・フロイドさんであって、加害者は厳しく罰するべきですし、ご遺族に対しても配慮されるべきだと思いますが、これを理由に各地で暴れまわっていた連中は絶対に肯定できませんし、BLM自体そうしたことを咎めないのなら、彼らの主張に何の説得力も感じないんです。

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 こうして考えれば、森さんの発言について批判するにしても、「バカな人だ」とか「まだわからないんだろうか」っていうのはありだと思いますが、「許せない」っていうのは、お門違いだって思うんですよ。