みなさん、こんにちは。
闇のクマさんっていうユーチューバーさんは勇気がありますね。
東電の原発事故の賠償額が累計で10兆円に達しようとしている記事について、賠償を受け続けている人々の中には、むしろ生活水準が向上した、っていうよりウハウハ状態の人がいること、そして賠償の財源は電気料金の値上げで賄っているという話を取り上げていました。
この中で、賠償を必要としていない人々に対して、いまだに支払っていることは間違っていると主張していました。
非常に難しい問題です。
別に偽善者面するつもりはありませんが、線引きが難しいんですよね。10年経った今でも、それが必要な人とそうでない人とを見分けるのが難しいんです。
どうしてこんなことになってるのか考えましたが、大きく分けて、二つの理由に行きついちゃいました。加害者側と被害者側のそれぞれに問題があると思うんですよ。
まず加害者側ですが、当然東電や国ですね。
で、何が問題なのかと言いますと、東電や国は明確に責任を取っていないってことですね。これはメディアの協力もあって、非常に高度な技を使い、「原発は危険、被害者はかわいそうだ」っていうイメージを刷り込みを徹底してやりました。
「あの震災で発生した津波は想定外であり、想定の見直しをして原発稼働の条件を厳しくやっていきます!」っていうのが国の立場ですよね。原子力規制委員会なる組織を作って、ゴチャゴチャやってましたが、そもそもその想定をしたのは誰なのか、どんな想定をしていたのか、そして想定外ってことにすれば責任は無いのか…。このあたりにきちんとメスを入れてませんよね。あの事故が起きるまでは、原発は極めて安全な発電施設で~す!って言ってましたからね。
普通に考えてみてください。
一度制御不能になっちゃうと、どうしようもないような装置を使う場合、徹底的な予防策を講じるでしょ。過剰なくらいの設備を整えますよね。でもしなかった。彼らはこんな事が起きるなんて考えもしなかったんでしょう。
だから誰も罪に問われていませんよね。まぁ、想定外ってことらしいので…。
東電も同じです。社長や会長は交代したようですが、誰か刑事罰を受けた人っていましたっけ?いませんよね。で、メディアは当時住み慣れた土地を離れなければならない人々の悲惨な様子を連日報道してました。そりゃそうですよ。メディアも原発安全神話をず~っとキャンペーンをはってましたからね。今さら、あれはウソでした!なんて言えません。何とか被害者に国民の目を向けさせて、その人々に対して、できる限りの賠償をしている東電っていうことで幕引きを図りたかったんでしょうね。
ですから、当然いくらの金額をどれくらいの期間賠償するのかなんて適当にしていたと思いますよ。福島原発の廃炉作業と合わせて、賠償金の財源も確保できる見通しが立っていれば、どうってことないですからね。できるだけ手厚く賠償し、それでも3月11日が来る度に被害者の様子を悲劇的にメディアが報じ、それにこたえるように賠償を続けることで、見事に責任の回避に成功したわけです。
私は原発自体否定するものではありませんが、こういう人間たちが関わっているのなら、とりあえず時期尚早だと考えています。こんな連中に扱わせるなんて、おっかなくって仕方がありませんからね。
もう一方の被害者側の問題ですが、いったいどのくらいの割合で過剰な賠償金を受け取っている人がいるのかはわかりません。でも、必ずこういう人はいると私も思います。こういう人って?あ、200坪の土地に豪邸を建てて、高級車を乗り回していながら、働きもせずに過ごしている人です。とにかく東電としては被害者たちに騒いでもらいたくないし、電気料金の値上げをすることで自分たちの懐は痛みませんから、ガンガン賠償金をくれます。そりゃあ、静かにしてたらお金をくれるんだから、静かにしながら、豊かに暮らしたいと思う人がいても不思議ではありません。
それにしても、この構図は日本社会ではよく見かける光景ですよね。
私は基本的に生まれで差別するのは絶対にダメ!って思ってますから、問題は解決されるべきだと思いますが、これらには別の問題も発生しています。
自分たちは社会から不当な差別を受けてきた!だから、国や地方自治体は自分たちに優遇措置を取るべきだ!みたいな話です。実際、就職や生活保護など行政から様々な特別扱いを獲得している人達がいます。あ、全部じゃありませんよ。もちろん、真面目に頑張っている人は大勢いらっしゃいます。でも、被害者の立場を悪用する人間はいるんですよね。
今回、闇のクマさんが取り上げたかったのも、そういう人たちなんじゃないでしょうか?そう言う意味ではよくわかります。
あのう、ちょっと話が飛んじゃいますが、何かの本で「人を殺したら死刑っていう法律がなかったら、いくらでも人を殺す人間が現れる」っていう文章を読んだ記憶があります。残念ながら、私もそう思います。だって、罪に問われませんからね。
ここでも同じ言葉を使いますが、もちろん、全部じゃありませんよ。
でも、人間って良心だけで生きてないでしょ。これをやりたいと思った時、その後自分がどれくらいのペナルティを受けるのか考えますよね。最終的にそれは自分にとって得なのか、損なのか考えるじゃないですか。別に殺人なんて非常識なことではなくって、もっともっとありふれたこと、自分の心に負担をかけないことだったらどうです?
本来は善悪で判断するべきこと、倫理観で判断するべきことでも、損得で考える人はやっぱりいます。だから法律が必要なんですが、それならと、自分を被害者や弱者の立場にすることで、利益を得ようとする人はいます。所謂被害者ビジネスですね。
原発事故で被害に遭った方々の中にこういう人がいるのかどうかはわかりません。しかし、これってもらい過ぎなんじゃないかな?って思っても、いやいや、自分は被害者なんだからって自分を納得させている人はたぶんいると思います。
そして、こういう問題は本人の気持ちや考えなんか他人にはわかりませんから、結局その立場で判断されがちなんですね。そう、被害者って立場です。
さらに、こうした発想を国を挙げてやってるところもありますよね。
国名を書くのも不愉快なので書きませんが、こうした発想の前では生真面目だったり周囲の評価を気にする人ほど餌食になっちゃいます。同和問題や在日コリアンの問題で行政がカモにされちゃうのもわかるような気がします。まぁ、こうした人々の存在が、結局問題の解決を阻害しているんですが、問題が解決しちゃったら、飯の種がなくなっちゃうので、彼らは嬉々としてはげんでるっていうわけです。困ったものです。
闇のクマさんの問題提起は3月11日を前にして非常に意義深いと思います。
しかし、加害者(東電や国)と被害者の利害が一致している状態では、この問題の是正は非常に難しいと思います。うっかり手を出してしまうと、被害者の気持ちを踏みにじる不届き者にされちゃいますからね。あるいは、おかしな方向に話が飛び火して、いまだに賠償が必要な人が困ることにもなりかねません。
まぁ、現実的にはそろそろ賠償の期限を切ったほうがいいような気がします。
例えば、あと1年とか、そんなふうに。その上で、必要なところは延長の審査でもされたらよろしいかと思います。
いま、コロナで人々の心は荒みがちですから、被害者の方々が理不尽な攻撃に遭わないように願っています。だって、悪いのは東電や国ですからね。被害者ビジネスと言われそうな人は早めに自立されることを望みます。元々は本当に被害者なんですから。
あと、余計なことかもしれませんが、闇のクマさんの動画が炎上しませんように。