さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

129 で、その薬指が痛いんです!

 みなさん、こんにちは。

 

 油断していました。

 まぁ、いつものことだから、ほっといても大丈夫って高を括っていました。

 何かと言いますと、左手の薬指にささくれ(わが町ではサカモゲって言います)ができてしまい、引っ張って剥がしたら、その部分が化膿してしまいました。同じタイミングで右手中指にもささくれができていて、同じようにしていたんですが、こっちは問題なく瘡蓋ができて今は痛くも何ともありません。それなのに左手の薬指は、硬く腫れちゃってジンジン痛みます。おかげで鉄アレイウォーキングもお休みしてしまいました。いや、鉄アレイを持っているのが辛くなるので。

 私の利き腕は右です。痛めたのは左手なので、ましてや薬指ですから、そんなに不便な思いはしないだろうと思っていましたが、完全な間違いでした。左手とはいえ薬指は大切です…。そりゃ当たり前ですよね。

f:id:sarukichitail:20201203114952p:plain

 薬指っていうのは、文字通り薬を混ぜたり塗ったりするときに使う指ってwiki選手が言ってました。他にも紅を差す時にも使うから紅差し指ともいわれていたそうです。他には…、指輪をはめる指、くらいですか。それくらい存在感の薄い指ですが、いてくれないと困るんですよね。基本的に人差し指ほど器用ではありませんし、中指ほどのパワーも相手を挑発する能力もありません、そういえば、薬指だけを立ててみても何にも意味はありませんね。それに立てにくいし。親指は他の4本の指の対になる存在です。小指はとってもチャーミングですよね。つまり薬指は単独で力を発揮するタイプでもありません。そう、この指は添える、支える、をモットーにした、実に甲斐甲斐しく働いてくれる指なのです。…こういう人ってよく見るとたくさんいますよね。目立たないけどいてくれないと困るし、様々なところで縁の下の力持ち的仕事をやってくれる人です。

 う~ん、薬指ってなかなかの優れものですね。

 実際ものを持つ時、薬指がいてくれないと、安定して持てません。コップを持つ時などは小指よりも薬指の働きの方が重要です。親指と人差し指でものを摘まむ時は必要ないのでは?と思っていたら、それも大間違いです。中指はもしもの時に備えていますが、薬指はものを摘まんだ時のバランサーとして働きます。マウスを持つ時も薬指と親指ががっちりホールドすることで左右のクリックがスムーズにできます。

 で、その薬指が痛いんです!

 右手の薬指と比べてみても2倍くらいになっています。心臓の鼓動に合わせてズキンズキン痛みます。今さらではありますが、消毒液を掛けた後でオロナインH軟膏を塗って絆創膏で保護しておきました。うまく効いてくれるといいんですが。

 2日後。

 薬指が右手の薬指と比べて1,5倍くらいまで腫れが引いてきました。

 痛みも腫れているところに何か触れたときだけ感じるだけになり、指先のビリビリもなくなりました。恐るべしオロナインH軟膏。いったいいつから存在するのかわかりませんが、いまだに第一線を張っているだけのことはあります。

 今夜は天気がよければジョギング&ウォーキングができそうです。

 薬が効いただけでなく、2日前に思いっきり薬指を褒めたのも良かったのかもしれません。まぁ、いいことをしたら、いいことが返ってくるのはとても良いことです。

f:id:sarukichitail:20201203115023p:plain

 薬指を褒めた時に人になぞらえてみましたが、歴史を見るととてもよくわかります。

 ちょっと前に歴史ブームだと聞きましたが、今もそうなんでしょうか。なかでも戦国時代は日本史の華ですよね。様々な戦国武将が活躍し、その家臣でありながら、後世に名を残した人もたくさんいます。直江兼続とか片倉小十郎とか立花宗茂とか。しかし、最終的に戦国の世を統一し江戸幕府を開いた徳川家康の家臣って、前にあげた人々に比べて聊か影が薄いように思えます。また、徳川氏が天下を取ったにもかかわらず、井伊家のみ30万石の大身になりましたが、後の家臣はそれほどの領地をもらっていません。働きが足りないなんてことはあり得ません。主人は天下人になっているわけですから。そうではなくって、徳川家の家臣団は「三河武士たるもの~」のような矜持(悪く言えばただの思い込み)が強く、ひたすら主家の繁栄を第一に考えていたからだと思います。歴史を見ていくと、じれったくなるくらいいじらしい人々です。このおかげもあって、家康は自分の子供たちに多くの領地を与えることができました。尾張紀伊や越前は幕末まで残りますし、途中なくなったものでも越後や駿河など江戸幕府が確立した時には実に多くの親藩が誕生しました。これは江戸幕府が諸侯の反乱に悩まされることがほとんどなかった要因だと思います。

 ひるがえって今の日本。安倍政権の前半は安倍さんが独断(官邸主導)でガンガン政策を進めているように見えました。この時安倍政権はまさに盤石に思えました。でも、安倍さんってけっこう人の話を聞くらしいですから、この当時安倍さんを支えていた人たちって三河武士みたいな気分の人が多かったのかもしれませんね。でも、後半はぽつりぽつりと官邸内の人や政権を支えているはずの政治家の名前が出始めます。次は自分が主導権を取りたいとでも思ったのか知りませんが、黒子に徹することができずにお粗末な行動をする人が出没するようになりました。まぁ、野心を持つのはいいんですが、それを達成するにはそれなりの能力が必要だと思うんですけどね。結局、コロナの影響もあり、安倍政権が1年近く早い終焉を迎え、今、どうでしょう。

f:id:sarukichitail:20201203115051p:plain

 薬指になり切れる人、望んで踏み台になることができる人、目立たずコツコツと仕事をこなすことができる人が一定数いないと、どんな組織でもうまくいかなくなるような気がします。それが民間の一企業であっても社員やその家族の人生を左右します。ましてや政治は多くの人の生き方に多大な影響を与えますので、それに従事している方々はよく考えていただきたいと思っています。

 薬指の話から、妙な話になってしまいました。

 自分の体なのに、今になってようやくこんなことをしみじみ考えてしまうのは情けないことですね。

 とりあえず、今後ささくれができたら剥ぎ取ったりせずに、爪切りなどで丁寧にカットして種毒するようにします。

 薬指も今回はそれで許してくれると思います。