さるきちのしっぽ

おサルのおつむでゆる~くお話ししますので、よろしければお付き合いください。

75 覇権国家の元首を決める選挙

 みなさん、こんにちは。

 

 前回大阪都構想についてお話しましたので、さらにアメリカの大統領選挙についてもお話してみようと思います。

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 毎回思いますが、あちらの選挙ってすごいお金をかけますよね。

 しかも対立候補に対するネガティブキャンペーンまでやっちゃうから、本当に恐ろしいことです。党の予備選挙から始まって大統領選挙まで1年くらいやっています。

 よく精神力が持つものだなぁと感心してしまいます。

 それに比べて日本の選挙は楽でいいですよね。正直言って、日本で良かったって思います。準備まで含めると1年以上選挙活動をやるって応援するのも無理ですよ。無理!

 まぁ、それだけ打ち込んできたんだから、そう簡単に引くわけにはいかないっていうのもわかりますけどね。

 さて、トランプ大統領とバイデン元副大統領ですが、毎度おなじみの民主党有利の事前調査ですね。まぁ、それはそんなに驚かないのですが、トランプさんが立候補すると、アメリカのメディアのほとんどがネガティブキャンペーンに参加しますよね。私が知る限り、ここまで徹底的に一方の肩を持つことってなかったんじゃないでしょうか。レーガン、ブッシュ、ブッシュJrと共和党の大統領がいましたが、こんなふうでしたっけ?

 まぁ、例によって、私はどっちでもいいんですが、こうなってくると判官贔屓といますか、何となくトランプさんの方に肩入れしたくなっちゃいますね。それに、ウクライナや中国からお金をもらっていた人がアメリカの大統領になるのはちょっと嫌ですね。一応日本の同盟国ですからね。

 今回の米大統領選挙は、コロナや黒人差別問題が絡んで確かにいつもと違う様相で進んできました。だからってあんなメチャクチャなディベートをすることはないと思いますが、アメリカ国内の混乱ぶりを象徴していたと言えばそうかもしれませんね。

 なんだか選挙後もすっきりしない状態が長く続きそうで、嫌な予感もしますが、今回の争点ってなんでしたっけ?

 たしか、コロナと黒人差別問題でしたよね。違いましたっけ?

 だって、コロナ前のトランプ政権のことを思い出せば、景気が良かったし、新たな戦争はしていないし(アメリカはですよ)、むしろ軍縮に進んでいましたね。中国とはちょっと微妙な感じになっていましたが、他の国とはまぁ、ほどほどに付き合っていたでしょ。相変わらずFOX以外の主要メディアとは仲が悪かったけど。他になにかありましたっけ?たまに、警察官が黒人を撃ったと騒ぎになることがあり、その度に白人至上主義者のレッテルを貼られていましたっけ?

 要するに争点はここ1年弱に起きていることに集約されているように思えます。(私が情弱のせいかもしれませんが)であれば、コロナと黒人差別問題ですよね。

 コロナについて、政府はその感染を防ぐことができなかったとバイデンさんはいています。そりゃそう言いますよね。先ほども考えましたが、あまり攻撃する材料もないし、この件は格好の攻撃材料になりますからね。立場が逆でも同じだったでしょう。責任がない側が責任のある側を攻めるのは当然です。ただ、それはわかるんですが、その後どうするんでしょうか?まず、発生源の中国についてその外交政策や安全保障などを争点にしていません。なぜでしょう?また、具体的な解決策などについて争っているわけでもなさそうに見えます。「お前のせいだ!」「お前なんかに解決できるもんか!」って言い合っているような感じを受けます。…子供みたい。

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 経済活動の再開と感染防止のためのより強い自粛についてはスタンスの違いがあって、少しわかりやすかったです。前者はトランプさん、後者はバイデンさんが示しています。う~ん、コロナについてはこれだけ?

 黒人差別問題について、メディアはどうやらトランプさんを白人至上主義者で国を分裂させる暴君に仕立て上げたいようですね。そしてバイデンさんは黒人を救ってくれる救世主に祭り上げたかったのでしょう。TVを見ていると、次のような物語にしようとしているように思えます。警察官が黒人に限って理不尽な扱いをする。というか命を奪っている。それに対して、黒人や差別に反対する人たちが怒って暴動が発生する。トランプ大統領は警察官を非難せず、事態を収拾できない。いやむしろ、白人の警察官を擁護している。これはとんでもない大統領だ。とまぁ、こんな感じ。

 でも、たぶんこれって逆効果だったような気がしますね。

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 ユーチューブでこの点を調べた人がいましたが、特別黒人だけが警察官に撃たれているわけではないそうです。それに黒人差別反対運動はそのほとんどが平和的なデモで、ごく一部が暴徒化しています。なんかアンティファ?とかいう組織や謎の中国人も絶賛参加中とのこと。で、トランプ大統領は平和的なデモについて、ほとんど言及していないと思います。ただ、暴動や略奪は許さないと言っています。あと、問題のある警察官はといいますと、暴徒同様に法により処罰されると言っています。

 こうしたことが少しずつ明らかになるとともに、暴動や略奪にいい加減うんざりしている人が出てきて、民主党やバイデンさんに疑問を持ち始めたのではないでしょうか。だって、暴徒らを強く非難していませんから。

 一応私は大学のゼミでアメリカ事情をとっていました。60年代の公民権運動も少しは調べていましたが、当時の人種差別は今とは比べ物にならないくらいひどいもので、いかに法律で禁止しても、長年しみ込んでいた価値観や習慣は容易に変えられるものではありませんでした。つまり、差別するのが当たり前っていう風潮が根強く残っていた時代です。保守的な地域では平然と黒人お断りの店などがあった時代です。それから、長い期間、多くの人々の運動により、ずいぶんと改善されたと思います。実際トランプ政権による景気の良さで、ある程度黒人の雇用も増えていたはずです。でもコロナがこの流れを逆行させてしまいました。そこに過去の忌まわしい過去の記憶や恨みも加わって、この度の黒人差別問題に発展したのだと思います。いかに好景気の恩恵を受けていたとはいえ、階層的に黒人には貧困層に属している人が多いですからね。

 はっきりした証拠などないので、あくまで憶測ですが、暴動などの暴力は先ほどのアンティファや謎の中国人、さらに急進左派や共産主義者などに煽られたと考えたほうが納得がいきます。

 リベラル派の人々も一枚かんでいる可能性が高いでしょう。

 マスコミやスポーツ界、ハリウッドまでこの運動に参加しているようですが、願わくば邪なものに利用されることなく、平和的な行動に終始されますように、って思います。

 黒人差別問題を今のようなやり方で解決できるとは思えませんし、かえって憎悪を掻き立てるだけだと思います。そえで、どれだけの黒人が救われるのでしょう。どれだけの黒人の生活が向上するのでしょう。激しい対立以降、長い時間をかけて先人たちが築いてきたものが崩れちゃいますよ。

 あ、すみません。長々と話を逸らしてしまいました。

 あのう、まぁアメリカの大統領ですからね、いろんな思惑が入り混じってくるのはよくわかりますけど、もうちょっと、なんかこう、かっこよくやってほしいものですよね。

 とにかく、争点があまりなく、一説にはトランプさんがいいという人と、トランプさんじゃなければいいという人に分かれているとの話も聞きます。バイデンさん…。

 なんか、これが覇権国家の元首を決める選挙かと思うと、関係のない私ではありますが、ム~ンと唸ってしまうんですよね。

 せめて投開票後はすっきりしてほしいものですが、やっぱりム~ンなんですよ。

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 ちなみに、オクトーバーサプライズとして破裂した爆弾はバイデン家のウクライナ及び中国疑惑でした。メールや写真など公開され、私も「やっぱりか!」と思いましたが、このことが直接影響を与えたのではなく、これを報じたニューヨークポストの記事をツイッターなどのSNS会社がブロックしたことの方が大問題だったそうです。自分たちに都合が悪いことは隠蔽するって、どこかの国の十八番だった気がしますが、アメリカでも日本でもそういうのが最近流行っているんでしょうか?